ヤズドは、イラン有数のゾロアスター教の拠点のようです。
「火の家」と呼ばれる神殿へ行きました。
まずは建物のトップにある、このマークがポイントです。
Upward Hand (契約と約束のシンボル)「人生を進歩させるために、常に神のために祈り、崇拝し、感謝します」とのこと。
Ring Held in the Left Hand(契約と約束のシンボル)「結婚指輪はこのシンボルにルーツがある」と言っていますね。本当でしょうか。
Two Extended Wings(真ん中のリングにつながっている)「どちらの翼も、よい考え、よい言葉、よい証(?)という3つの部分からなっている。翼を強く保つことで、宇宙の回転運動のなかで急上昇できる」とのこと。
Sepanta Minoo(純粋で神聖な考え)「そういったもの(純粋で神聖な考え)が進化のためには重要だ」とのこと。
Lower sinker of the figure 「低次のシンカ―(?)は、悪い考え、悪い言葉、悪い証(?)という3つの部分からなり、それらが深刻であるほど、障害として進化の途上に現れる」ということのようです。
Luminous aged face 「人生を進歩させるために、聖人や覚者、賢人に相談しましょう」ということのよう。
Ring in the Middle(宇宙の回転運動のシンボル)「よいことをすれば善を与えられ、悪いことをすれば悪い結果を見る」と言っています。自分から出たものは、自分に還るということです。
Angareh Minoo (Ahriman)(壊滅的な考えのシンボル)「それら(壊滅的な考え)に注意を払うことなく放置すべきである」とのこと。
“The rolling motion of the universe(宇宙の回転運動)” が、ゾロアスター教の思想におけるキモのように感じられますね。
ちなみに “space” と “universe” は同じ「宇宙」でも異なる概念ですが、その話はまたの機会に。
余談ですが、30年弱前に旅行したエジプトでパピルスを買いました。
これと何だか似ていませんか?
さて、聖なる火です。1500年以上燃え続けているとのことです。
ガラスの向こうにありますので、おかしな光の反射があります。あしからず。
ゾロアスター教資料館のようなものもありました。
ゾロアスター教では、子供が大人になったとき、そのままゾロアスター教を信仰するかどうかを選択できます。イスラム教ではそれができないので、ゾロアスター教のほうが民主的と言えそうです。
木を石に掘ったもの。生命の樹を思い出します。
地下に集会室みたいなものがありまして、天井が美しかったです。