自分のしてきたこと

結果、成果、達成度などによって

“セルフイメージ(自分とはこういうものだというイメージ・思い込み)” が作られる、と考える人が多いようです。

 

「○○をしたから/できなかったから」

→「私はすごい/ダメだ」「私は素晴らしい/取り柄がない」「私には能力がある/無能だ」「私は人に愛される/愛されない」等々。

 

それは必ずしも事実ではなく

「人は、“自分が自分に対してもっているイメージ”に合った人生を送るようにできている」

と理解する方が的確、という説があります。

 

たとえば

失敗、挫折をしてきたから

今がそれに見合った人生となっているわけではありません。

 

自分に対して

もっているイメージが低いものだから(=自己評価が低いから)、それに見合った、満足度の低い出来事・人生がやってくるというものです。

 

“セルフイメージ”はあなたを誘導していきます。

“自分が自分に対してもっているイメージ” に従って

人生が自動的に動いていくのです(今までの人生を振り返り、私はとても実感しています)。

 

“メンタルブロック”は

その人の本来あるべき

最高の “セルフイメージ” の

足を引っ張る形で存在し

その人に “歪んだセルフイメージ” を描かせます。

 

“歪んだセルフイメージ” をもっていると

それが意図やイマジネーションの

最終的な到達地となるので

頭の中にいろんな理想を描いたとしても

現実世界で、それを実現しづらい状況を招いていきます。

 

“歪んだセルフイメージ” は

“真実のあなた” ではありません。

 

しかし 

“歪んだセルフイメージ”

をもった人たちが

それに気づくことは、容易ではありません。

 

私たちは

過去の出来事を通じて獲得した反応を

日々、繰り返し体験しています。

 

つまり、過去を生きているのです。

今感じている感情の多くは

過去のパターンの再体験と言えます。

 

それが

自分にとって好ましい反応の場合はよいでしょう。

問題となるのは

好ましくない反応、いわゆるネガティブな反応です。

 

「自分は○○な人間だ」

「自分はダメだ」

「自分にこんなことは出来ない」

「こんなことになったのは××のせいだ」

など。

 

思うようにならない自分について

自分を否定したり

他者を恨んだり

罵倒したりしてしまう、あの反応のことです。

 

そのように

過去の心の傷

何らかの後悔の念が

ベースにあって

今の物事に対する反応がある

ということについては

いとも簡単に気づくことができる部分もあります。

 

しかし

微妙なレベルに存在していて

そうとは気づかない場合もあります。

 

私の場合

母親との関係性において

自分に埋め込まれた反応は

気づきやすいし

ブロックも外しやすかったのですが

父親とのそれには困難を感じます。

 

私は父親っ子だったので

彼との間には

よい思い出の方が多いのです。

 

それもあって

父親との関係で生まれ

私のなかに深く沈み込んでいった

ネガティブなパターンを見つけにくいように感じます。

 

「人間の多くは、既に終わった過去を生きていて、今を生きることがない。そのようななかから、新たな体験・創造が生まれることはない」

ということは

いろんな方が言っています。

 

私の敬愛するクリシュナムルティもその一人です。

実際のところ

彼が促すように生きるのは甚だ難しいのですけれどね。

 

毎日を

過去のパターンの繰り返しのなかで過ごし

新たな体験に目覚めることがない

それを 「普通の人」 と言い

そういった日々は

本来の 「生」 ではないそうです。

 

この瞬間

今までの記憶を失ったとしたら

いろんな物事への反応や態度が

まったく異なるであろうことは想像がつきます。

 

「好き」 も 「嫌い」 も

「得意」 も 「苦手」 も

「あれしちゃいけない」

「こういう時は、こうしておいた方がいい」

といった価値観や処世術も

一気に失うわけですから。

 

私たちは

よくも悪くも過去の産物です。

 

サイコサイバネティクスを開発した

モルツ博士(事故などで傷を負った顔を治す形成外科医)は

「98%の人は、顔に怪我がないにも関わらず、過去の心の傷によって、心に歪んだセルフイメージをもっている」

と言っています。

そして

私たちの人生を

表面意識では望んでいないはずの

暗い側面へと誘導していくのが

癒されていない「心の傷」

知らず知らずのうちに

身に付けてしまった反応のパターンなのです。