ホルヴィラップ修道院(2)聖グレゴリウスの地下牢

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“ホルヴィラップ(Khor Virap)” には “深い地下牢” という意味があるそうです。“深い” はアルメニア語で “խորը(khory)” であるため、字面を見る限りでは関連がありそうですが、“Virap” に相当する単語が今のところ見当たりません。

さて、グレゴリウスが異教徒だったティリダテス3世によって投獄され(それっきり忘れられたまま)14年を過ごした地下牢は聖ゲヴォルグ礼拝堂の下にあります。グレゴリウスは彼の補佐官でした(12年とか13年とか書かれているものが目立ちますが、ガイドさんは「14年」と言っていたので、ここでは「14年」とします)。

グレゴリウスは近所の女性によってラヴァシュ(薄い無発酵の小麦のパン)を1日1枚与えられていたそうです。

いっぽうティリダテス3世は豚のようになる奇病にかかり、手を尽くしても治りませんでした。彼の妹の夢のお告げ通りにグレゴリウスを牢から出して王の所へ連れていったところ奇病が治癒したため、ティリダテス3世はキリスト教に改宗、301年にアルメニアの国教とすると宣言しました。

ここから地下牢へと下ります。

地下牢からハシゴを見ると、こんな感じです。

現在でこそ洒落たライトがぶら下がっていますが、当時は明かりはなかったでしょうから、ほぼ真っ暗。近所の女性は、空気穴みたいな所からグレゴリウスにラヴァシュを差し入れていたのではないかと思います。

一斉に大人数が地下牢に下りると酸欠になるので気をつけてください。

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