「すき焼き」も今日で3日目。あと3日分くらい、お肉があります。最近久しぶりに体重が40キロ台となり「ふっふっふー」とほくそ笑んでいたものの、このままでは再び腹回りが太くなりそうです。

さて「アウトランダー」の続きです。私、思うんです、これはかなりよく出来たドラマではないかと(俳優陣の演技が見事、ということを含む)。「アウトランダー」とは女性の夢を満足させるハーレクインロマンス的エロドラマであり、男性には人気がない等の話も見聞きします。女性が夢に描くようなロマンスやエロを描いたドラマという観点から観るとそういう評価になるのかもしれません。

私はこのドラマを観ていた昨晩、父親の命日が今日であることを思い出しました。なのでお花とお供えを買ってきました。私は誰がいつこの世を去ったとか、よく覚えていないほうです。以前の記事で「愛犬が死んでちょうど6カ月目の朝に不思議な夢を見た」と書きました。不思議な夢が愛犬の命日がいつだったかを思い出させてくれました。そして海外ドラマ「アウトランダー」が父親の命日を思い出させてくれました。

ニケちゃんにもお供えをしました。心なしか普段よりニコニコしているかも

スピリチュアルな世界では、時間という軸は本当には存在しないことになっています。時間が幻想であろうとなかろうと、時間があることによって因果律(原因と結果があるカルマの世界)というものを生む空間に私達は生きています。

この海外ドラマでは20世紀から18世紀に主人公クレアがタイムスリップします。クレアは20世紀においてはイングランドの人妻でしたが、タイムスリップ後の18世紀ではスコットランドの青年ジェイミーと結婚することになります。クレアはジェイミーからすると未来から来た人。18世紀の事柄がどんな形でその後の歴史を作っていくかを、クレアは既に知っています。20世紀の愛する人達のことを考えると変えたくても変えるわけにはいかない18世紀の現実もあれば、未来がどうなるかを知っているがゆえ18世紀の人達の選択を変えさせようという試みもします。

時間と空間があることによって人間の世界にはストーリー(ドラマ)が生まれます。時間がなければ認知しうる空間もないし、ストーリー(ドラマ)や歴史の存在する余地がありません。クレアとお腹の子どもの命を守るというジェイミーの強い意向により、再び20世紀に戻ったクレアは彼と生きた時代をなぞるうちに、死を覚悟して臨むカロデンの戦い(注・ジャコバイト軍とグレートブリテン王国軍が戦いジャコバイト軍が完敗する)の直前に彼と連名で署名した書類、永遠の別れを予感して彼に渡したお守りを再び目にすることになり・・・というふうに展開していきます。

私達の多くは生きている自分の今の人生についてのストーリー(ドラマ)しか知りません。しかし先祖だと思ってお参りしている墓に、実は自分も葬られているとか、訪れた土地が別の生涯で縁の深い場所であったとか、そういうことが絶対にない、とは言い切れません。輪廻転生を “パラレルな世界の間の移動” と捉えることも可能でしょう(「アウトランダー」においては、20世紀の世界と18世紀の世界がパラレルにあって1日や1年の経過する速度はどちらも同じ)。

私達は今の自分につながる連綿とした歴史をリアルに知らない。今の人生以外の生涯もリアルに知っていれば、莫大な量のストーリー(ドラマ)を意識化できるレベルで体験していることになり、今の私が、ここにかくあるのは、現在と同時に存在しているようには感じられない “自分やあの人やこの人” の強さや弱さ、努力と怠慢、愛と憎しみ、葛藤や苦しみ、決断や勇気と優柔不断等の賜物でもある、というリアリティや実感が、とてつもない勢いで押し寄せてくるはずなのです。「アウトランダー」を観ていると、今は見ることのない時間と空間のつながりに対する感謝の念が湧いてきます。

今の私の人生において可視化されてこない、過去や未来の多くの人達もまた、心身に限界や克服できない愚かさを持ちながら、そのときの、その人の立場において必死なのです。ただし彼らに対し、溢れんばかりの感謝をしつつも、自分が変わることなくそこにいるのでは、同じところを回転し続ける車輪のような人生。引き続きカルマの世界を生きることになります。

そんな視点でドラマを観ていると、エロが多いと言われる点についても、むやみやたらにいちゃこらしているのではなく、それなりの必然性があるシーンと感じられ、しかもエロを通じて伝えようとしていることが「明確に存在する」というふうに見えてきます。性欲の解消、劣情の解放のために用意されたアダルトビデオ類とは違うんじゃないの?と思いますね。

恋愛や男性やSEXに対する夢を見させることを意図している部分があるのかもしれないけれど、それ以外の要素もたくさんあり、自分からは見えていない自分に関わる壮大な情報やそれらの因果関係に対する感受性を刺激するドラマであると私は感じます。その結果、前日の晩になって、父親の命日を思い出したというわけです。

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