「ボッシュ:受け継がれるもの」シーズン1、エピソード9~10のあらすじ&感想

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「ボッシュ:受け継がれるもの」シーズン1はエピソード10(襲撃)で完結。しかしエピソード10は、シーズン2が待ち遠しくなる展開で終了します。寸止め感が半端ないです。

今回は、エピソード9(黄金のペン)とエピソード10(襲撃)を取り上げます。

エピソード9(黄金のペン)

女性ターミネーターは、警備会社社長クレイトンから仕事を請け負います。彼女は私立探偵ハリーの周辺を探り、億万長者ヴァンスの娘とその息子の命を狙います。エピソード9は、エピソード10での「プロ暗殺者(&クレイトン) VS 特殊部隊上がりのハリー」という頂上対決の前哨戦といった感じです。

ハリーはヴァンスの元秘書アイダに接触します。彼女はヴァンスに40年仕えました。アイダがヴァンスの指示のもと、普通郵便でハリーに送ったのは手書きの遺言書と黄金のペン。それが真正なものであることを証明する必要があると彼女に説明し、宣誓供述書へのサインを求めます。ヴァンスにより、アイダに1000万ドルを渡すことが遺言書に明記されていました。その後ハリーは、ヴァンスの死因に不審な点があったという情報を手に入れます。

医師殺しの真犯人を追うことも、ハリーは忘れていません。殺されたバス医師が行った処方監査の記録に技術屋モーリス・バッシがアクセス、オピオイドを最も多く処方していた医師に着目します。

弁護士チャンドラーは、新人警官ポーリーナ(マディの同期)狙撃の容疑者が警察の発砲で死んだ際、巻き添えとなった元恋人ニコールの不法死亡についての調べをさらに進めます。警察の発砲に先立って、どの警官が「銃だ!」と叫んだのか、本当に銃を見たのか、容疑者は銃を手に取ろうとしたのか、秘密情報部(SIS)は発砲前に容疑者が命令に応じるだけの時間を与えたかが争点になります。警察官が装着しているボディカメラに映っているものがカギになると考えますが、ロサンゼルス市警の協力を得るのは難しそう。まずはSISのコスグローヴの身辺を洗います。

マディは引き続き、先輩ヴァスケスとともにタイ人街レイプ事件の犯人を追います。そしてフェンスにあった貼り紙(INSPECTION NOTICE)の電話番号へ連絡を入れ、留守電にメッセージを残します。貼り紙に書かれている内容はよく分かりませんが「建物の検査をします。立ち入らないように」的な内容と思われます。その後、ゴミ箱から犯人のものと思われるマスク(レスラーが付けているようなもの)を見つけます。

ハリーは地震で壊れた自宅を売ることを考え、不動産業者に相談します。現状渡しで170~180万ドルを提示されます。現在は円安ですが、間をとって175万ドルと考えると日本円で2億2244万2500円です。これは笑いが止まりませんねえ。修繕&リフォーム後ならば210万ドルくらいだそうです。

エピソード10(襲撃)

ハリーは、バス医師殺害事件の真犯人についての情報と証拠を集めたUSBを “いけ好かない“ グスタフソン刑事に渡します。

弁護士チャンドラーはSISによる銃撃の捜査に力を入れます。彼女は、現場にいたマディのボディカメラに何が映っているのかを知りたいのですが、仕事に情熱をもつ駆け出し警官のマディを思うハリーは、手を引かなければ協力関係を解消するとチャンドラーに向かって宣言します。しかしチャンドラーは諦めることなくマディの説得にあたります。

クレイトンに雇われた女ターミネーターに追われるヴァンスの孫娘とその息子。ハリーが彼らの救出に当たります。ただ者ではない感を感じさせる暗殺者。そして彼女に指令を与えるクレイトン(警備会社社長で元警官)。一方で「俺はアフガン帰りなんだよ、なめんなよ」なハリー。命を懸けた攻防が展開されます。超クライマックスです。この女ターミネーターは間抜けではないため、普通の人間が相手をしたのでは勝てない感じがヒシヒシと伝わってきて手に汗を握ります。

マディは、タイ人街レイプ事件の捜査過程で電話で話したカート・ドッグワイラーと対面して話をする機会を得ます。彼の公用車には “CITY OF LOS ANGELS” “BUILDING AND SAFETY” とあります。彼は仕事でいろんなエリアへ行ったり、建物に立ち入ったりするんでしょうね。何となく先行きが見えてしまいましたが、視聴者に対するこの匂わせは折り込み済みと思われます。ヴァンスの孫娘とその息子のパーティにハリーが出席していた頃、ひとり暮らしの部屋からマディの姿が消えます。マディの部屋の網戸が切られていました。

続きはシーズン2へ。待ちきれないですね!

出演者メモ

テティアナ・ガイダー(女ターミネーター)

東欧系美人でスタイルがよく、腹部の筋肉がただごとでない。作中でのプラスチックな表情、無駄のない身のこなしに鬼気迫るものがあって、まさにターミネーター。「この人は誰?」ということで調べてみたら、以下のようであった

Tetiana Gaidar(正確な読み方が分からない)は今話題のウクライナはキエフの出身で、女優、ダンサー、モデル。武道(カンフー)の達人でもあるようだ。19歳までには東ヨーロッパで最も人気のあるダンサー兼振付家となり、著名なアーティストと仕事を共にした。2013年、国際的俳優としてのキャリアを構築するためロサンゼルスへ引っ越した。外見と演技スタイルの両方でペネロペ・クルスと比較されることが多い

ロサンゼルスが舞台の都会派刑事ドラマ「BOSCH/ボッシュ」ハリーの家だけでも一見の価値あり
マイクル・コナリー原作のロサンゼルス市警察刑事ハリー・ボッシュを主人公とするミステリー小説「ハリー・ボッシュ・シリーズ」をドラマ化した作品。Amazon Original のドラマとして良作です。
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