この洞窟都市では最盛期、5万人が暮らしたと言われています。私の住んでいる町より多い人口です。さらに細分化された集落があり、それぞれに礼拝堂や薬局、ワインセラーなど生活や仕事に必要な機能が備えられていました。
インフラとしてはトンネル(通路)、水道施設、防衛施設などがあり、ゼダ・バルジア村から長さ3.5kmの水道橋を通じて水が供給されていたそうです。人々は必要なだけの日光を浴びていたのでしょうか。それが気になります。
聖母昇天教会によって東西に分かれています。そして教会の脇には秘密の通路があります。
私たちはすべてを見学できるわけではありませんが、次のような構成と言われています。
[東側のエリア]
以下を含む、8層にわたる242の部屋、79の独立した洞窟住居がある。
- 6つの礼拝堂
- タマル女王の部屋
- 会議室
- 応接室
- 薬局
- 25のワインセラー
[西側エリア]
鐘楼と本教会の間には40の家があり、13層に分かれている。そして以下を含む計165の部屋がある。鐘楼を越えると19層となり、墓地に通じる階段がある。
- 6つの礼拝堂
- パン屋のある食堂
- パンを焼くためのその他のオーブン
- 鍛冶場
似たような洞窟を観て歩くので、どれがどれだったかわからなくなるのですが…。
【ワインを造っていた跡】
随所にワインと共にある生活の痕跡が残っています。特に有名なワインセラー(写真が多数出回っている)については、ぶどうのしぼり汁等を外部へと流す溝があります。外へ出ると鐘楼へと上る階段が右手に現れます。その部屋に限らず、随所に埋められていたクヴェヴリの一部が残っています。





【秘密の通路】
迷路のようで楽しかったです。削って掘り進めたのであろう岩肌。作るのは大変な作業だったことでしょう。




【アサイラム】
保護を求めて逃げ込んだ人々を収容していた場所だそうです。日の当たらない神秘的な礼拝堂に見えます。元は修道院&要塞ですから、何事もキリスト教を基本にしているのでしょう。






アサイラムを経由するかたちで秘密の通路が続いています。
