「ボッシュ:受け継がれるもの」シーズン3、エピソード3~4のあらすじ&感想

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現時点で最大のテーマであるカート・ドッグワイラー獄中死問題について、シーズン2の終わりからシーズン3のエピソード1~2の流れを整理すると次のような感じです。

≪シーズン2の終わり≫

  • マディ巡査を拉致監禁したカート・ドッグワイラーがワスコ州立刑務所に収監される
  • カート・ドッグワイラーが獄中死する
  • 同刑務所のプレストン・ボーダーズからハリーの携帯電話に着信
  • ハリーが席を外していたので、娘のマディが電話に出る
  • 「お前の望みを叶えてやったぞ。カート・ドッグワイラーは俺が始末した」と言う

≪シーズン3/エピソード1~2≫

  • 巡査であるマディは、プレストン・ボーダーズの語った内容を警察に報告する義務を怠る
  • 刑務所からの電話の内容を職務に基づいて確認した関係者が、ロス市警に問題を提起する
  • ロバートソン刑事らが警察本部長から特命捜査を指示される
  • 彼らはプレストン・ボーダーズの妻リタ、ハリーの情報屋カーティス・ディグナン、そしてハリーの周辺を洗う

さて、ハリー周辺に渦巻く思惑、ギャラガー家失踪事件、尾行強盗団のその後をメインに、その後の展開を観ていきましょう。

エピソード3(哀しみのブランケット)

ギャラガー一家失踪についてハリーが調査に乗り出す1か月前。すなわち一家が拉致された夜からエピソード3が始まります。

そして1カ月後、ベト・オレステス保安官補とハリーは別荘内部を確認しますが、きれいに片付いている状態に違和感を覚えます。

【余談】ベト・オレステス保安官補を演じているフリオ・セザール・セディージョは、メキシコの麻薬戦争を描いたドラマ「ナルコス:メキシコ編」でギレルモ・ゴンザレス・カルデローニ役だった人

建物に押し入った様子、暴行の形跡はありませんでしたが、普段からケリーが肌身離さず持ち歩いていたブランケットが残されていたことから、どこかへ連れ去られたと考えられました。

ハリーはスティーブン・ギャラガーの事業(重機類を扱う会社)について調べることに。創業時からの従業員シーラ・ウォルシュ、業績が落ち込んだときに出資したフィンバー・マクシェーンから話を聞きます。そしてスティーブンがダミー会社(オリオン社)を設立し、架空の支払いをしていたとの証言を得ます。

モーはギャラガーの会社の過去からの従業員を調べ、ジャスティン・ボートマンという男がリストから漏れていることを突き止めます。

モーのハッキングに基づき、ハリーらはシーラとフィンバーが違法な取引に手を出している現場を確認。

一方、ハリーのアフガニスタン時代のエピソード、彼に関するプレストン・ボーダーズからの伝言にショックを受けていたマディと父との間には、微妙な距離感/空気感が生まれています。

ハリー名義のキャッシュカードで月に500ドルが引き出されており、ボーダーズの食堂用(≒食事代)口座に妻リタにより500ドルが入金されていたことをロペス刑事が掴みます(500ドルがハリーからリタに渡った証拠はないものの、片方は月々500ドルを引き出し、もう片方は同額を刑務所の夫に振り込んでいるので、ふたりの間にやりとりがあることが疑われる、ということのようだ)。

ロバートソン刑事とロペス刑事はワスコ州立刑務所に出向き、ボーダーズから話を聴こうとしますが、ボーダーズはICレコーダーのSTOPボタンを押すよう指示。「朝食から独房に戻ると携帯電話があり、不在着信にかけ直したところ、ハリー・ボッシュが出た」と言うボーダーズは「検事の直接聴取」「妻リタの生活圏にある刑務所への移監」を条件として「洗いざらい話す」ことを提示します。アーチャー地方検事はボーダーズに大陪審で証言させることを決定。ハリーにも召喚状が届きます。

【余談】プレストン・ボーダーズ&リタ・テデスコの夫婦は本家「Bosch/ボッシュ」のシーズン5(オピオイドがテーマのシーズン)に出ていた人たち。私はリタの作り物(マネキンとかリカちゃん人形とか)が歳をとったような顔がとっても怖い。刑務所のボーダーズからの電話の後、リタに「プレストンは元気か?」と言う男が出てくる。今のところ素性が明示されていないが、調べてみるとステファン・ギャラガーという人物であるらしい。ギャラガーといえば失踪したのはスティーブンだったはず。情報が正しいとしたら、筋書きが少し見えた気がする

ラジオ番組「エアトーク地方検事選討論会」で現地方検事アーチャーと次期候補者チャンドラーが討論。答えに行き詰ったアーチャーは、先日行われたチャリティイベントでチャンドラーが頼ったのが警察ではなく、元刑事のハリーだったこと、ハリーが殺人共謀罪で捜査されていることを明かして形勢を逆転。チャンドラーは動揺し、アーチャーの発言はニュース番組等にも波及していきます。チャンドラーはハリーに「敵陣営に内通者がいる」ことを明かします。

尾行強盗団の3人組は分け前を巡って「ビクトリア VS 男ふたり」で不協和音。ビクトリアの指示を無視し、男ふたりは尾行強盗に及びます。

拉致されたギャラガー家のうち、娘のケリーが車から降ろされるシーンで本エピソードは終了。「まったく映らない息子のルークはどこへ?」と不思議に思いませんか?シボーンが手貼りしていた “MISSING” のチラシには存在していましたが、動くルークは今のところ登場していません。ここまで存在感がないのであれば(そして今後も同様ならば)両親と娘の3人家族の設定でよかったことになります。

エピソード4(黙秘)

仮釈放中のカーティス・ディグナンのところへロバートソン刑事とロペス刑事がやってきます。捜査協力する(=警察側の内通者になる)よう言われたディグナンは拒否。ふたりの刑事は別の方法を思案します。

ボーダーズは大陪審に向けて、ロバートソン刑事とロペス刑事の車で移送されます。刑事たちは「ディグナンが携帯電話をお前の独房に置いたと吐いた」と鎌を掛けて圧迫。自分の考えていた作戦から風向きが変わったことをボーダーズは敏感にキャッチします(そもそも「携帯電話が…」は作り話だったはずなので)。

翌日、拘置所から大陪審へ向かう車内のボーダーズに対し、妻リタが合図を送ります。彼女は路上の別の男にも合図します。

その頃、ハリーは大陪審で証言を行っていました。しかし仮釈放中のディグナンが市警に身柄を拘束されていることを知らされて以降、憲法修正第5条を根拠に回答を拒否し続けます。

次いでボーダーズが証言を行います。独房に置かれていた携帯電話での通話相手がハリーであったかどうかについて、ボーダーズも修正第5条により黙秘(検事はその場にいないし、道中での刑事たちの話を聞いた限りでは自分たちの作り話が思わぬ方向へ展開していく怖れがあったからと思われる)。

先に証言を終えて外に出たハリーはボーダーズの妻リタを目撃。不審に感じた彼はロバートソン刑事とロペス刑事に「ハメられているのでは」と忠告します。

その後、証言を終えたボーダーズをふたりの刑事が移送しているとき、リタの車によって進路を遮られ、別の車で追跡していた男によってボーダーズは警察車両から解放されます。車で追ってきたハリーもふたりの刑事とともに、ボーダーズの逃走を阻止しようとします。やはり予想通りにハリーは危険な目に遭いますが、往年の相棒によって助けられます。

一方、モーは一家失踪事件の調査に協力。そしてシーラとフィンバーの違法取引の相手がビング・チェリー・クライダーであることをハリーに報告。ビングの元に潜入してインターネットの設定を変更、彼の通信を監視します。フィンバーにまつわるお金の流れを調べたシーラは、ハリーに詳細を語る前に殺害されます。

チャンドラーの側近たちは「ハリーとの関係を断つ」方向で地方検事選を戦おうとしますが、彼女は反対。LAタイムズ紙の論説委員会はいずれの陣営を支持するかの検討のため、ミーティングを開きます。

マディとヴァスケスは彫り物師ルーシーから情報を得て、尾行強盗団の逮捕へと向かっていきます。マディはチャンドラーの知人である若手弁護士クリス・ダウニーと署内で遭遇。恋へと発展する感じではあるのですが、またしても微妙なオトコ。マディの好みがよくわかりません。

次のエピソードの公開は4月に入ってから。この先は2エピソードずつのリリースになるようです。

「ボッシュ:受け継がれるもの」シーズン3、エピソード1~2のあらすじ&感想
「BOSCH/ボッシュ」のスピンオフ作品のS3。エピソード1(真相はひとつ)とエピソード2(ボッシュの流儀)のレビュー&感想です。
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