ウシュグリに到着。同地域を含むスヴァネティ地方はジョージア北西部に位置する歴史的な地域名で、先住民族スヴァン人らが暮らしています。当地の普段の言語はスヴァン語。ジョージア人のガイドさんは「私はここの言葉がまったくわかりません」と言っていました。
「スヴァン語」とは
スヴァネティ地方で主に話されている。話者は約3万人で、ほぼすべてがジョージア語を併用。ジョージア語と同じ南コーカサス語族(カルトヴェリ語族)に属する。若年層でスヴァン語の知識は次第に失われつつあり、消滅が危惧されている
地域間の行き来が広範囲になったり教育政策の方針に基づいてだったりで、日常的に使用する言語が標準的なものへとまとまっていくと、その土地ならではの言語も絶滅危惧種の文化となってしまいます。世界各地に共通した課題です。
宿泊するゲストハウスでの夕食前に、周辺散策へと出かけました。現在ウィシュグリは日本人に人気があるのでしょうか。1~2時間歩いただけで、3~4人のひとり旅の方に出会いました。
風情がありますのう。まずはジビアニ地区界隈です。





地元のおばあちゃんに「この道を行け」と言われたので、謎の橋みたいなものを潜り抜けて先へ進みます。すると教会がありました。
調べてみると “ラマリア教会” といい、スヴァネティ神話の女神ラマリアにちなんでいます。実は翌日、再びガイドさんと訪れることになるのですが、彼いわく、もとは異教(キリスト教以外)の教会だったようです。歴史は12 世紀にまで遡り、フレスコ画が残されています。






教会の丘からの眺め。


次に世界遺産に登録されているチャザシ(4つの村の集合体)方面へと足を向けました。古い塔の家と街並みが遠目にも目についたからです。