エピソード1~4の続きです。
各エピソードのまとめ
エピソード5(ケース・ファイル)
あらすじ
●夜。ネバダ州ラスベガス。ランチョローザ(スペイン語で “ピンクの牧場”)エステートという会社が開発した住宅地でしょうか。娼婦ジェイドとの密会に使った家の前に放置されているダギーの車を見張るふたりの男(ジェイク&ジーン)。ダギーを昨日中に殺す約束になっていたようですが達成できていません。彼らに指示を出している女性(ロレーヌ)は、小型の機器を取り出して捜査します。
●裸電球。その明かりのもと、トレーの中に受信機があります。
●ロレーヌは “argent” “2” と入力します。“argent” とはアルゼンチンのことのようですね。
●トレーの中の受信機が「ビッビッ」と鳴り、赤いランプが付きます。
●サウスダコタ州バックホーン警察。コンスタンス・タルボットは切断された男の胴体を前に、デイヴ・マクレイ、ドン・ハリソンに向かって話をしています。死体の胃から指輪が見つかり、そこには “ダギーへ愛を込めて ジェイニーE” と刻まれていたことを知らせます。
●ロン毛クーパーはサスウダコタ州の刑務所に勾留されています。フラッシュバックでしょうか。“ボブ” がクーパーに乗り移ったさまが映し出され、“ボブ” がロン毛クーパーとともにあることが伝わってきます。
●ツイン・ピークスの町。スティーヴン(シェリル・ブリッグスの娘ベッキーの夫)の就職活動は難航しています。
●ツイン・ピークス保安官事務所。フランク・トルーマン保安官が病床にある弟ハリーと電話をしていたところ、妻ドリスがやってきます。彼女は家庭の不満をフランクにぶちまけます。
●ダギーの家。ジェイニーEは息子のサニー・ジムと夫ダギーを送り出そうとします。先日ダギーが持ち帰ったお金は42万5000ドル、職場から借金取りに連絡して5万ドルを完済するようジェイニーEはダギーに指示します。不幸せそうな表情の息子サニー・ジムの気持ちが手に取るようにわかるのか、ダギーは涙を流します。大人としては何もかもが不十分な状態のダギーですが、それに伴って目に見えない何かがよくわかるようになったのかもしれません。
●再びランチョローザの住宅地。赤色に白のラインが入った車がやってきます。ジェイク&ジーンはダギーの車に動いた形跡がないことを確認して走り去ります。その後、大音量の音楽を流す黒い車が登場。こちらの4人もまっとうな人たちではなさそう。“DUGE LV” という車のプレートを確認して走り去ります。
●ダギーは妻ジェイニーEの運転で、ラッキー7保険のオフィスのある建物前に連れていかれます。そこには銃を構える男の像がありました。それをじっと見つめるダギー。自分も同じポーズをとります。
●エレベーターホールで同僚フィルに声をかけられたダギーはミーティングルームへと向かいます。フィルの持っていたコーヒーが気になって仕方ないダギー。コーヒーへの執着がとても強いようです。
●やり手の保険調査員アンソニー・“トニー”・シンクレアは、ビーカー家案件とリトルフィールド案件に保険が下りることを会議で報告します。社長ブッシュネル・マリンズが「リトルフィールド案件は放火では?」と問うと「そうではなかった。正当な請求なので支払う必要がある」と答えます。ダギーはトニーに向かって「嘘をついている」と言い、場を混乱させます。
●社長ブッシュネルから「それぞれのケースを詳しく査定しろ」と宿題を出されるダギー。「ケース・ファイル」とつぶやきます。少しずつFBI捜査官クーパーのキャリア&スキルが呼び覚まされているようです。
●シルバー・ムスタング・カジノ。支配人バーンズのところにミッチャム兄弟がやってきます。ジャックポットを連続30回出したダギーを映像で確認。大損失を出したことを理由にバーンズは暴行を受け、街から追い出されます。ミッチャム兄弟は “R.WARRCX(名札によれば)” を後任の支配人に指名します。
●ランチョローザの住宅地では、ドラッグ依存症の女性の息子が放置されたままのダギーの車を窓越しに見つめています。彼は家から出て車に近づき、仕掛けられた爆発物に手を伸ばします。そこへ黒塗りの車が爆音とともに現れ、小さな男の子は降りてきた男たちによって追い払われます。男たちはダギーの車を盗むつもりだったように見えます。男のひとりがダギーの車のエンジンをかけたところ、大きな爆発が起こります。男らのうち2人は逃走、残りは焼死します。
●洗車場または修理工場。ジェイドの車を清掃した際、メンテナンス担当者がグレート・ノーザン・ホテル315号室の鍵を見つけます。鍵には「郵送してください」と書かれていました。彼女は、その鍵を街のポストに入れます(画像で調べたところゴミ箱ではなくポストでした)。
●ツイン・ピークスのRRカフェ(ダイナー)。ノーマ・ジェニングスは帳簿をつけています。シェリー・ブリッグスの娘ベッキーがパンを届けにきます。それにかこつけて、夫スティーヴンに収入がないことを理由に母シェリーにお金を無心します。スティーヴンは派手な車の運転席でベッキーが戻ってくるのを待っています。
●スティーヴンは妻ベッキーに「いくらもらった?」と訊きます。店内のシェリーとノーマの視線に気づいて彼は車を移動。ヒモ男らしく「ごめんね。お前を何よりも愛しているよ」とのダメ男トークをかまします。夫婦揃ってドラッグに依存しているようです。
●ラッキー7保険のあるビル。勤務時間が終わる17:30頃のエレベーター。ドア付近にダギーが立っているため、みんなが降りることができません。同僚フィルに押されてエレベーターから降りるダギー。外に出たダギーは銃を構える男の像の前に、ケースファイルを抱きかかえたまま立ち尽くします。
●ツイン・ピークス保安官事務所。ホークとアンディは資料を確認しています。先住民に関する情報を探しているようです。
●19時となり、森の中のおじさんが放送を始めます。「ホワイトテイル・ピークのスタジオAからお送りする」と言っています(モンタナ州ですかね)。名前は “ドクター・アンプ” らしいです。陰謀論者で自分は光の使者であるようなことを述べています。彼の放送をうっとりした表情で聴いているネイディーン・ハーリー(黒い眼帯の女性)。森の中でジェレミー・“ジェリー”・ホーンも聴いています。おじさんは一種の革命家(志望者)なんですかね。ちゃっかり通販もやっています。一家に1本あれば十分でしょうが、活動を象徴するものになるし、活動資金は必要ですね。
●バージニア州アーリントン国防総省。シンシア・ノックス中尉がデイヴィス大佐のところへ「ガーランド・ブリッグス少佐の指紋と一致するものがまた出現した」ことを報告にやってきます。真偽の確認のためサスウダコタ州へ向かうよう大佐は中尉に指示します。
●バンバン・バー。禁煙表示があるにも関わらず、リチャード・ホーンは席でタバコを吸っています。見とがめられますが言うことを聞きません。私服の保安官補チャドはタバコの箱に入った札束をリチャードから受け取ります。リチャードは隣のボックス席の女性シャーロットに「火を貸して」と頼まれます。彼はシャーロットの身体を拘束し「俺とヤるか?」といたぶります。
●今回のバンバン・バーのバンドは Trouble というバンドによる “Snake Eyes”。私は割と好きです。ギターを弾いているライリー・リンチはデイヴィッド・リンチの息子。詳しくないのですが、音楽のジャンルは “オルタナティブ” というやつらしいです。
●FBI特別捜査官のタミーはクーパーの写真を見つめています。そして刑務所に勾留されているロン毛クーパーの指紋を見て、あることに気づきます。
●ドワイト・マーフィー刑務所長は、勾留しているロン毛クーパーに私的な電話を許可。ロン毛クーパーは「みんな揃っているから、電話をかけよう」と目論見を見透かしているかのような態度を示します。「誰にかけようか。ミスター・ストロベリーにしようかな?」と言うと、マーフィー刑務所長の表情に動揺が浮かびます。「いや、よそう。かけても彼は出ないから」「わかっている。誰にかけるべきか」とロン毛クーパー。彼が発信すると監視室のライトが点滅し、非常事態となります。ロン毛クーパーは受話器に向かって「牛が月を飛び越えた」と言って電話を切ります。
●アルゼンチンのブエノスアイレス。裸電球が照らす先にはトレーに入った受信機のようなものがあり、「ピピッ」と音を立てたのち、歯の被せ物のような金属に形を変えます。
●銃を構える男の像の元に佇むダギー。すっかり日が暮れてきました。警官から注意を受けますが、ダギーの耳には届いていません。
登場人物メモ
※本家に登場している人は一部を除き、割愛しています。
[ラッキー7保険関係者]
ブッシュネル・マリンズ:ラッキー7保険の社長。かつて “バトリング・バド” のリング・ネームで活躍した元ボクサー。その当時のポスターを社長室に貼っている。演じているドン・マレーは2024年2月2日、94歳で逝去
アンソニー・“トニー”・シンクレア:やり手の保険調査員。演じていたトム・サイズモアは2023年3月3日、61歳で逝去
フィル・ビズビー:ダギーの同僚で気のいい男。演じるジョシュ・ファデムは「ベター・コール・ソウル」において、ソウルに協力する撮影隊のメンバーでカメラマン役だった人
フランク:コーヒーを普段は飲まない従業員
[シルバー・ムスタング・カジノ関係者]
ミッチャム兄弟(ブラッドリー&ロドニー):マフィアの兄弟。シルバー・マスタング・カジノの共同経営者。3人の金髪女性(キャンディー/マンディー/サンディー)をそばに置いている
[RRカフェ(ダイナー)関係者]
ノーマ・ジェニングス:ダイナーの店主。歳をとっても美しい。演じていたペギー・リプトンは2019年5月、72歳で逝去
シェリー・ブリッグス:ダイナーのウエイトレス。歳をとっても美しいが、私の目にはノーマのほうが変わっていないように見える。娘ベッキーのダメ亭主が悩みの種
[ワシントン州ツイン・ピークス関係者]
レベッカ・“ベッキー”・バーネット:シェリー・ブリッグスとボビー・ブリッグスの娘。ベーカリー勤務
スティーヴン・バーネット:シェリー・ブリッグスの娘ベッキーの夫。無職のジャンキー。車は不相応に立派だが、トレーラーハウス暮らしで貧しい
マイク・ネルソン:本家ではボビー・ブリックスの悪友だった。真人間になったのか、彼の娘婿であるスティーブンを採用面接に呼んで説教
リチャード・ホーン:オードリー・ホーンの息子。犯罪組織の一員。演じるエイモン・ファーレンは名前(エイモン)がアイルランド系、顔立ちは東欧系(私にはそのように見える)。調べてみればオーストラリア出身だった
ローレンス・ジャコビー博士:森の中のおじさん。“ドクター・アンプ” の名で自らの主張を放送している。なにがしかの役割を担っているのだろうが、演説がつまらなすぎて箸休めにすらならない。本家では精神科医だったらしいのだが
結局、どういうことなの?
ダギーは相変わらずアタマから何本もネジが抜けたような状態ですが、クーパー特別捜査官の魂に刷り込まれているキャリア&スキルが内部で動き出し、発言などにわずかながらもクーパーの影がみられるようになります。ダギーの動向を探っている人たちがいるのが懸念材料です。
ルース・ダヴェンポートの頭部とともに見つかった男性の頭部なし死体。依然として身元の特定に至っていませんが、胃の中からジェイニーEがダギーに送った指輪が発見されます。そんなものが、なぜそのような所にあったのでしょう?謎はそのまま残されます。
ジャックポットを連続30回出したダギーを要注意人物としてマークするカジノ経営者のミッチャム兄弟。支配人バーンズは首となり、ワリックが後任を務めることに。
“ボブ” が乗り移ったロン毛クーパーは刑務所を拠点に超常現象を起こし、彼を巡ってバックホーン警察、FBI、アメリカ軍が動き出します。
殺し屋に指示を出していたロレーヌはアルゼンチンの受信機に何か送信していましたし、同じ受信機が2回目に登場したときは赤いライトが付いた後、歯の詰め物みたいに形が変化しました。ロン毛クーパーが電話をかけたフェイズの後に挿入されているシーンですが、ロン毛クーパーが関わっていたのでしょうか。
ブリッグス家、ホーン家など、ツイン・ピークスにおける25年後の人間模様が徐々に描写されていきます。森の中のおじさんは不要なキャラと思いますが、オルタナティブライフのオピニオンリーダーとして今後重要な役割を果たすのかもしれません。
エピソード6(死ぬな)
あらすじ
●依然として「ケース・ファイル」を抱えたまま、銃を構える男の像の前に佇んでいるダギー。立ち去るよう、再度警官に促されます。ダギーは彼のバッジに触れようとして制止されます。名前と住所を尋ねられ「ランスロット・コートの赤いドア」「ダギー・ジョーンズ」等、断片的なワードを口にします。埒が明かないので、警官らによって家に送り届けられます。
●さすがに放っておけないと思ったのか、ジェイニーEはベン医師のところへ行くことをダギーに提案。息子サニー・ジムのカウボーイライトが手を叩くことでON/OFFできることに気づいたダギー。父と子は楽しそうに手を叩き続けます。
●自分の指示通りに5万ドルを返済していなかったこと、ジェイドとの情事が妻ジェイニーEの知るところとなります。借金取りから電話がかかってきますが、夫ダギーに任せておけないことを悟ったジェイニーE。自ら借金の返済に対応することにします。
●ラッキー7保険のロゴの “7” の部分をなぞるダギー。そこで場面が変わります。暗がりに色の変わるライトのようなものがあり(赤黄青なので信号かな?)「ジーッジーッ」という音がします。暗転して “マイク” のいる赤い部屋となり「目を覚ませ。死ぬな」と彼が繰り返す様子をダギーは幻視。
●社長から指示された宿題(査定資料)を自宅のテーブルで広げるダギー。握りしめた鉛筆で書類に落書きのような線、ハシゴと階段のような絵を描きます。
●サウスダコタ州の刑務所を訪れていたFBIのみなさん、アルバート特別捜査官を残して解散。アルバートはマックス・フォン・バーでダイアン・エヴァンスに会います。
●リチャード・ホーンは犯罪組織のメンバーと会っています。場所は製材所っぽいです。思考回路の読めない上位者レッドの素っ頓狂な言動や振る舞いに、鳩が豆鉄砲を食ったような顔つきになっています。レッドはツイン・ピークスの人間ではなく、2週間程度滞在していると言っています。彼はコインを使ったマジックを披露し、自分とリチャードの力関係を説きます。
●レッドに小僧呼ばわりされてプライドが傷ついたリチャードは怒りに任せて無謀な運転をします。
●“NEW FAT TROUT TRAILER PARK(新しい太ったマスのトレーラーパーク)”。カール・ロッドは「街まで郵便物を取りに行きたい」というミッキーとともにビルの車に乗り込みます。ミッキーが取りに行くのはリンダの郵便物。そういえばエピソード1の赤い部屋でクーパーが聞いた言葉のひとつが「リチャードとリンダ」だったことを思い出します。
●リンダはどこか具合が悪いようです。「やっと政府が電動車イスをくれた」とミッキー。カールが「戦争はクソだな」と返しているので、リンダは軍人だったのかもしれません。
●ツイン・ピークスのRRカフェ(ダイナー)。ウエイトレスのハイジに対し、自分の名のついたパイを絶賛する保育士ミリアム・サリヴァン。母親と自分のコーヒーをテイクアウトします。
●リチャードは相も変わらず怒りに任せて暴走運転をしています。
●カールは公園のベンチに腰掛け、コーヒーを手にタバコを吸っています。追いかけっこのようなことをしている母親と少年を微笑ましそうに眺めています。
●リチャードは横断歩道を渡ろうとしていた少年をはねて、その場から逃走します。カール、保育士ミリアムはそれを目撃します。少年の身体から金色のエネルギーが抜け、空へと上昇していきます。324810-6の電柱のトランスが「ジーッジーッ」と音を立てます。
●ネバダ州ラスベガス。ダンカン・トッドはオフィスにいます。パソコンに赤の四角が表示されます。金庫を開けて、指紋が付かないように注意しながら、白い封筒のようなものを取り出します。
●ランチョローザの住宅地。爆破されたダギーの車について警察が調べています。向かいの家の屋根に飛び散ったナンバープレートが乗っており、確認のために警官が屋根に上るとジャンキーの女性が反応します。
●モーテルの一室にアイク・「ザ・スパイク」・シュタットラーがいます。指令がドアの隙間から投げ込まれ、そこには男女の写真が入っていました。男性はダギー、女性はロレーヌ。彼女はダギーの車を男ふたりに見張らせていた人物です。封筒はダンカン・トッドが金庫から取り出しものでした。ダギー&ロレーヌを殺そうとしているのは車の窃盗団ではなく、ダンカン・トッド筋のようです。
●ダギーは社長のブッシュネル・マリンズに呼ばれ、査定に関する宿題について叱責を受けます。壁に貼られた “バトリング・バド” のポスターを見つめるダギー。彼の落書きのような絵や線が、何かを指摘しているらしいことに気づいた社長は態度を翻します。
●ジェイニーE・ジョーンズは赤いバッグを持って、ダギーの借金取りと会いに出かけます。ふたりの男(トミー&ジミー)が待ち合わせ場所の公園に現れます。ダギーが借りたのは2万ドルであることが判明。気の強いジェイニーEは利息を合わせて5万2000ドルの返済を迫るふたりに対し、強力な交渉力でゴリ押しして2万5000ドルで手を打たせます。
●ロレーヌはアイク・「ザ・スパイク」・シュタットラーによって殺害されます。
●リチャードは山あいでトラックを停車。車体の前部分に付着した少年の血痕を拭きます。
●ツイン・ピークス保安官事務所。ホークはトイレで手を洗い、ポケットから何かを取り出そうとします。そのときコインが転がり落ちます。その指し示すところに先住民に関するものを見つけ、隙間からノートの切れ端を発見します。
●事務所にフランク・トルーマン保安官の妻ドリスが押しかけてきます。またしても激怒しています。息子の自殺によってドリスが精神を病んだことをオペレーター女性(名札は “M.BROWN”、マギーと呼ばれている)がチャドたちに説明します。
●バンバン・バー。歌と演奏は Sharon Van Etten。彼女は女優で作曲家。“TERIFA” という楽曲で、声も曲もかっこいい。「The OA」にも出演していました。姓にオランダ系を感じますが、アメリカのニュージャージー州生まれ。
登場人物メモ
※本家に登場している人は一部を除き、割愛しています。
[FBIフィラデルフィア支局関係者]
ダイアン・エヴァンス:元特別捜査官。デイル・クーパー特別捜査官の元秘書。演じるローラ・ダーンは1985年から1989年までクーパー役のカイル・マクラクランと交際していた(1986年の「ブルーベルベット」で共演。監督・脚本はデイヴィッド・リンチ)。「ツイン・ピークス」が公開されるより前のこと。2017年にダイアンとして共演したのは、別れてもカイルと悪い関係ではなかったということだろう
[ワシントン州ツイン・ピークス関係者]
ミリアム・サリヴァン:RRカフェ(ダイナー)ファンの保育士
カール・ロッド:“NEW FAT TROUT TRAILER PARK” で暮らす老人(管理人)。同じトレーラーパークで、シェリーの娘ベッキーとその夫スティーヴンも暮らしている。演じていたハリー・ディーン・スタントンは2017年9月、91歳で逝去
ミッキー:“NEW FAT TROUT TRAILER PARK” にてトレーラーハウス暮らしをしている住人。“リンダ” の家族または友人・知人
結局、どういうことなの?
ダギーの借金問題は片付きます。私の目にはロレーヌの元でダギーの命を狙っていたジーン&ジェイクと、借金取りのトミー&ジミーが同一人物に見えていました。別人でした。普通に考えて、殺し屋と借金取りは異なる領域の仕事ですもんね。
ひとりはしっかりした体躯でツルンとした顔で髪を後ろで結んで髭づら、もうひとりは萎んだ感じのやせ形でおでこが広くて髭づら。どちらもそのような二人組です。あえてそうしているのだと思います。私のような外国人の顔の識別が苦手な人間にとってはトラップです。
ロレーヌは「ザ・スパイク」によって殺害されます。「ザ・スパイク」を雇ったのは、ダギーの車で爆死したチンピラ(あるいはギャング)の関係者でも不自然ではありませんが、ロレーヌを雇ったのはダンカン・トッド、「ザ・スパイク」を雇ったのも彼でした。
相変わらずダギーは健常な成人男性とは思えない挙動ならびに働きぶり。しかし、ひょんなことからラッキー7保険の社長ブッシュネル・マリンズの信頼を得ます。内なるクーパーの叡智によるものと思われます。
FBI関係のキーマンとしてダイアン・エヴァンスが登場。彼女はクーパー特別捜査官の元秘書です。
そしてツイン・ピークスではリチャード・ホーンの悪さの程度が増していきます。
ツイン・ピークス保安官事務所の副所長ホークが発見したノートの切れ端の内容は本エピソードでは開示されていません。クーパー捜査官に関する情報として、今後の手がかりになることが期待されます。