当初、シーズン1~3までまとめて一投稿にしていました。しかし縦スクロールが長すぎることに気付き、内容を分割することにしました。こちらはシーズン3の解説とロケ地情報となります。
シーズン1~2についてはコチラ(↓)へ。
シーズン3になると主人公のマグネが “おっさん” 化しており、ラウリッツが干からびた感じになっており、それでもまだ高校生という設定に驚きます。
「高校生の分際で」とか言われることもなく恋人と同棲していたり、自宅に呼んでベッドをともにしたりしています。ノルウェーとはそういう国のようです。
実は兄マグネ役のデイヴィッド・スタクストンより、弟ラウリッツ役のヨナス・ストラン・グラヴリのほうが8歳年上で彼は既婚者。
シーズン3(2023)
「この人は誰?」というくらいにマグネが “おっさん” に。 “おっさん” でもいいんですが、シーズン2から遠く隔たった時間設定に見えます。彼とラウリッツは高校3年生。
“巨人族” と “神族” の血が流れるラウリッツは、再婚を控えた母トゥリドと自分を信じようとしない “神族” の兄マグネとの暮らしを捨てて家を出ます。一方 “巨人族” のフィヨル・ヨツールはラウリッツを脅して追い詰めます。シーズン2同様に、ラウリッツは “神族” と “巨人族” のどちらに付くのかを問われます。過酷な目に遭うのに双方からあまり信じてもらえず気の毒な人です。
エピソード5辺りから “ラグナロク(終末の日)” が現実味を帯びてきます。エピソード6はよい広がりを見せて収束します。シーズン3でドラマ「ラグナロク」は一旦完結したと私は思いますが、どうなんでしょう?
エンディングの曲は “I Want To Know What Love Is” 。私は Foreigner バージョンしか知らず、それがオリジナルだと思っています。
“Odda(オッダ)“ におけるロケ現場 (総集編)
架空の街設定の実在の街を舞台とする「ラグナロク」はロケ地探しでも楽しめる作品です。屋号・名称・住所などで検索すれば画像がいろいろヒットすると思います。Google Map を見るのが好きな人にもおすすめです。
ヘアサロン
- シーズン1エピソード1の冒頭で老女が出てくる建物
- グリーの母が経営していた美容室(ビョルグサロン)。ランも来店する
- 喩えると、日本なら着付けも行う「〇〇(←ここには店主のファーストネームが入る)美容室」みたいな感じ。要はビジネススタイルの古いパーマ屋さんなのであるが、レトロなエントランスがオシャレ
- Bjørgs salong Therese Sæterdal(Eitrheimsvegen 20, 5750 Odda, Norway)
マグネの家
- ふたつに分かれたフィヨルドが合流する辺り。周辺の状況のマッチングについてもひと通り確認した
- 誰かお住まいの様子(当然か)
エッダ高校
- オッダには高校もあるが使われたのは中学校のほう
- 外観ならびに学生ホールが使われている
- Odda ungdomsskule(Eidesmoen 72, 5750 Odda, Norway)
ガソリンスタンド
- マグネの母トゥリドが給油中にヴィダル・ヨツールに再会する
- トゥリドの車が動かなくなり、修理に出す
- メカニックのハリー・クリステンセンが勤務している
- ESSO(Tyssedalsvegen 9, 5750 Odda, Norway)
スーパーマーケット
- 謎の老女ヴェンケがレジで働いていた
- シーズン2の終わりからは、ヨツール工業を解雇されたマグネの母トゥリッドが働いている
- SPAR(Eitrheimsvegen 6, 5750 Odda, Norway)
ファストフード店
- 高校生たちの行きつけの店「Edda-Grillen」
- イェンスが働いている
- Odda-Grillen(Tyssedalsvegen 5, 5750 Odda, Norway)
ヨツール家
- 撮影後にリノベしたとは考えにくいため、外側を木材等で覆ってミステリアスな豪邸に作り上げていたと思われる(あるいはデジタル処理?)
- ヘアサロンやスーパーマーケットなどのあるエリアの反対側に位置している
- Trolltunga apartments Viking Haug(Hovden 15, 5750 Odda, Norway)
キリスト教会
- イゾルデ・エイズヴォルやヴィダル・ヨツールの葬式が執り行われた場所
- ロケ現場となったのはルーテル教会
- Odda Church(Soknehuset, Almerket 3, 5750 Odda, Norway)
警察署
- 事故と処理されたイゾルデの事件について「きちんと調べてほしい」と伝えにマグネが訪れる
- ヨツール工業の廃棄物(ドラム缶)が何者かによってエントランスに置かれる
- 同級生の母親(警官)の勤務先
- Odda Police Station(Røldalsvegen 34, 5750 Odda, Norway)
スポーツジム
- 警察で取り合ってもらえなかったマグネが向かった場所。100メートル走で驚異的なタイムを記録する
- Oddahallen(Jordalsvegen 40, 5750 Odda, Norway)
エッダ病院
- マグネを「妄想型統合失調症」と診断した病院
- 病院はオッダに3つある。除雪車にはねられたマグネ、グリーの父などが運ばれた病院も、その3つのうちのどれかと思われる
- Odda emergency central(Sjukehusvegen 1, 5750 Odda, Norway)
介護療養施設「トロールガルデン」
- ヴォータンが入所しており、小人のハルヴォル・ランゲとマグネの同級生イマン・レザが職員として働いている
- Odda sjukeheim(Sjukehusvegen 8, 5750 Odda, Norway)
ヨツール工業の工場
- ドラマでは水質汚染を作り出しており、この工場に勤務したことにより病気になった人が多数、という設定になっている
- 都合よく、こんな工場まであるなんて “Odda(オッダ)“ はロケ地にうってつけである
- Boliden Odda AS(Eitrheimsneset 1, 5750 Odda, Norway)⇒ 金属亜鉛、特殊用途の硫酸や各種亜鉛合金を製造する製錬所、化学工場
墓地
- マグネの父アスヴョルンやクラスメイトのイゾルデが眠る墓地
- Berjaflot kapell og gravplass(5750 Odda, Norway)※訳すと「ベルハフロートの礼拝堂と墓地」
予言された橋
- “巫女” に言われてマグネが出向き、“オーディン” と “フレイヤ” に出会う橋
- “Odda-Grillen” と “ESSO“ が対岸にあり、その間にかかっている緑の欄干をもつ橋
- 特に名称はないようだが Tyssedalsvegen のルート13?に並行した歩行者優先の橋と思われる
“神族” と “巨人族”が戦いに臨む場所
- “神族” はマグネ、ラウリッツ、イェンス、ヴォータン、ハリー、イマン、キーウィの7名。“巨人族” はヨツール家の3名。シーズン3のエピソード5で集まる高架下風の場所
- 「決闘といえば河川敷か高架下。そうでなければ廃工場」というお約束をきちんと守っている
- 恐らくほかのシーンでも、この博物館(旧オッダ製錬所)の施設・敷地を使っている
- Smelteverket(Røldalsvegen, 5750 Odda, Norway)⇒ 炭化カルシウムとジシアンジアミドの製造を行っていた製錬所。1921年に一旦操業停止。資本や経営者に数度変更があったが2003年に倒産