こちら(↓)に続く、YouTubeチャンネル「ほこドロ」の感想です。
恐らく「ほこドロ」の視聴者は、昭和感溢れるノスタルジックな風景、日本のスラム/廃墟/B級スポットなどの歴史と今、それらから日本の地域社会と生活文化を感じ、考察しているのではないかと思います。私もそのひとりです。
最近、自分自身が家の下水道工事をしたこともあって、インフラ関係のことが気になるようになりました。生活拠点に必要なのは水と電気です。ガスもあったほうがよいですね。水を使うと生活排水が出ますので、下水道につないだり、浄化槽が必要になったりしますよね。
「ほこドロ」でレポートされている場所には「小高い丘や山間の細い坂道を上っていくと、そこはバラック群」というケースがしばしばあります。
上水道については自治体の指定工事業者が申請し、自治体から承認を受けた後に宅地への引き込み工事をするのが一般的なあり方と思われます。水道管はそもそも敷設されているのでしょうか。不法占拠の場合、水の供給がなされない場合もあるようです。また、見た感じでは公共の下水道がなさそうなエリアが多いです。サービスの供給に関しては、上下水道の承認が最も厳しいそうです。電気は比較的緩いとか。
動画ではプロパンガスが配置されている家屋を見かけます。人がすれ違うのもやっとの細く長い(そして大抵は急な)坂道を上り下りしてボンベを届けている人がいること自体が驚きです。日常の買い物や通勤・通学、郵便や宅配便の配達ですら大変そうなのに。夜にボンベ交換を行うことはないでしょうが、街灯があるところも少ないようです。
私自身、家の工事をするまでは水道や下水道、家や宅地の配管のことなど考えたことがありませんでした(床下だったり、土中に埋まっていたりで見づらい部分ですし)。しかし一旦注意が向くと、意識していないところの仕組みが自分の生活基盤を支えていることを痛感せずにはいられません。
細い坂道をずっと上っていったところにある、他所と交流の少なそうな集落では生活インフラ(主に上下水道)をどのように調達していたのでしょう。生活排水ついては、そのまま排水&放流というところが多いのだろうと思いますが。