「てこね寿司」をいただいた「すし久」も五十鈴川沿いにありました。この川には何か清らかなものが宿っている感じがあります。猿田彦神が内宮を五十鈴川上流に作ることを提案したのにも相応の理由があるのでしょう。
橋を渡り、元来た道へと戻っていきますと、池に鯉がいました。
鳥居を出てから伊勢街道やおかげ横丁も歩きましたが、参拝客がそぞろ歩く時間をとうに過ぎていたのでしょう。既にシャッターを閉めた店も多く、それほど時間が残されていたわけでもなく、猿田彦神社近くのバス停からバスに乗って伊勢市へ。伊勢市駅前も閑散としていました。
何かお土産をと思ったものの適切な品を思いつかず、赤福もちを買うことにしました。ただし赤福は斜めにすると餅が箱の中で偏るので、名古屋駅で8個入り780円を購入して帰宅しました。友だちによれば、この日は2万歩以上歩いたそうです。
伊勢をきめ細かく観光しようと思ったら、日帰りでは無理だと思いました。伊勢を昭和の風情の残る数少ない観光地のように感じたのは、私が昭和の人間で、子どもの頃に訪れた印象と変わりがなかったからかもしれません。