コタイク州ガルニの街から、アルマヴィル州エチミアジン(ヴァガルシャパット)へ。
道中では、しつこくアララト山。いつになったらマトモな写真を撮れるのでしょう。

さて、向かうはエチミアジン大聖堂。
その門はアーチの部分に剣のような十字架が刺さり、威厳と気迫を感じさせます。
アルメニアにおいてキリスト教が国教とされて1700年を迎えたことを記念して2001年に建てられたとのこと。祭壇でもあり、儀式なども行われるそうです。



大聖堂の歴史に簡単に触れておきます。
[エチミアジン大聖堂の歴史]
アルメニア使徒教会の総本山。古代アルメニアで最初に建てられた大聖堂と考えられている。世界最古の大聖堂と見なされることもある。近くにあるいくつかの重要な中世初期の教会とともに、大聖堂は 2000 年にユネスコの世界遺産に登録された
- 元の教会はティリダテス3世がキリスト教を国教にした後、啓蒙者グレゴリウスによって4世紀初頭、改宗を象徴するため異教の寺院の上に建てられた
- 現在の建物の基本部分は、大聖堂がペルシャの侵略で深刻な被害を受けた後、5世紀後半にヴァハン・マミコニアンによって建てられた。その当時、エチミアジンはアルメニア教会の最高指導者であるカトリック教徒の本拠地だった
- その後は侵略等の影響で、何世紀にもわたって大聖堂は顧みられなかった
- 1441年にカトリック教会として復元され、アルメニア教会の運営拠点となった
- エチミアジンは1604年にペルシャのシャー・アッバース1世によって略奪され、聖物や石が大聖堂からニュージュルファに持ち出された
- 改修のほか、17世紀後半に鐘楼が増設され、1868年に聖具室(博物館と遺物室)が大聖堂の東端に建設された
- そのような経緯により、アルメニア建築のさまざまな時代のスタイルが組み込まれている
- ソ連の統治下でエチミアジンは衰退したものの20世紀後半、アルメニアの独立の下で活動を復活させた
では、大聖堂を見学いたしましょう。

エチミアジン大聖堂(2)外観と宝物館
大聖堂は長年にわたる内部の改修を終えたところでした。宝物館には「ロンギヌスの槍」など、有名な遺物が収蔵されています。