映画「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」(原題 “Knives Out” )は以前観ています。このたび、それに劣らぬ新作「グラスオニオン」(原題 “Glass Onion” )がリリースされたとのことで視聴しました。
私は前作のほうが好きで楽しめました。裕福な老人、遺産に群がるハイエナ一族、主人に目をかけられる貧しい移民の使用人、推理小説作家の遺した謎かけ、といったプロットが新作のそれよりも、大枠ではありがちながらも、細部に目新しさを備えていたためかもしれません。なお最新作も面白いです。
2つの作品についてまとめました。
「名探偵と刃の館の秘密」
[出演者(ごく一部)]
アナ・デ・アルマス(マルタ・カブレラ役)
キューバで育つ。両親はスペインからの移民。12歳の頃、女優になることを決意。14歳でキューバ国立演劇学校に合格。通学手段がなかったため、時にはヒッチハイクもし、厳しい授業に参加したという安室奈美恵みたいな人。キューバとスペインで活動していたが、現在は拠点をアメリカに移している。
キャサリン・ラングフォード(メーガン・“メグ”・スロンビー役)
オーストラリア出身。「13の理由」のハンナ・ベイカー役で有名。その後、どうしているのかしらと思っていたら、本作に出演。
トニ・コレット(ジョニ・スロンビー役)
こちらもオーストラリア出身。映画「ヘレディタリー/継承」では、おっかない母さんアニーを演じている。オーストラリアとアイルランドに家があるそうで、特に後者については非常に羨ましい。
ラキース・スタンフィールド(エリオット警部補役)
アメリカのカリフォルニア州出身。ラッパーでもある。映画「ゲット・アウト」では拉致されて姿を消したニューヨークのミュージシャン、その後、年配の白人女性の夫となっている “しっとりした黒人らしくない黒人” を演じている。
[ロケ地]アメリカ
「グラスオニオン」
[出演者(ごく一部)]
エドワード・ノートン(マイルズ・ブロン役)
名家の生まれで名門イエール大学で学ぶ。短期間であるが大阪でサラリーマンをしており日本語を少し話す。「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」や「ファイト・クラブ」、はるか昔の「真実の行方」といった出演作が有名。
ノア・セガン(デロル役)
「無視してくれ」と言って立ち去る島の滞在者。前作ではエリオット警部補に付いて回るワグナー巡査の役だった。監督・脚本を担当しているライアン・ジョンソンの作品でしばしばチョイ役を務めている。彼が監督の「ブレイキング・バッド」シーズン5エピソード14「オジマンディアス」のほとんど最後のシーンで、消防車内に置き去りにされたホリーを見つける消防士役がノア・セガン。
※ 冒頭のパーティー会場にヨーヨーマ(チェリスト)が登場。
※ 私立探偵ブノワ・ブランが入浴しながらオンラインで交流しているメンバーは、スティーヴン・ソンドハイム(作詞作曲家)、カリーム・アブドゥル=ジャバー(元プロバスケットボール選手)、アンジェラ・ランズベリー(「ジェシカおばさんの事件簿」のジェシカ役)、ナターシャ・リオン(お騒がせ女優)。登場させた意図は不明。ブノワ・ブラン役ダニエル・クレイグのお友だちか何かだろうか。なおスティーヴンとアンジェラは本作が遺作となった(それぞれ91歳と96歳。ふたりとも長生き)。
※ セリーナ・ウィリアムズ(プロテニスプレーヤー)が、オンラインフィットネスのトレーナー役で登場。
※ ヒュー・グラントやイーサン・ホークなどのビッグネームがチョイ役で登場する。
[ロケ地]ギリシャ、セルビア