カラフンジから、グニシク渓谷の先にあるノラヴァンク修道院(Noravank Monastery)へ。道中のビュースポットからアララト山の方向を眺めますが、本日も雲がかかっていてよく見えません。
“ノラヴァンク”とは
1105 年、ホヴァネス司教によって設立された。12世紀当時に当地を支配していたオルベリアン一族の住居でもあった。
修道院には①聖カラペト教会、②アーチ型ホールのある聖グリゴル礼拝堂、③聖アストヴァツァツィン(聖母)教会がある。敷地内外にさまざまな土木建造物、ハチュカルが見られる。現在の建造物は13世紀半ば以降にモンゴル帝国との密約に成功したスムパト皇太子によって再建されたもの。建築家シラネスと細密画家で彫刻家だったモミクは、13世紀後半から14世紀初頭にかけて、ここで建設と創作に携わった。
聖カラペト教会のガヴィト
アルメニアでは “ナルテックス” のことを “ガヴィト” と言うようです。聖カラペト教会は入口のレリーフのほか、1261年に作られたガヴィトでも有名です。

“ガヴィト” はキリスト教聖堂の正面入口の前に設けられた広間を指し、一般的な集会に受け入れられない人が入ることを許された場所でした。







壁にはハチュカル、床には一族の墓が並びます。ライオンと闘っているのはオルベリアの王子だそうです。
聖カラペト教会の聖堂
1216年~1227年に建てられました。1340年の地震でドームが破壊され、1361年に建築家シラネスによって再建されました。20世紀に至ってドームは再び地震で壊れましたが、少しずつ修理&再建されました。
主祭壇には聖なる母子像がありました。

手前の脇に設けられた階段が気になります。


