エピソード1~8の続きです。
各エピソードのまとめ
エピソード9(このイスよ)
あらすじ
●農場の脇の並木道を歩いてくる傷だらけのロン毛クーパー。フェンスに引っ掛けてあるバンダナを取ります。
●専用機内のFBI。ゴードンのところへタミーがやってきます。国防総省のデイヴィス大佐からの緊急電話を取り次ぐためで、電話の内容はバックホーン警察にノックス中尉がいることを知らせるものでした。
●農場を歩くロン毛クーパー。「やあ相棒。昨晩待っていたんだぞ」と男が声をかけます。農場の所有者は今は眠っていると男は告げます。ロン毛クーパーは携帯電話と銃弾を用意するように言いますが、男は新たな銃を用意すると言います。男はシャンタルを呼びます。彼女はエピソード2でモーテルの7号室にいた女性。ということは男はハッチという名でしょう。
●専用機内のFBI。先ほど入ったデイヴィス大佐からの連絡により、サウスダコタ州バックホーン警察に向かうことにしたとゴードンはメンバーたちに伝えます。「クーパーにまつわる男に関する件」とゴードンは言い、「“青いバラ事件”?」とダイアンは尋ねます。
●ダイアンはスマホから何かしようとしますが “通信不能” と表示されます。
●航路をバックホーンへ変更したところで、マーフィー刑務所長からゴードンに電話が入り、ロン毛クーパーらの脱獄を知らされます。
●農場。ロン毛クーパーは携帯電話から「食卓の周りでは会話がにぎやかだ」というテキストメッセージを送信します。そして誰かに電話をかけます。
●ラスベガスのオフィスにいるダンカン・トッドの携帯電話に着信音(おおっ、ここにつながっていたのか)。彼とロン毛クーパーとの間で「やったか?」「まだです」「次にかけるまでに終わらせろ」という会話がなされます。困惑した様子のトッドは側近のロジャーを呼びます。
●農場。物資をロン毛クーパーに渡すハッチ。ロン毛クーパーはそれをトラックの座席に投げ入れます。そして「マーフィー刑務所長を2日以内に殺せ」と指示。所長を殺した後は、ラスベガスでもうひとり殺すことを匂わせます。シャンタルはロン毛クーパーにキス。彼女はロン毛クーパーに性的魅力を感じているようです。彼らはそれぞれ農場を後にします。
●ラスベガス市警。ダギーとジェイニーEはイスに腰掛けて待機しています。ラッキー7保険のブッシュネル社長はフスコ刑事らに事情を聴かれています。ダギーは同社に入って12年。その前に交通事故に遭っており、後遺症が出ることがある(だから “ゆっくり” しているのだ)と社長は説明。
●刑事のひとりがダギーの経歴について仲間に説明します。ダギーには1997年以前の記録がないというのです。運転免許証、パスポート、社会保障番号、学歴、納税記録、出生証明書も存在しないことが判明。フスコらは証人保護を疑い、司法省の知人に問い合わせることにします。
●フスコ刑事はダギーにコーヒーを振る舞い、カップに付着した指紋を調べるよう指示。ダギーを撃とうとした銃から発見された指紋が「ザ・スパイク」のもので、彼がモーテルにいることを知らされた刑事らはそちらへ向かいます。
●所在なげなダギーとジェイニーE。ダギーは市警に置かれた星条旗をじっと見つめています。赤いハイヒールの女性が横切り、壁のコンセントに目がいきます。
●ラスベガス市警の駐車場。車の修理を巡って3人の刑事が会話しています。
●モーテルの一室。「ザ・スパイク」は電話中。「JTに伝言だ。失敗した。ケガをしたので休暇を取る」と言っています。モーテルの駐車場に刑事らが到着。「ザ・スパイク」は手荷物をもってどこかへ行こうとしますが、殺人未遂容疑で包囲されます。
●ツイン・ピークス保安官事務所。ルーシーとアンディはネット通販で購入するイスの色(赤かベージュか)を巡って揉めます。結局アンディが折れます。
●戸建て室内。女性の「ジョニー、どこなの?」の声。壁には穴が開き、血のようなものが付着しています。ジョニーは頭から血を流して倒れており、傍らには額に入った滝の写真があります。“ジョニー” とは自閉症のジョニー・ホーンと思われます。女性は恐らくシルヴィア・ホーン。
●ボビー保安官補はトルーマン保安官とホーク保安官補を連れて母親ベティ・ブリッグスの家へ。彼の父ガーランド・ブリッグス少佐が亡くなる前日、クーパーが家にやってきたことを確認。クーパーが去った直後に「いつかボビーとホークとトルーマン保安官、3人がクーパー捜査官のことを聴きにくるだろう」と言っていたこともわかります。少佐から渡すように言われていたものがあり「それが、このイスよ」とベティは示します。そこに隠されていたものを彼らに手渡します。
●バックホーン警察。ノックス中尉、デイヴ・マックレイ刑事、FBI関係者(ゴードン、アルバート、タミー、ダイアン)が一堂に会します。ダイアンは遺体を見にいこうとせず、携帯電話をチェック。“Unkown” から「食卓の周りでは会話がにぎやかだ」とのメッセージが入っています。農場からロン毛クーパーが送信したものが届いたのでしょうか。
●バックホーン警察の廊下。デイヴ・マックレイ刑事から事件の説明を受けるFBIの3人組。ウィリアム・ヘイスティングス勾留中に妻フィリスが殺され、その翌日に校長の秘書ベティが車で爆死したと伝えています。
●死体安置所。ガーランド・ブリッグス少佐とされる頭部のない遺体を確認します。図書館司書ルース殺害犯とみなされているウィリアム・ヘイスティングスは、彼女の協力を得て異次元空間に関する調査をプライベートで行っていて、それをブログにしていたことを説明するデイヴ・マックレイ刑事。
●ツイン・ピークス近くの政府施設の火災で25年前に死んだはずのブリッグス少佐が40代の遺体として残存していることはおかしい、とアルバート捜査官。ゴードンは「25年前、クーパーは少佐の近くにいた。クーパーは今、この付近に出没している」と言います。アルバートは「そしてクーパーは近くの刑務所から脱獄」と返し、ゴードンは「そうだ」と彼の肩を叩きます。
●監察医タルボットは少佐の胃から発見された指輪を示します。ゴードンは容疑者ウイリアム・ヘイスティングスと話をすることを希望します。
●山中にいるジェレミー・“ジェリー”・ホーン。彼の右足が話し始めます。その存在に「どこかへ行け」と叫んで転倒します。
●ツイン・ピークス保安官事務所の会議室。チャド保安官補が食事をしています。そこへトルーマン保安官、ホーク保安官補、ボビー保安官補が戻ってきます。チャドを室外に追い出し、保安官とホークはベティ・ブリッグスから受け取った筒状のものをいかに開けたらいいのか考え始めます。その様子をニヤニヤしながら眺めるボビー。「開け方なら知っている」と言います。
●彼らは外に出ます。ボビーが地面に打ち付けます。筒が衝撃で振動音を出します。筒はフタと本体に分かれ、中から丸められた用紙が出てきました。「ジャック・ラビットの宮殿から東に253ヤード」「宮殿を出たら、そのエリアの土をポケットに入れろ」という文章のほか、「10/1」「10/2」という日付、「2:53」という時刻が書かれていました。「10/1」は2日後のようです。
●“ジャック・ラビットの宮殿” がどこにあるのかが次の問題となります。しかしボビー保安官補は場所を知っていると言います。
●メモ書きの下にもう一枚紙があり、乱数表のように数字や文字が並んでいました。“COOPER” との表記が並んでいます。「2人のクーパー?」とホークが言います。
●バックホーン警察の入口でダイアンはタバコを吸っています。そこへゴードンとタミーがやってきます。タミーは居心地が悪そうにダイアンと共にいます。ゴードンはダイアンのタバコを借ります。
●取調室。手錠をかけられたウイリアム・ヘイスティングスが泣いています。FBIのタミーが尋問を行います。彼は2週間ほど前に「別の次元と出会った」「少佐に会った」と自身のブログ(“ゾーンを探して”)に書いていたそうです。
●「ほかの連中に見つからぬよう別の場所に移動したい」少佐から「座標の数字を入手するよう」頼まれたとヘイスティングスは主張。軍の極秘データベースを調べ、ルースはその数字を自分の手に書き留めたそうです。先週の水曜日、少佐に教えにいったところ、ほかの連中が現れ、ヘイスティングスを押さえつけ「お前の妻の名は?」と詰問したと説明。タミーが写真のなかから少佐を示すように言うと、ヘイスティングスはひとりの男を指さしました。
●少佐に座標の数字を伝えると彼は宙に浮き「クーパー、クーパー」と言い、その直後に頭が消えたとヘイスティングスは証言。そのときルースが死に、目が覚めると彼は自分の家にいたそうです。
●「ルースを殺したのは少佐なの?」とタミー。「いいえ。あそこにはたくさんの人がいたんです」とヘイスティングス。
●ベンジャミン・“ベン”・ホーンは経営するホテルのオフィスに秘書ビヴァリー・ペイジといます。引き続き謎の音の出どころを探していますが掴めていません。オレンジのフロアライト周辺で最も大きく聞こえるようです。催眠的、修道院の鐘の音のようだと話しています。ふたりは惹かれ合っているものの先に踏み込めない状況のようです。
●バンバン・バー。脇の下の痒みを気にするエラ。ビール瓶をもったクロエがやってきて向かいの席に座ります。ひとしきり近況を話します。エピソード4で登場した女性3人組がパフォーマンスを披露(“A Violent Yet Flammable World” by Au Revoir Simone)。このトリオ、やっぱり好きじゃないわ。
登場人物メモ
※本家に登場している人は一部を除き、割愛しています。
[ワシントン州ツイン・ピークス関係者]
ジョニー・ホーン:オードリーの兄、ベンとシルヴィアの息子で自閉症。本家ではロバート・バウワー、本作ではエリック・ロンデルが演じている。役者として数のうちに入らないキャリアなのか、IMDbを見る限り、どちらの俳優の出演作にも「ツイン・ピークス」は挙がっていない
[ロン毛クーパーの手下]
シャンタル・ハッチェンズ:ロン毛クーパーの指示で動いている。ロン毛クーパーにフェロモンを感じるのか、彼のことが好きなようである
ゲイリー・ハッチ・ハッチェンス:シャンタルと組んでいる男であり、彼女の夫。妻をロン毛クーパーに差し出しているようで、たいそう気持ちが悪い
結局、どういうことなの?
ロン毛クーパーは農場に到着。そこでシャンタル&ハッチと会い、物資の補給、マーフィー刑務所長の殺害指示などを行います。農場から謎のテキストメッセージを送信しますが、同文はバックホーン警察にいる元FBI特別捜査官ダイアンの携帯電話に着信します。これは何を意味するのでしょう。
ロン毛クーパーはラスベガスのダンカン・トッドにも電話で指示を与えます。ロン毛クーパーとトッドの間にもつながりがあることが明示されます。
ダギーは警察によって調べられ、1997年より前の個人情報がないことが確認されます。彼はラスベガス市警で見たコンセントが気になるようです。
ツイン・ピークス保安官事務所の3人はガーランド・ブリッグス少佐の未亡人から、謎を解く鍵になるものを受け取ります。それは重要な場所に関する情報のようです。
ウイリアム・ヘイスティングスは、別次元でブリッグス少佐に会ったこと、重要な座標情報を彼に伝えたことをFBIに対して涙ながらに訴えます。
エピソード10(ローラが それよ)
あらすじ
●車が止まり、中からリチャード・ホーンが降りてきます。足早にトレーラーハウスに向かい「ミリアム!」と呼びます。「あなたが子どもをはねたと通報した」「でもあなたが依然として逮捕されないのでトルーマン保安官に手紙を書いた」と彼女は言います。リチャードは保育士ミリアムに暴行。チャド保安官補に電話し、トルーマン保安官への手紙を盗むように指示します。
●“NEW FAT TROUT TRAILER PARK”。カール・ロッドは外でギターを弾き語っています。シェリーの娘ベッキーとその夫スティーヴンが喧嘩しており、彼らのトレーラーハウスの窓を突き破って赤いカップが外まで飛んできます。喧嘩というよりはスティーヴンによるDVですね。
●ラスベガスのシルバー・ムスタング・カジノ(オフィスまたはプライベートルーム)。虫を退治しようとしたキャンディがリモコンでロドニー・ミッチャムを殴打します。
●ダギーは病院の診察室にいます。彼が3日間失踪していたこと、帰宅してから行動がおかしいことなどを妻ジェイニーEがベン医師に伝えます。痩せて贅肉が取れ、鍛えた肉体に変化している夫を妻はうっとりした目で見つめます。
●ラスベガスのシルバー・ムスタング・カジノ(オフィスまたはプライベートルーム)。キャンディは泣いています。ロドニー・ミッチャムは彼女をなだめ、テレビのニュースショーを見つめます。
●ダウンタウンで「ザ・スパイク」が逮捕されたニュースに驚いたロドニーはブラッドリーに声をかけます。どうも「ザ・スパイク」を殺す計画があったようです。彼が捕まったことで殺す手間が省け、お金の節約にもなったと兄弟は喜びます。そして「ザ・スパイク」に襲われたダギー・ジョーンズが、彼らのカジノで大金を当てた “ミスター・ジャックポット” であることに気づきます。
●ランスロット・コートにあるダギーの赤いドアの家。このところのダギーに惚れ直したジェイニーEは夫ダギーをベッドに誘い、彼らのやり方で盛り上がります。
●森の中のおじさん、演説中。ネイディーン・ハーリー(黒い眼帯の女性)はパソコンで番組を視聴(ゆえにネット放送?)。おじさんは社会の闇を告発しています。“RUN SILENT, RUN DRAPES(静かに走れ、カーテンを閉めろ)” という看板を掲げた建物の窓辺には、森の中のおじさんが通販で売っていた金のシャベルがぶら下がっており、黒いカーテンが引かれていきます。黒い眼帯の女性は彼に心酔しています。
●ランスロット・コートにあるダギーの赤いドアの家。ジェイニーEはサニー・ジムとダギーを車で送ります。
●森の中のもうひとりのおじさん(ジェレミー・“ジェリー”・ホーン)。携帯電話の位置情報で自分の現在地を確認しようとしています。
●ツイン・ピークス保安官事務所。チャド保安官補は郵便配達を待っています。そしてミリアムがトルーマン保安官宛てに送った書簡をくすねます。ルーシーはその様子を窺っています。受付に積んであるドーナツをひとつ取り、チャドは立ち去ります。
●リチャードは車を運転しています。「完了」とのテキストメッセージを受け取ります。恐らく送信者はチャドでしょう。
●シルヴィア・ホーンの家。ケガをした息子ジョニーはダイニングテーブルのぬいぐるみの前に腰掛けています。さらなるケガや自傷を招かぬよう、彼にはプロテクターが施されています。そこにシルヴィアの孫リチャードがやってきます。シルヴィアは彼が家に入ることを拒みますが、突破した彼にお金を無心されます。ジョニーはその様子に反応してイスごと転倒。祖母を脅して金庫の番号を聞き出した後、リチャードは価値のありそうな金品を持ち去ります。
●ラスベガスのトッドのオフィス。彼のところへロジャーがやってきます。「ザ・スパイク」が捕まったことを知らせます。オフィスのソファーにはラッキー7保険調査員アンソニー・シンクレアがいます。トッドにとって、カジノ経営者のミッチャム兄弟は商売敵であるようです。ミッチャム兄弟が利益を得ることになる保険金の支払いを阻止し、それはダギーの横やりによるものだと伝えるよう、アンソニーは指示されます。そうすれば兄弟がダギーを消すだろう、そうならなければアンソニー自身でダギーを殺せ、とのことでした。
●ホテルではアルバート特別捜査官がバックホーン警察の検視官タルボットとディナーを楽しんでいます。その様子をゴードンとタミーは微笑ましそうに眺めます。その後、FBIのふたりは一緒に姿を消します。
●ラスベガスのシルバー・ムスタング・カジノ。保険調査員アンソニー・シンクレアがやってきます。新支配人 “R.WARRCX(ワリック)” に声をかけ、キャンディがミッチャム兄弟に取り次ぐはずが、彼女とアンソニーが長話を始めたため、業を煮やした兄弟は「すぐに連れてこい」と強く指示します。全焼した新ホテル(ミッチャム兄弟所有)に対して保険金は支払われない、そのように調査員ダギーが図らった旨をアンソニーは伝えます。
●初回はジャックポット、2回目は火災保険。2度も経済的痛手を負ったミッチャム兄弟は、ダギーに直接会って思い知らせることを決めます。
●ホテルの部屋にいるFBIゴードン。角のある鹿らしき絵を描いています。ノックする者があり、ドアを開けるとそこにローラの幻影を見ます。実際に立っていたのはアルバート捜査官でした。彼を入室させます。
●ダイアンが「食卓の周りでは会話がにぎやかだ」という謎のテキストメッセージを受け取っていたこと、それがロン毛クーパーの脱獄直後のタイミングだったこと、そのメッセージがフィラデルフィアの基地局を経由していたことを伝えるアルバート。
●送信者はダイアンの男友だちのひとりと思われたものの、タミーの調べによってメキシコのサーバーから送られたことが判明。ダイアンが厳重に暗号化して「ヘイスティングス逮捕。彼らをあの場所へ連れていく」と返信していたことも明かされます。それらの新情報を聞き「ダイアンにハグされたときに感じてはいたが、これで確信した」とゴードン。ダイアンはロン毛クーパーの一味なのでしょうか。彼女はFBIの監視対象となります。
●そこへノックしてタミーが現れます。ゴードンの部屋に入ります。ニューヨーク・シティのペントハウスの事件についての続報でした。室内画像をプリントしたものを示します。そこにはロン毛クーパーが写っていました。もうひとりは禿げ頭で眼鏡の男に見えます。
●ベンジャミン・“ベン”・ホーンは経営するホテルのオフィスにいます。シルヴィアは、孫リチャードが暴力を振るったうえ金品を強奪したことを電話で伝えます。「あなたに弁償してもらいます」とシルヴィア。「これ以上、金を送ることはできない」とベン。彼らは別居しているんですかね。ベンの左薬指には結婚指輪らしきものがあるので、ふたりは離婚していないと思われます。シルヴィアに責められた後、ベンは秘書ビヴァリーを食事に誘います。
●マーガレット(丸太おばさん)はツイン・ピークス保安官事務所のホークと話をしています。「闇の中に残るのは何?トルーマン兄弟は、どちらも本物の男トゥルー・マンよ」と言い、ホークは “善き者” によってサポートされていること、円環が完成しようとしていること、“それであり、それでないもの” がすべて溢れ出すことを伝えます。「ホーク、ローラが “それ” よ」と。
●バンバン・バー。Rebekah Del Rio が “NO STARS” を歌います。私は年寄りなので、こういう楽曲と声質を好みます。
登場人物メモ
カジノの新支配人ワリックとダンカン・トッドは似ています。両者が同一人物というのは状況からみて不自然とは思っていたものの、同じラスベガスが拠点だし、ふたりの激似っぷりには惑わされました。違う人と気づけば違う人に見えるのですが。
ロレーヌの手下の殺し屋たち(ジェイク&ジーン)とダギーの借金を取り立てる男たち(トミー&ジミー)も相似形ペア(ひとりは髪がヨレヨレでしぼんだビジュアル。もうひとりは体躯がしっかりしていて顔テカリ系)なので初見では見分けがつきませんでした。
見間違える人がいると見込んで、わざとやっているんじゃないですかね?
またこのドラマ、暗がりのシーンも多く、そうなると誰が誰だかわかりません。
結局、どういうことなの?
ロン毛クーパー組の陣容が明らかになってきました。
[ロン毛クーパー(=悪いクーパー)組]
- シャンタル・ハッチェンズ ⇒ ロン毛クーパーをサポート中
- ハッチ・ハッチェンズ ⇒ ロン毛クーパーをサポート中
- ダンカン・トッド ⇒ ロン毛クーパーをサポート中。ラスベガスではミッチャム兄弟と敵対している
- レイ・モンロー ⇒ ロン毛クーパーの元手下。ロン毛クーパーを裏切る
[ロン毛クーパー組周辺にいる怪しい人たち]
- アイク・「ザ・スパイク」・シュタットラー ⇒ ミッチャム兄弟とは敵対関係。ダギー(=善いクーパー)を殺そうとした。金で雇われる殺し屋とは思うが、ロン毛クーパー組のほうと近い関係にある。「ザ・スパイク」にダギー殺しを指示したのは爆死した車の窃盗団関係者かもと思っていた(警察もその線で捜査していたようだ)が、結局はダンカン・トッドが雇い主だったことがエピソード6で判明している
- アンソニー・“トニー”・シンクレア ⇒ ミッチャム兄弟の契約担当者であり、ダンカン・トッドには呼び出されるという、敵対する両者とつながりがある。自分にとって利するところの多い側につく“コウモリ”なのかも
- ダイアン・エヴァンス ⇒ ロン毛クーパーとテキストメッセージの交換をしていたことが明るみに出たため、FBIゴードンらの監視対象となる
ダンカン・トッドはダギー(=善いクーパー)を消すために、保険調査員アンソニー・シンクレアに対し、ミッチャム兄弟がダギーに報復するよう仕向けろと指示。トッドは以前からずっとダギー(=善いクーパー)を殺すようロン毛クーパー(=悪いクーパー)に命令されていました。
子どもをはねて逃げたリチャードは保育士ミリアムによって告発されそうになります。リチャードは彼女を襲い、チャド保安官補の協力を得て証拠の隠滅を図ります。リチャードは祖母シルヴィア宅を襲い、金品を奪って逃亡生活に入ろうとします。
ツイン・ピークス保安官事務所のホークらは、ローラ・パーマーの生の意図のようなものを感じながら、真実に向かって捜査・調査を進めていくようです。保安官補のなかでもチャドはリチャードら悪い奴たちのグループに属しています。
このドラマを観ていると、ツイン・ピークスにはトレーラーハウス暮らしの人が意外にも多く、経済的に豊かな人たちが少ないエリアという印象です。
また、ガーランド・ブリッグス少佐には未来を予言するサイキック能力があったように描かれていますが、アホなダメ男と結婚した孫娘ベッキーについては何も予見していなかったのだろうかという疑問が湧きます。