メリークリスマス!

昔のことなので、正確な期間を忘れましたけれど

1年間くらい、犬のトレーナーさんに付いて学んだことがあります。

 

犬に関して、本質を見極めることのできる

数少ないプロのひとりであったと、今だに思います。

 

犬を非常に愛しているがゆえに、犬に対して人道的ではありませんでした。

「人道的」とは、人にとっての道であり

人間が良かれと思い込んでいる枠組みに過ぎず

それをそのまま犬に適用すると、犬のメンタルを追い詰める、

犬が可哀想だから、そういうことをするな!と

厳しい指導を受けました。

 

犬は精神性の高い、優れた生き物なのだから

食べ物やおやつで釣るような

赤ちゃん扱い、犬を馬鹿にするような行為は止めろ、とも。

 

犬は強い者に支配されることで

心身ともに平安/健康でいられる生き物、

安心して生きるための「諦め」を作ってやる必要がある、

自分の主張が通るという可能性を

飼い主は一切見せるな。

これもかなり強く言われました。

 

うちの犬は、既にいい年なので

現在は、ゆるゆる&甘々で暮らしています。

思えば、何か指示をすることもしていません。

最近、その方のおっしゃっていたことで

「なるほど」と腑に落ちたことがありました。

 

自分の犬のことを、粘り強くない、飽きっぽいと

思っている飼い主さんは結構いらっしゃると思います。

指示しても、数分の間すら座っていられない、

遊びやおもちゃにすぐに飽きる。

要は忍耐強くない、持続力がない、言うことを聞かない。

 

しかし、その半面

犬は、自分の欲求を通すために

人間が太刀打ちできないほどの粘りを見せます。

とにかく粘って、人間から譲歩を引き出します。

人間のほうが根負けする。

犬って、本当はとても粘り強い生き物なのです。

 

このところ、犬の健康問題で

何をどうするのが良いのか、

考えあぐねたり、試行錯誤をしたりしておりまして

私のメンタルが弱体化して

ご機嫌伺いモードになっていたため

それを察知した犬に突かれ

強烈な粘りにやられました(笑)

 

体調が悪くて、食欲がないから食べないのか、

もっと美味しいものを引きだしたいから食べないのか。

 

これを見極めるのに1週間かかりました。

マジで根負けしそうだわ(苦笑)

 

犬に薬を飲ませること

腎臓サポート食を食べさせることが、

私の当面のタスクなのですが

2~3日くらい、余裕で食べないし、薬も飲もうとしないから、すごいですね。

 

さすがにお腹が空いたんでしょう。

現在は、諦めて

フードをポリポリと食べております。

 

薬は当初、

動物病院で言われた通り、フードに混ぜていましたが

フードを食べないので、

馬肉ミンチでコーティングして手から食べさせていました。

しかし、薬だけ吐き出す(笑)

 

わざわざ飲みやすくして飲ませる(=犬に譲歩する)、というのは

教えていただいたトレーナーさんの指導から、かけ離れている、

ということを、ふと思い出し

(「たかが薬だ、とっとと飲めや」の世界で)

食いしばる口をこじ開けて

そこに錠剤を入れ

無理やりにでも飲ませることにしました。

吐き出したら、再度、こじ開けて口に入れる。

その繰り返し。

(今のところ、私が勝利を収めています)

 

で、ふと思ったのですが

犬という動物の特性を考慮したうえで

よりストレス少なく生きてもらうための対処とは、

犬自身の能動的な意思を尊重するのではなく、受け身による行動を自然なものとして受け入れるように導いていく、というものです。

 

これは、人間における「手放し」「明け渡し」に似ています。

自力、強力な自我で環境/状況/他者をコントロールしようとするのではなく、起きてくることに対して、調和的に選択し、アクションを採って行くという、受け身の波乗り。

 

犬の場合は

それが犬であるにせよ、人間であるにせよ、

生身のリーダーがいるので

強い自我を手放すプロセスが

「支配」に近い関係性を通して行われますが

人間の場合は

「空(くう)」から生まれ出るものと共にある/調和する

「空(くう)」として生きる

に近いのかもしれません。

 

人間と犬は、異なる種ですし

持ち合わせている本能も異なります。

 

しかしストレスの少ない、

ラクな生き方を突き詰めていくと

互いに共通する点があるのでは、と感じました。

 

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