チャザシは中世の要塞機能をもった建造物を多数維持している地区。ウシュグリの顔のような存在です。日本でいう重要文化財のような位置づけにあり、ユネスコの世界遺産にも登録されています。
ウシュグリは冬季、外部からのアクセスが遮断されるため、年間を通じての定住者が少なく、冬場はどこか別の場所で暮らす人が多いそうです。チャザシに限っていえば(データとして古いですが)2014年の国勢調査における定住人口は28人だったとのこと。
写真を撮ってみたものの電線が邪魔だわあ。






山の上にあるのが “タマル女王の塔”。タマル女王の在位は1184~1213年。彼女の夏の城がそこにあったと言われています。ただしそれは伝承であり、確定的なものではありません。

なお、こういう(↓)要塞的な塔の家(この写真はジビアニ地区のもの)のスペースは1階に家畜、2階にリビング、3階に干し草が割り当てられていたそうです(3階建てが標準的なスタイルだったのだと思う)。
「家畜がいるのに冬の間、人間がいなくなったらどうなるの?」という疑問が湧きますが、「家畜の世話をする人がいた。冬に全員がいなくなるわけでない」というのがガイドさんの答えでした。
