「弱い人」についての考察(3)


先の記事からの続きです。

「弱い人」についての考察(1)

「弱い人」についての考察(2)

 

当時の私が

その取引先との間でしていた仕事は「コンテンツ制作(教材づくり)」。

(私は結構、多岐に亘る仕事をする人なのです)

 

上場を目指しての

ベンチャーキャピタルからの投資が決まり

そちらからのメンバーも役員として入りました。

 

お世話になってはいたものの

「根本的に、この会社はダメだろう」

と、私自身は思っていたにも関わらず

あれよあれよという間に規模も事業も巨大化しました。

(結果として、散る前の、大きな打ち上げ花火となった)

 

取締役である奥さんが

私に「50万円、貸してくれ」と言い出した頃には

どこも融通してくれない状況にまで

資金繰りが悪化していたのだと思います。

(コンテンツ制作が完了したら、その販売で回収するつもりだったようですが、そこまでもたなかった)

 

社長がどのくらい、

どんなふうにダメだったかと言うと

ものすごい「逃げ体質」。

 

・締め切りや約束を守れない

・お客さんから集金したお金で飲みに行く(彼は印刷業もやっていた)

・上記のような状況になると、もろもろ放り出し姿をくらます

・ほとぼりが冷めた頃に姿を現す

 

とにかく

自分の弱さからも

顧客からも

借金取りからも

自分の会社からも(苦笑)逃げる。

 

ひとえに

小回りのきく奥さん(取締役)が

天性の演技力で芝居を打ち

 

時間を稼ぎ

もろもろを調整し

自分が肩代わりできる部分はそのようにし

陰で旦那を動機づけ

 

「遅くなりましたが、できました~」

といった感じに収まりをつけていました。

 

私は

仕事に関して

「いい加減な振る舞い」をする人に

大変に厳しい人間。

 

数々の「守れない」を

実践する一方で

 

理念・理想のアドバルーンを上げる社長への

態度が段々刺々しくなり

(「どの口が言っとんねん」と)

それが社長にとっては恐怖であったようです。

 

しまいには

私と直接顔を合わせなくなり

私の関係する仕事のやりとりについては

すべて奥さんが間に入るように(笑)

 

しかし

そういう人であっても

世のため、人のための

大きな夢を熱く語るし

そこには嘘がなく

真剣なようにも見えるしで

協力する人達が切れることなく、それなりにいました。

(そこに厳然と存在する闇を見ず、光にフォーカスする「お人よし」ばかり)

 

実際には

“お金の使い方がメチャクチャだから“が

「常にお金に困っていた」理由と思いますが

「清貧(≒弱者に優しく親切)」に見える部分も確かにありました。

 

重度か軽度かは別にして

あの社長、

ある種の人格障害だったのではないか、

とすら思いますが

 

「逃げ体質」の小心者であるにも関わらず

「ある部分」については

徹底的に鈍感で

面の皮が厚いからこそ

 

大きな夢を語って

世に貢献したいという志を示し

人望や資金を集めることができたのではないでしょうか。

 

そして、奥さんがあの人でなかったら

一時的なものであっても

上場を目指す企業のトップに

行きつくことは不可能だったと思いますね。

 

彼の闇の部分を

ともに担った存在のひとりとして

ある男性がいました。

(確か早稲田大学卒。広告代理店に勤務していたが、アルコール依存症となりホームレスに)

 

そのおじさんは

後に自殺するのですが

社長はホームレスだった彼を拾い

オフィスに住まわせます。

(ひとつひとつ、細かく解説することはしませんが、この辺りも、一見自由人風でありつつも、すべて彼の弱さからくる行為・選択なわけです)

 

このシリーズも

おじさんの登場により

徐々に「お盆特集」っぽくなってまいりました。

 

(つづく)

 

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