ここまでのエピソードを観て、ヴァスケスの年齢が気になってきました。マディより少し年上をイメージしていましたが、甥のアルバート(スペイン語読みでアルベルトだと思ってたわ)と親子レベルの大きな年齢差があるようには見えないし、だとすれば姉と歳が離れているのかなと考えてみたり。
さて職務上、自分の甥を追わなくてはならないヴァスケス。ロバートソン刑事の死の真相を追うハリー。彼と異なる立場から真相を明らかにしようとするチャンドラー。エピソード7~8は、そのあたりがメインです。
エピソード7(一線を越えて)
法廷で州対ディエゴ・ペラの審問が行われるシーンから始まります。傍聴席のペリー・ロペス刑事の隣には懐かしいリコ・ペレス巡査(マディの元彼)の姿。ふたりは会話を交わしていましたが、どういう間柄なのでしょう(同じ強盗殺人課なのかな?)。
地方検事のチャンドラーは起訴から公判終了まで担当することを判事に告げます。そして罪状に問うのは6件の武装強盗であると述べます。ロバートソン刑事殺害を罪状から外したことで、聴衆やマスコミはざわめきたちます。
警察官殉職への対応に適切さを欠いたように見えるチャンドラーの選択に苦言を呈する警察本部長。チャンドラーはあくまでも慎重に進めたいのだと返答。ロバートソン刑事殺害の確実な証拠固めとして「凶器にペラのDNAが残されているかどうか」を調べるよう指示します。そしてペラが恋人ソフィア・ベラスコの家に犯行に用いた銃を隠したことの不自然さを指摘。ロバートソン刑事が殺された夜に何者かが彼女の家に侵入、その件で通報していたことが明らかになります。そして銃弾からペラのDNAは発見されず、別の何者か(男性)のそれが見つかります。
男遊びが激しい市議会議員パトリック・カーリーは地方検事チャンドラーを表敬訪問。探りを入れるにあたって、つながりを作っておきたかったのかもしれません。
尾行強盗団のケースを担当しているヴァスケスは通信頻度調査簿の一部を抜き取り、姉マリの通信記録を調べます。ヴァスケスの病欠(仮病)によりマディはジュリアス・エッジウッド巡査部長と組み、ネスター・ゴメスが1ダラーショップでアルバートと落ち合う様子を確認。彼女はアルバートを調べるプロセスで、ヴァスケスが彼の親戚であることを知ります。
一方のヴァスケスはアルバートを連れ出し、ネスターやヴィクトリアとしていることについて問い詰めますが、彼は尾行強盗への関与を否定。彼の母マリから、最近息子のアルバートが老人ホームの曾祖父を頻繁に訪問していることを聞き、ヴァスケスも祖父(彼女からみると)のところへ顔を出し、そこでアルバートらによるものと思われる盗品を発見します。
ヴィクトリアもアルバートの母の家でヴァスケスが写っている写真を発見。勘の鋭い彼女は何かを察知します。
レイナ・ヴァスケス(35歳)からみて、甥アルバート(25歳)、姉マリ(45歳)、母(65歳)、祖父(87歳)くらいの設定なんですかね。※アルバート以外の年齢はすべて推定というか適当
モーはギャラガー一家殺害事件の犯人と思われるマクシェーンについて、FBIの機密文書を入手しようと試みています。ハリーは無理と踏みますが彼は諦めません。かつて思いを寄せていたFBI捜査官ジェイド・クイン(シーズン2に登場)に再会するように仕組み(“ワイルド 遺失物 午後8時” と書かれたウノのカード)、彼女にFBIの機密情報を持ち出すよう依頼。それにより、マクシェーンはFBIの元情報提供者(既に追放済み)とつながりがあったことが判明します。
ハリーはロバートソン刑事が殺された夜の足取りを追うことにします。バーテンダーでロバートソン刑事の恋人だったシャズを訪問。彼の所有物から “ラス・パルマス 11月14日午後11時” と書かれたテンプル・ストリート・パーキング・ガレージの駐車券を見つけます。
ロバートソン刑事がDEAの誰かと組んで麻薬の捜査をしていたと考えたハリーは、DEA捜査官チャーリー・ホーヴァン(この人は本家「Bosch/ボッシュ」からの登場人物)の協力を得て、それが誰かを探ります。さらにロペス刑事やチャンドラーサイドから、サウスロサンゼルスで身元不明の男性遺体が発見されたケースについて、ロバートソン刑事が担当していたこと、その遺体とロバートソン刑事の殺害の間に関連性が認められることが知らされます。
エピソード8(仲間割れ)
男ふたりが車でメキシコ人労働者たちを迎えにきます。なんだか「ブレイキング・バッド」で観たような光景です。彼らを乗せて秘密の場所で降ろし、違法な仕事に従事させているのでしょう。ひとりの男が遅刻しますが、大目に見て同乗を許されます。
目隠しさせられている労働者たちは薄暗がりの “ユナイテッド・ケミカル” に到着。遅刻してきた男はそこで制裁を受けます。いつも思いますが、メキシコ系マフィアの世界は凄惨ですよね。
場面は変わり、尾行強盗犯の一味がヴァスケスの親戚であることに気づいたマディは、先輩かつ相棒としての判断を信頼していることを彼女に伝えます。ヴァスケスは市警に身内の事件関与を報告。
自分たちが包囲されつつあることを察知したヴィクトリアは両親に助けを求めます。市警はアルバートを曾祖父の入っている介護施設へと誘き出そうとしますが失敗。盗品はヴィクトリアによって曾祖父の部屋から持ち去られていました。彼女はネスターとアルバートを出し抜いて盗品を売りさばこうとしますが、うまくいきません。結果として強盗団3人は仲間割れし、盗品を売って得た札束はネスターが奪って逃走。しかし市警によって彼は射殺されます。
弁護士L・ローマン・ストールワースは地方検事チャンドラーに呼び出され、ロバートソン刑事殺害に使用された銃弾にペラのDNAは見つからず、正体不明の別の男のそれが発見されたことを知らされます。ペラが知っていることを話すならば強盗犯としての量刑を軽減できるとチャンドラーはもちかけます。
そしてペラはエル・フエルテという組織の指令で強盗を働いていたことを供述。指示者は “教皇” と呼ばれる男であり、ペラからの情報で似顔絵を作成。メキシコ国籍のウンベルト・ソリーヨという人物であることが判明します。
ハリーはロバートソン刑事射殺事件を追っています。彼が捜査していたラテン系身元不明遺体の爪にリン酸塩と塩素の化合物が残されていたことをハリーは知ります。この界隈ではあまり使用されない薬剤のようで、製造しているのは1社だけ。“ユナイテッド・ケミカル” でした。ランカスターに工場があり、身元不明遺体との接点が見出されます。
ハリーとロペス刑事はランカスターの保安官補ジャック・ギャリティに会いますが、反社会的勢力から賄賂をもらっているニオイがします。“ユナイテッド・ケミカル” のマネージャーは身元不明遺体の男について「見たことがない」と証言。保安官補ジャック・ギャリティは強盗殺人課責任者のリック・シールズにロペス刑事がハリーと動きをともにしていることを告げ口します。
ハリーとモーは、身元不明遺体が宿泊していたランカスターのモーテルの部屋にあったベッドのマットレスから、ブラックアイスを発見。保安官補ジャック・ギャリティに連絡したところ、現れたのは彼ではなく銃(サイレンサー付き?)を持ったウンベルト・ソリーヨでした。
ギャラガー一家殺害事件について、ハリーはケン・ガービズ(エピソード2で登場したアフガニスタン時代の友人)に、マクシェーンの逃亡を手助けしたウィリアム・ジャーゲンセンを探すよう依頼。進展が待たれます。
久しぶりにペットシッターのサム(ハリー役タイタス・ウェリヴァーの実の娘コーラが演じている)がちょい役で登場。ハリーの愛犬コルトレーンの散歩に行く。わざわざ登場させた感が強く、あってもなくてもいいようなシーンだが、コーラ・ウェリバーの成長を確認できるのは嬉しい
ロバートソン刑事が殺されたのは麻薬捜査絡みであって、カート・ドッグワイラー獄中死やボーダーズの脱獄計画とは無関係だったのでしょうか。ボーダーズの妻リタはどうなった?とか思いつつ、次のエピソードを視聴します(まだ観ていない)。


