今は仁川にいます。
バンクーバーへ向かうフライトまで2時間弱あるので、28才くらいの頃、友達とふたりで出掛けたエジプト旅行について書くことにします(アイキャッチ画像のピラミッドはそのときに撮影したもの)。
あのときはブリティッシュエアウェイズ、ロンドン経由で行きました。その当時、私はブリティッシュエアウェイズが大好きでした。イギリスへ行ったときもBAを使いました。
昔のほうが、いい航空会社を使ってましたね。お金があったのかしら。忘れましたけれど。とりあえず、とても忙しく働いていましたからね。それなりの稼ぎがあったのでしょう。
飛行機に乗ったら突然、高熱が出てきたんです。
経由地ロンドンを発つ頃にはヘロヘロで、カイロに向かう機内から窓の外を見たのです。そしてU.F.Oが飛行機に平行して飛んでいることに気づきました。
相当熱が上がっているなと思い、友達に「あれ、U.F.Oに見えるんだけど」と指を指すと「うん、U.F.Oだよね」と彼女も言いました。
しばらくするとU.F.Oは姿を消しました。
次第に喉が熱く焼けるようになっていきました。普段健康なほうなので「これは風邪なのかな」と怪訝に思いつつもカイロに到着。
宿泊したのは川沿いのイスラミックなホテルで、定刻に川の向こうから「なんちゃらかんちゃら~」というコーランが聞こえてきます。
そのホテルの1階に土産物屋があり、絵葉書を眺めていました。
店のおじさんが「その葉書は素晴らしい。1枚いくらだ(具体的な金額は忘れました)。10枚買ったらオマケする」的なことを言ってきたとき、人生の先にも後にもこんなキョーレツな痰が喉にお出ましになったことはないという状態に陥り、窒息死寸前となりました。
さらっと書いていますが、こんなところで、こんなことが原因で死ぬのかと思いました。今ならともかく、当時は一応うら若き女性だったわけですから。
「こんなところで死ねるか!」と命をかけて咳き込んだところ、その痰が取れて命拾い。
それっきり何もなかったかのように熱が下がり、喉の痛みや腫れも治りました。飛行機に乗った日とカイロに着いた日、2日で完結。
残された日々、カイロとルクソールを観光して帰りました。
ということで、この話はおしまい。
喉が乾いたので何か買ってきます。
1993年エジプト旅行のその他写真はコチラ。