“金曜” はペルシャ語で “جمعه” なので、“ジャーメモスク” と言うのかと思っていました。アゼルバイジャン語(語源はアラビア語)で “ジュマモスク(Cümə mescidi)” でした。
バクーから西の方角に約100㎞、シェマハ(Shamakhi)という都市にあります。
「シェマハ」とは…
シルクロードの主要な町のひとつ。民族や支配の関係でトルコ語、ペルシャ語などが使用されてきたが、現在はアゼルバイジャン語、ロシア語など。古代にはペルシャ帝国の一部。中世の8~15世紀はシルヴァンシャー王国の首都。12世紀にはインドや中国と経済的、文化的な関係を維持。中央アジアの都市とも関係を持っていたことがわかっている。18世紀以降、しばしばロシア軍が侵攻。オスマン帝国が支配した時期もある。1859年の壊滅的な地震までは、ロシア帝国シェマハ・ウズドの首都だった。
イスラム教は国によって求められる厳格さが異なります。アゼルバイジャンはロシアとの関係が密であったことから、緩やかであるそうです。ジュマモスクはシーア派、スンニ派、どちらの宗派も祈りを捧げることができるそうです。両者はお祈りの仕方(作法)が異なります。アゼルバイジャンはシーア派が多数派。
アゼルバイジャンで最大かつ巡礼者が最も多く訪れるジュマモスクは、同国のみならずコーカサス3国において最古のモスク。743年に建てられ、2010~2013 年に大規模修復が行われました。
…という波乱と麗しさに満ちたジュマモスクを訪れたタイミングで大雨に見舞われました。日頃の不徳の致すところかもしれません。海外旅行で雨に降られたことなどないし、「アゼルバイジャン=砂漠地」と思い込んでいたため、雨が降るなんて思っていませんでした。









大雨はジュマモスクを立ち去った後に止み、この先は降りませんでした。