スキーリゾートの町グダウリと十字架峠(標高2379m)の間の軍道沿いに “ロシア・ジョージア友好のモニュメント” があります。1783年に結ばれたゲオルギエフスク条約の200周年ならびにソ連とジョージアの継続的な友好を祝うために1983年に建てられました。ソ連邦の崩壊に伴い、1991年4月にジョージアは独立を回復。
「ゲオルギエフスク条約」とは
1783年、カルトリ・カヘティ(東ジョージア)王国の国王イラクリ2世とロシア皇帝エカチェリーナ2世の間で結ばれた条約。ロシアが同王国を保護することを定めていた。しかし1801年、ロシアはこの条約を一方的に無効とし、カルトリ・カヘティ王国を併合。西ジョージアについても1803年~1864年に支配下に収めた。
上記のように裏切られた過去もあり、ジョージアの人たちはロシアが好きでないため、皮肉な意味をもつモニュメントに位置付けられているようです。ガイドさんは「グルジアではなくジョージアと言ってほしい」と強調。
コンセプトもシュールですが、立地もシュールです。

タイルのモザイクになっています。



こちら(↓)は観光客をターゲットにしたアトラクションでしょうか。高所絶壁に設置されたブランコです。撮影のタイミングが悪く、見物人と揺れているブランコのイスが被ってしまいました。ブランコが前方に振れたときは、かなりの絶壁。乗っている人たちがいました。
日本的発想で言うと事故につながるとまずいので、有料で管理者がいて安全確保をしているのでは(しかし後に、日本国内と異なって人が危険な目に遭うことに関する管理責任には無頓着であることに気づく出来事が相次いだのでした)。


