親から引き継いだ家。せっせと手を入れているうちに愛が芽生えてきたものの、この5年間、毎年数十万円以上を修繕に費やしてきました。来年は屋根と外壁の塗装を行ないますが、大好きな海外旅行2~3回分くらいの出費になりそうです。

8月に工事をスタートしていた隣家の解体後、ふたつに土地が分割・造成され、私の家からの風景が変わるに伴い、私にもある種の気づきがあり(大袈裟・笑)、門の部分のU字溝を覆っていたコンクリート平板をとりあえず自分でグレーチングに替えました(後でキチンと工事します)。

以前より、門扉付近の塀にオシッコをかけていく犬と、そういう犬を散歩させている飼い主がおります。塀はそうそう取り替えが利かないし、そこに毎日累積的に犬のオシッコをかけられたのでは堪らない。ということで、被害を少なくするために、その手前に鉢植えを置いていました(こちらは取り替えが利かなくもない)。

勘の鋭い飼い主ならば「鉢植えが置いてあるということは犬にオシッコをかけて欲しくないのだな」と気づくし(散歩中の犬にオシッコされそうなところに鉢植えを置いている家はとても多い)、それをきっかけとして、他人の家のモノや植物に、自分が連れていながら犬がオシッコをかけていくということの良識のなさや、犬の躾の至らなさを自戒するものですが、いろんな意味でアホな飼い主なのでしょう。鉢植えを置いたら置いたで、そちらにオシッコをかけていきます。それで我が家のアイビーが枯れていきました。

鉢植えは、ローリエと柊(ひいらぎ)とアイビーの寄せ植えです。感心するのは、オシッコをかけられる位置を見て、鉢を回転させ、柊が邪魔になるようにしてみると、柊のないほうにオシッコをかけていく。鉢植えに近づかないよう、アイビーを地面に這わせると、自分の犬がオシッコをかけやすいようにするためか、ひょっとしたら、アイビーが枯れにくいようにするための気遣いか(苦笑)、アイビーをクルクル巻いて鉢の中に収めていったりして言葉を失います(オシッコを引っかけていく犬&飼い主のペアは複数なので、そういう人や犬もいる、ということ)。

私は考えを改めました。その手の人たちが意識を変えること、犬の躾に目を向けることに期待しても仕方がない。昔は腹を立てたこともあったのですが、今は腹が立ちません。頭が悪い、良識がない、感受性が鈍い、それらのいずれか、あるいは3つの中での組合せなので仕方ないのです(悪い人たちではないのかもしれませんが、マナーの点に関しては、私は迷いなくジャッジします)。しかし、この先何十年も、他者の立場になって考えることのない飼い主に連れられた犬にオシッコをかけ続けられたのでは、塀も鉢植えも可哀想。

私も半年前までは犬を飼っていました。ウチは住宅街で(電柱や道路を含む)オシッコをさせるようなことはしていませんでした。

かつて犬の躾の指導を受けていた時期があり、そのとき「犬はグレーチングの上に乗るのが嫌い」と教えていただいたことを、夜眠っているときに思い出しました。閃いたのが夜中だったので朝になったら早速ホームセンターでグレーチングを購入し、コンクリートの平板と交換しました。今後は、犬がグレーチングを超えて塀に接近することは、まずないと思います。ということで、獣害対策として消毒液や木酢液を撒くよりも、場合によっては効果的ということで、グレーチングがオススメです(知っている人は知っているので、そのこと自体は目新しい、私自身の発見でも何でもないのですけれどね。「獣害対策」等で検索すると、電柱をグレーチングで囲っている例なども出てきます)。

グレーチングのことが忘却の彼方から顕在的な意識に上ってきたのは、宅地造成によって一旦壊された隣地との境界復旧の際、新しいU字溝をグレーチングで覆うかどうかという話が、造成業者さんからあったことがきっかけです。グレーチングのことはもちろん知っていたけれど、自分の家にそれを使うということは、それまで発想しなかったのです。宅地造成業者さんが、グレーチングというインプットをくれたのね。そして何となく、グレーチングのことを考えたり、値段を調べたりしていた、という前振りがあり、隣地に接しているわけでない門扉前のU字溝に、ある日考えが及んだということです。

このブログになぜこんなことを書いているかというと、些細なことでも過去に学んだことが、思いも寄らないところで役に立ったり、知恵(あるとき突然やってくる「!(閃き)」)と、既に持っていて忘れかけている知識や経験がつながったりすることで新しい選択に発展する、ということをお伝えしたかったためです。

知識や経験が、知恵によって新しい発想になったり、統合されたりし、その領域が神経網のように細かく、偏りなくリンクしているかどうかが、大きく見れば、その人の人生の展開や、可能性の範囲を変えていくように感じます。たかが犬のオシッコの話が題材ですが、一事が万事、侮ることなかれ、です。

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