ワイナリーを出発して、ひたすらに古都シェキへと走ります。昼下がりに到着。シェマハの金曜モスクでは豪雨だったのに、シェキは晴れ。運がいいのか悪いのか、わからなくなってきました。
まずは “シェキ・ハーンの夏の宮殿” へ。
古い建築なので、本来水平であるべきところが傾斜で、垂直であるべきところが歪んでいて力強く歩くと壊れそう。ペルシャとオスマン帝国の様式の伝統を反映していて、イランのモスクに近似的な味わいをもつステンドグラスが多用されています。木もたくさん使われています。
頼んだわけでもないのにAIがまとめてくれたところによりますと…
シェキ・ハーンの夏の宮殿は、アゼルバイジャンの北西部コーサカス山脈の麓にある古都シェキに位置しています。1797年にムハンマド・ハサン・カーンによって建てられた夏の離宮で、現在は世界文化遺産に登録されています。特にその美しいモザイクタイルやステンドグラスの装飾が有名です。
宮殿の内部は、ヴェネツィアン・グラスを使った美しいステンドグラスや壁画で飾られています。特に、接着剤や釘を使わずに数千もの色ガラスを組み合わせて作られた「シェベケ」と呼ばれる伝統的なステンドグラスの窓は、内部に差し込む光を万華鏡のように彩り、訪問者を魅了します。宮殿内には6つの部屋があり、それぞれ神話の鳥、庭園、動物のミニチュア絵画などで装飾されており、シェキ・ハーン国の壁画の伝統を垣間見ることができます。
宮殿を取り囲むヌフ要塞は、宮殿よりも古い1765年に建設されました。宮殿のメインファサードの前には静かな池やガゼボ、花壇があり、樹齢500年を超える2本のプラタナスの古木が宮殿を守るように立っています。これらの大木は、長年にわたり宮殿内部の状態を良好に保つ役割も果たしてきました。シェキはシルクロードの中継地として、18世紀後半には絹産業で繁栄した歴史があり、宮殿もその繁栄の象徴と言えるでしょう。




映画「VIVANT」のロケ地になったキャラバンサライへと向かいます。アルバニア教会(アゼルバイジャン人によるアルバニア王国の教会)、貸衣裳での記念撮影ができるサービスなどの街並み。バルコニーが飛び出した形の建物も見かけます。それらを見ても、シェキ・ハーンの宮殿との共通点を感じます。




