アゼルバイジャン北西部の都市で、“シェキ”あるいは“シャキ”と呼ばれる。アゼルバイジャン語では“Şəki”。首都のバクーから325kmの地点にある。
人々はイラン系。同地には2700年以上前の大規模な居住跡が残されている。
かつてはカフカス・アルバニア王国において最大の都市のひとつだった。①アラブ人による侵略、②モンゴル軍の侵攻、③ペルシャへの併合、④オスマン帝国の支配といった波乱を経て、1743年にシェキ・ハーン国となる。その後、ロシア帝国の属国となり、併合された。
シルクロード上に位置するシェキは古代から養蚕および繭、生糸と絹織物の取引が盛ん。絹の生産と貿易に関連する桑畑、隊商宿、商店、噴水、モスク、公衆浴場、倉庫などの建物が立ち並んでいた。屋根裏で蚕を飼育するために屋根が高く建てられた家も多い。川や氷河の雪解け水を利用する精緻な用水路のシステムも随所に見られる。(Wikipediaより引用編集)