ドラマ「ペーパー・ハウス」の世界:パート1

スポンサーリンク

ドラマ「エリート」について、ひとしきり語りましたので、スペインつながりで「ペーパ・ーハウス」(原題 “La casa de papel” )にも触れておこうと思います。

よくできたドラマで、パート3辺りまで積極的に観ていました。次のパート(「ペーパー・ハウス」では “シーズン” ではなく、“パート” と表現)との間が空くことで視聴意欲が低下したということもあり、パート4以降をないがしろにしていました。このたび同作品について整理することにしたので、シリーズを通してきっちりと観ることにしました。

パート1では、“教授” を名乗る人物の指揮で、特別編成のチームがスペイン王立造幣局を襲います。メンバーは都市名をコードネームとしています。彼らはスペインの画家ダリのお面を被って襲撃します。

[パート1のチーム編成]

  • トーキョー:女泥棒。別件で逮捕されそうになっていたところを “教授” にスカウトされる
  • ベルリン:宝石店などに対し27件の強盗歴。チームのリーダー。逮捕歴と、5回の離婚歴がある。重大な持病がある
  • モスクワ:毛皮店や時計店などを対象とする強盗。工業機械に精通。息子デンバーをチームへ誘った
  • デンバー:モスクワの息子で武闘派。感情的になりやすく単細胞でピュア
  • リオ:トーキョーの12歳下の恋人。ITに強い。お人好しなところがある
  • ヘルシンキ:オスロとは、いとこ同士。武器の専門家。セルビアの退役軍人
  • オスロ:ヘルシンキとは、いとこ同士。セルビアの元兵士
  • ナイロビ:偽造の達人。行き別れた息子がいる。人情味がある

“教授” の構想ではチームは「大衆の味方」。血を流さず「義賊」として大衆の財布ではないところから大金を手にするというもの。

“教授” の立てた計画(実はある人物から引き継いだ計画)は万全で完璧なのですが、移ろいやすい心をもった人間が関わることで不測の事態がたびたび起こります。

襲撃と併行して、造幣局内では高校生たちの社会見学、不倫妊娠を巡っての職員同士の揉め事が進行中です。この不倫カップルが、この先の展開で「いい味」を出します。社会見学を抜け出した女子高生アリソン・パーカーは、同級生の男子と造幣局のトイレでコトに及ぼうとし、彼に危ない写真を撮影されます。そして、アリソン(英国大使の娘)を人質のひとりとして拘束することは “教授” たちの計画の一部でした。

個人名を含めてプライバシーの共有を禁じられている「義賊」でありながら、トーキョーとリオは恋仲となります。チームとしての計画遂行に私情がもちこまれることとなり “教授” の示した、完璧なはずの計画にさらなる危うさがもたらされます。

不倫カップルの片割れモニカとデンバーの間に絆が生まれ、 “教授” は事件を担当する国家警察の警部ラケルに正体を隠して接近します。計画の遂行を目指しつつも、チーム内に秘密や軋轢が生まれていきます。

人質たちは、囚われの身からの脱出を試みます。国家警察内部での人間関係も事件の動向に影響を与えます。「無血」のはずが、何人もの血が流れます。果たして作戦は成功するのでしょうか。ドキドキハラハラの展開です。

[パート1のポイント]

  • “教授” の指揮する計画がとりあえず壮大
  • 計画遂行のために集められたメンツの個性が色とりどり
  • 初っ端から、チームメンバーによってルールが破られ前途多難
  • 計画細部の小技、人質の画策がそれなりに興味を引く
  • 造幣局の不倫カップル(アルトゥーロ&モニカ)が面白い。これ以降のパートでも策士のアルトゥーロは視聴者の期待を裏切らない
  • パート1に限ったことではないが、ダリのお面の使い方が上手い

ドラマ「エリート」でのマリナ(マリア・ペドラサ)の元カレがパブロ。「ペーパー・ハウス」でのアリソン(マリア・ペドラサ)にちょっかいをかけ、造幣局のトイレで性的な写真を撮影する男子生徒も名前がパブロ。

マリア・ペドラサ(アリソン役)、ハイメ・ロレンテ(デンバー役)、ミゲル・エラン(リオ役)が「エリート」出演組。実は「エリート」で高校生たちを取り調べる女性刑事も「ペーパー・ハウス」に出演していて、モニカと不倫しているアルトゥーロの妻役を演じています。

スペインのドラマの多くは尺がたっぷり取られています。ひとつのエピソードに充てる時間が長かったり、エピソード数が多かったり(確保できる制作費が多いのか、関わる人たちへの支払いが少ないのかどちらでしょう?)。「ペーパー・ハウス」パート1はエピソード13まであります。面白いので、視聴者にとって贅沢な内容と感じます。

[キャスト紹介]

マリア・ペドロサ、ハイメ・ロレンテ、ミゲル・エランについては、ドラマ「エリート」の記事で既に書いたので、今回はトーキョー役のウルスラ・コルベロ、今後もドラマを盛り上げてくれるアルトゥーロ役のエリンケ・アルセを取り上げます。

ウルスラ・コルベロ(トーキョー役)

1989年バルセロナ生まれ。女優でモデル。父親は大工、母親は店を経営。6歳の頃には女優になりたいと思うようになりコマーシャルに出演、13歳で役を獲得した。俳優やモデル、テニス選手との交際歴あり。元カレのアンドレス・ヴェレンコソは「エリート」シーズン4でアルマンドを演じている。かっこいい女なので私はウルスラ姐さんが好き。

エンリケ・アルセ(アルトゥーロ役)

1972年バレンシア生まれの俳優。法律を学ぶため大学へ進学したが、4年のときに方向性転換。スペイン内外でキャリアを積む。女優と結婚したものの人知れず離婚しており、2005~2008年はオリンピックシンクロナイズドスイミングの選手(女性)と暮らしていた。ドラマ内では小賢しいのか善人なのか、よく分からない中年男アルトゥーロを好演。

[ロケ地]スペイン

ドラマ「ペーパー・ハウス」の世界:パート2
スペインドラマ「ペーパー・ハウス」パート2の魅力を語ります。
ドラマ「ペーパー・ハウス」の世界:パート3
スペインドラマ「ペーパー・ハウス」パート3の魅力を語ります。
ドラマ「ペーパー・ハウス」の世界:パート4
スペインドラマ「ペーパー・ハウス」パート4の魅力を語ります。
ドラマ「ペーパー・ハウス」の世界:パート5
スペインドラマ「ペーパー・ハウス」パート5の魅力を語ります。
旅行は人生の大きな喜び(^^)v
ランキングに参加しています。
応援をお願いいたします。
↓  ↓  ↓
にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村