人間として肉体をもって生まれてきたことにより、私たちは多くのブロック(メンタルブロック)をもちます。



マズローの欲求5段階説も、人間が「生存の欲求(生理的欲求)」を最も下の土台にして上位の欲求へと指向していく姿を表しています。

“死への恐怖”“生きることへの執着”、これは限りある生命をもった肉体に宿っているからこそ、感じるものです。

肉体をもたず、お腹が空くこともなく、暑い・寒いもなく、痛みを感じることもなければ、人間としての生にはなりえません。生命を脅かすものに対する根源的な恐怖をもつこともありません。

「安全の欲求」という、下から2番目の欲求が満たされることすら必要としないんじゃないでしょうか。

下位の「生存の欲求(生理的欲求)」「安全の欲求」を物質的な欲求、その上の3つの欲求(「社会的欲求(所属と愛の欲求)」「自我の欲求(承認の欲求)」「自己実現の欲求」)を精神的な欲求と言うようです。

また下の4つの段階は欠乏欲求、最上段の「自己実現の欲求」は成長欲求ともとらえられます。

人間の赤ん坊は生まれてじきに自分の足で立つということがありませんし、いろんな動物に比較して成長・成熟に時間のかかる生き物です。親や大人の庇護なくして生命をつなぐことができません。

3歳になったからといって、ひとりで生きていけるわけではありません。犬が1年で、人間でいえば20歳くらいにまで、生き物として成長・成熟するのに比べると大きな違いです。

この生物学的・肉体的(それに伴う精神的)な自立の遅さや、多様な社会(国・地域・家族・学校・職場・趣味など)に属しての共存が課されていることが、現代の人間たちの意識(顕在・潜在)に埋め込まれていくブロック(メンタルブロック)の多さをもたらしているのだろうと思います。

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