5月23日の夕方までは、普段通りでした。

しいて言えば、夕食への食いつきが悪かったことくらい。

24日になった頃(午前0時過ぎ)、異変を知らせる悲鳴が聞こえてきました。

 

肋骨が大きく上下するほどの荒い呼吸、悲鳴とキューン鳴き、自力で体勢を維持することができず、目を剥いて海老のように反り返りながら苦しそうにしています。

サークル内に普段することのないオシッコとウンチがしてあって、横たわりながら、なおも排せつし続けていました(後に調べてみると、死の直前にはそういうことが起きるようです)。

その様子を見たときに、「数日内に死ぬのだな」と思いました。

排泄物を片付け、できることと言えばヒーリング(手当て)くらいしかないので、それからずっとヒーリングをしました。何とか方式ではなく、私のヒーリングです(こういうときに、どの手法や流派の考え方が合うのかとか、考えても意味がないので)。

「よくなりますように」ではなく、「次の世界へ苦痛なく移行できますように」と祈りました。

午前3時くらいになり、荒い呼吸と悲鳴は収まっていきました。

しかしニケが、自力で立つことができないことには変わりがありませんでした。

 

お別れのときが近づいていると私は感じていましたが、念のため、獣医さんの診たてをもらおうと、朝いちで動物病院に連れていきました。

自立できないので、診察台の上でもダランと横たわっていました。診察が終わった後、動物看護士さんが車まで運んでくださいました。

獣医さんも、「あの元気な子が、この状態ということは、相当深刻であることが予想されますね」と、診察の最初におっしゃいました。

年齢が年齢だし、腎臓が悪いし、(腎臓が悪いので麻酔をして)手術できるような状態でもないし、打つ手はそうそうないであろうと私も思っていました。

血液検査の結果、腎臓と肝臓の状態が深刻、どこかに酷い炎症があり、その出血のため貧血になっている、ということが分かりました。

入院して点滴+輸血、そのうえで原因を特定し、治療できるものであれば治療を行なう(投薬ですかね)くらいしかできることがないし、それをしても、また急変する恐れがある、ということでしたので(想定通りの回答)、「最期は家で過ごさせたい。家で看取ります」と連れて帰りました。

 

かつての夫にも、「死期が近いから、お別れのために、会いにきてはどうか」とメールを打ちました。

 

ところが病院から戻り、しばらくすると、ニケは自分で立ち上がろうとし始めたのです。

腰砕けになる、腰が立っても前足が折れる、すぐに倒れてしまうのですが、また立ち上がろうとする。しまいには、倒れ込みながらも、ヨロヨロしながらも、普段に近い状態で立ち、2mくらい歩くようになった。

「少し回復したのかしら」と思いましたが、水は飲まない、食事は摂らない。

液状ではないけれど、柔らかいプヨプヨした感じのウンチをします。死にゆくサインが揃っています。

人間も同様かもしれませんが、死にそうだからといって、一直線に死に向かうわけではないのだな、と思いました。病院でも、注射を打ったわけでなし、投薬されたわけでなし、点滴や輸血をしたわけでもないので、不思議でした。

 

断続的な悲鳴、荒い呼吸が落ち着き、病院に連れていく前の様子。このときはまだ、立ち上がることができません。

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