原題は “Sebastian Fitzek’s Therapy”。タイトルの通り、セバスチャン・フィツェックの作品を基にしています。ドイツのサイコスリラーです。
まず思うのは邦題の「治療島」というセンスが秀逸であること。視聴を進めていくと、このタイトルの見事さに気付きます。原題の「セラピー」では伝わらない、当事者にとって物理的&心理的リアリティそのものであるスペース(場所)が「治療島」。
何に似ているかというと、この辺りでしょうか。
“先入観をもたない視聴”がオススメの映画「神が描くは曲線で」
トルクアート・ルカ・デ・テナによる小説 “Los renglones torcidos de Dios” を基にした映画。あらかじめ調べず、思い込みをもたず、先を予測せずに視聴したら非常に面白かった作品です。
“自分”を作るのは記憶-映画「メメント」と「シャッターアイランド」
瞬間瞬間の自己認識がつながらないと「自分」を形作ることができないという映画です。
「セバスチャン・フィツェックの治療島」も先入観をもたずに観るほうが面白いので、詳細については差し控えます。
[ロケ地]ドイツ(ベルリン、アムルム島、フェール島)