濃霧で全貌を把握しがたいのですが、この修道院は玄武岩の高台に建っています。次に見学に向かったのは聖ポゴス/聖ペテロ教会(“聖パウロとペテロの教会” とも言われます)。

895年~906年に建てられました。930年には壁がフレスコ画で飾られました。しかし現在では、ほとんど残っていないそうです。
1043年、教会の南壁に隣接した(写真では手前側に見える)アーチ型のホール(写っていないけれど鐘楼がある部分)が増築されました。
南翼廊にはグリゴール・タテヴァツィ(14世紀の哲学者)の墓があります。






深紅のカーテンがあるので、洗礼や結婚式を行っている教会であることがうかがえます。
タテヴにはキリスト教以前の時代、異教の寺院がありました。それらは4世紀のアルメニアのキリスト教化に伴い、キリスト教会に置き換えられました。
“タテヴ” という名称になった由来には複数の説があります。
- この地域で殉教した使徒聖タデウスの弟子 “エウスタトゥス” の名が、タテフに変化していった
- 啓蒙者グレゴリウス教会の建設者が工事中に落下。しかし彼は無傷で現れた。彼が「タ・テヴ(アルメニア語で “翼を与えよ”)」と叫び、それによって奇跡が起きたことに由来している

タテヴ修道院(1)製油場
中世に建てられた製油場を見学しました。

タテヴ修道院(3)啓蒙者グレゴリウス教会
アルメニアの国教をキリスト教へと導いたグレゴリウスに捧げられた教会。

タテヴ修道院(4)聖母教会
聖母教会とその付近にあったもの。

タテヴ修道院(5)“カヴァサン”と“大学跡”
地震で倒れないと言われている“カヴァサン”、かつては知の集積地だった“タテヴ大学”の跡の紹介。

