「ボッシュ:受け継がれるもの」シーズン3、エピソード1~2のあらすじ&感想

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本家「Bosch/ボッシュ」に肉薄する勢いで好評な「ボッシュ:受け継がれるもの(原題:Bosch: Legacy)」。このたびシーズン3が公開されました。シーズン2から約1年4カ月が経過していますので、なんとなく存在を忘れてしまっていたわけですが、大好きなシリーズなのでもちろん視聴。

本シーズンは全10エピソードからなり、まずは3月27日に4エピソードがリリースされました。これまで同様、2エピソードずつ振り返っていきます。

かつて本家「Bosch/ボッシュ」でよく見た顔ぶれがストーリーに絡んでくるところが、シーズン3の特徴と思います。

エピソード1:真相はひとつ

シーズン2はワスコ州立刑務所のプレストン・ボーダーズからハリーに電話があり、ハリーの代わりに娘のマディが「お前の望みを叶えてやったぞ。カート・ドッグワイラーは俺が始末した」という伝言を受け取ったところで終わっています。

その「8カ月後」からシーズン3がスタート。チャンドラーはロサンゼルス郡の地方検事選挙に出馬、聴衆を前に演説を行っています。彼女の立候補を快く思っていない人も多く、やり玉に挙げられていた現地方検事のアーチャーもそのひとりでした。

ジミー・ロバートソン刑事(本家「Bosch/ボッシュ」のシーズン3・4・5・7で活躍した “いい味系のおやっさん刑事”)、デルモア・“ウォッシュ”・ワシントン巡査部長(こちらも本家に通しで出演)という懐かしい顔ぶれが再登場。

ハリーの元相棒であるロバートソン刑事は、地方検事アーチャー警察本部長ヒューズ強盗殺人課の責任者リック・シールズの同席するミーティングに呼び出されます。プレストン・ボーダーズの「カート・ドッグワイラーは俺が始末した」という内容を義務に違反してマディが報告しなかったこと、それが噂になっては困ることを告げられます。ロバートソン刑事は真相を突き止めることを命じられます。彼は相棒のペリー・ロペスと捜査にあたります。

ハリーも情報屋カーティス・ディグナンを通じて、ドッグワイラーの死について調べています。

一方、マディと先輩警官ヴァスケスは尾行強盗と思われる事件の捜査にあたっています。高級レストランで食事を終えたジョンと彼の妻は、自宅に着いたところで男ふたりに襲われました。

刑務所を出所した元刑事フランク・シーアン(本家「Bosch/ボッシュ」のシーズン4に登場)がチャンドラーの選挙事務所を訪れます。「過去の汚名をそそぐ手伝いをしてほしい」ということでしたが、チャンドラーは断ります。モーの調べによって、シーアンがチャンドラーの行く先々に現れていたことが判明。彼女は不安に陥ります。

本エピソードでは、①カート・ドッグワイラー(マディを襲って拉致した犯人)の獄中死の謎、②チャンドラーを逆恨みしているフランク・シーアン元刑事の危険な行動、③マディらが捜査を進める尾行強盗事件という3つの流れが設定され、うちひとつは解決(?)します。

エピソード2:ボッシュの流儀

葬送のシーンから始まります。ハリーがアフガニスタンに従軍した際の仲間ジョシュが亡くなったようです。そこでケン・ガービスという旧友に再会。ハリーは娘マディを伴い、ジョシュの追悼会に参加します。マディ―はガービスからアフガニスタン時代のハリーのエピソードを聞き、知らなかった父の一面に驚きます。

ハリーはシボーン・マーフィーの訪問を受けます。娘キャスリーン夫のスティーブン・ギャラガーと孫2人(ケリールーク)が1カ月前に姿を消したそうで、メキシコ国境辺りでの目撃情報があったといいます。シボーンはアイルランドのダブリンからやってきたものの警察の捜査を当てにできないと感じ、ベト・オレステス(ベンチュラ郡の保安官補)の紹介でハリーを訪れました。

一家失踪事件について調査するハリーは、ティフアナのフランク・カリロ刑事からメキシコの刑事につないでもらうほか、シボーンを連れて娘一家の別荘のあるオーハイへ足を運びます。そして事件を匂わせる物品を発見します。

一方、ビクトリアはロサンゼルスのレストランで金目のものを持っている人を物色。しかし通りの向かい側にパトカーが停車したため車に戻り「今日は実行せずにおこう」と男2人(ネスタ―・ゴメスアルベルト)に言います。恐らくは、この3人組がエピソード1に登場した尾行強盗犯なのでしょう。後日、ビクトリアは一時停止違反でマディとヴァスケスに停車を命じられます。警察に自らの情報を渡すことになった彼ら3人はリスクの少ない道を模索します。

ロバートソン刑事とロペス刑事は、ハリーがドッグワイラーに対して抑えきれない殺意をもっていたかどうかを調べて回ります。そしてボーダーズの妻リタ・テデスコにも接触。彼女は何かを隠しているようです。またハリーの口添えで仮釈放となった情報屋のカーティス・ディグナンが、ワスコ州立刑務所でボーダーズやドッグワイラーと同じブロックにいたことを知り、捜査の的を絞っていきます。

次期地方検事候補のチャンドラー陣営は大口の寄付を集めるため、大手財団の運営を行うリサ・ブロードに白羽の矢を立てます。彼女は現地方検事アーチャーの献金者でしたが、チャンドラーらは鞍替えさせようと目論みます。

本エピソードは、①カート・ドッグワイラーの獄中死の謎に迫るロバートソン刑事たち、②一家失踪事件について調査を依頼されるハリー、③尾行強盗事件を追うマディたちの3本柱で構成されています。加えて、一筋縄ではいかないチャンドラー陣営の政治的な動きを描いています。

ハリーが謀って州立刑務所内でドッグワイラー殺害を実行させたとは思えないのですが、ロバートソン刑事らがその真相にいたるまでにハリーの身に危険が及ぶと予測します。一家失踪事件の詳細が明らかになっていくのはこれからですね。一家の別荘がいかにも “田舎の別荘” という感じで、こんなに長閑な所で何が起きたのだろうと興味をそそられます。

失踪した一家の別荘のあるオーハイは有機農業やエコロジーへの取り組みに力を入れている、オルタナティブな土地柄のようです。アメリカのサスペンスドラマを観るならアメリカらしいほうが私は好きで、その点で「ボッシュ」シリーズは外せません。

「ボッシュ:受け継がれるもの」シーズン3、エピソード3~4のあらすじ&感想
「BOSCH/ボッシュ」のスピンオフ作品のS3。エピソード3(哀しみのブランケット)とエピソード4(黙秘)のレビュー&感想です。
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