


さてエピソード5。
MI6マイラ・キャベンディッシュとギルベルト・ハンソン(リチャード・ローパー)は直通回線で話をするほどの密な関係。ジョナサン・パイン、MI6バジル、ナイト・アウル班の残党サリーは、リチャード・ローパーが暗躍するイギリスの武器密輸を含めたコロンビアの政権転覆計画阻止に向けて力を合わせます。
いっぽうで父リチャード・ローパー、年長の婚外子テディ、年少ではあるものの後継者候補でイギリスの寄宿学校で学ぶ息子ダニー。父子関係の明暗は、計画の遂行に影響を与えるのでしょうか。
テディ役のディエゴ・カルバは「ナルコス メキシコ編」でアルトゥーロ・ベルトラン・レイバ役だった人。ドラマではエル・チャポ(ホアキン・グスマン)の少し下位の仲間的存在でした。後にシナロアから独立して自身のカルテルを作ります。ディエゴ・カルバについていえば190cmの長身ということもあってアタマが非常に小さく見えますね。
あらすじ
※ 赤字はすべて同一人物(ジョナサン・パインとその偽名)
かつてリチャード・ローパーの組織に食い込んでいたアンドリュー・バーチ。彼がナイト・アウル班のアレックス・グッドウィンであり、本名ジョナサン・パインであることが、MI6のマイラ・キャベンディッシュとギルベルト・ハンソンを名乗っているリチャード・ローパーの間で共有されます。あくどい企みによってマイラとギルベルト(リチャード・ローパー)が密接につながっていることが、エピソードの冒頭から視聴者に対して明示されます。
ギルベルト(リチャード・ローパー)は、コロンビアとロンドンでジョナサン・パインを支援している人物たちを特定して始末するよう、マイラに指示します。ナイト・アウル班の残党サリー、MI6バジルの身の安全が危ぶまれます。
サリー(ジェーン)はバジルからコロンビアを出るよう指示されます。自身への尾行に気づいたバジルはアンジェラ・バーに資料を残します。
ギルベルト(リチャード・ローパー)は息子テディに対し、マシュー・エリスの正体がイギリスの諜報員ジョナサン・パインであったことを明かします。テディは肝心の情報についてはマシューに明かしていないと弁明します。
ジョナサン・パインはロクサーナとタヴォを車に乗せて逃走。ラジオのニュース速報は検察官アルベルトが殺されたこと、射殺犯は元ゲリラ戦闘員のオクタヴィオ・ペレスだと伝えています。“タヴォ” の正式名が “オクタヴィオ・ペレス” なのでしょう。
ジョナサンらは、ロクサーナの手引きにより、彼女の亡き父の物件を隠れ家とします。「ロクサーナはテディの一味だ」とタヴォは言い、ジョナサンはそれを否定します。
ロンドンのバジルはマイラから、アレックス・グッドウィンの居場所について話すよう求められます。しかし「彼は死んだ」とバジルは主張。
拷問(該当シーンはないが恐らく)により、「マイラの身辺を極秘に洗い、ブローカーのアダム・ホリウェルを欺いたのは、自分をコケにして計画から排除したからだ」(←これも嘘ですが)と白状するバジル。しかし「多少の犠牲は必要」とマイラに切り捨てられます。
かつての腹心フリスキーがギルベルト(リチャード・ローパー)を訪ねてきます。マシュー・エリス(ジョナサン・パイン)の正体を見抜けなかったことへの自責の念から、テディはジョナサン捜しをしようと考えますが、父ギルベルト(リチャード・ローパー)は受け入れません。かつての腹心が協力者として登場したこともあって、父からの愛を失うことをテディは心配しているようにも見えます。
そんなとき、テディの携帯電話にマシュー・エリス(ジョナサン・パイン)からの着信があり、ギルベルト(リチャード・ローパー)に取り次ぐよう言われます。「丘の上のレストランに “アンドリュー・バーチ” の名で予約している。午後1時にひとりで来い」と言い、電話は切れました。
ギルベルトは車で向かい、それを護衛のヘリコプターが追います。飛行するヘリコプターを視認したのは私立探偵のマルティンでした。アンドリュー・バーチとギルベルト・ハンソン(リチャード・ローパー)は長い時を経て再会。アンドリューはギルベルトに対して自首を勧告。それに対してギルベルトは①関係者たちとのつながりや自分自身の正体に関する証拠はない、②検察官アルベルトが死に積み荷が届くことによってコロンビア国内に押し戻せない動きが起きる、③ロクサーナと積み荷リストを引き渡せばマシュー・エリスに5000万ドルの見返りを用意すると返します。
ギルベルト(リチャード・ローパー)と別れて帰途に着くジョナサン(マックス・ロビンソン)に対し、私立探偵のマルティンは怪しい尾行者がいることを伝えます。
サリー(ジェーン)はメデジンから出ず、最高裁判所長官コンスエロ・アルベンスとの接触を模索。カルタヘナ港では、受け取りが遅延していた積み荷を確認したテディの携帯電話に着信音。「リチャード・ローパーの正体を教える」というマシュー・エリスによって呼び出されます。そして父ギルベルト(リチャード・ローパー)が、自分を捨て駒のひとつと見なしていることをテディは知ります。
マシュー・エリスは、テディからイギリスの武器による政権転覆計画の内容を聴きます。計画を頓挫させるため、武器輸送機の飛行ルートを変えることを提案するマシュー。
ギルベルトは私立探偵マルティンによって愛犬の首輪に付けられた盗聴器を発見。受信者を見つけ出すよう指示します(逃げて~!マルティン)。
メデジンの空港っぽい所でマックス・ロビンソン(ジョナサン)、マルティン、サリー(ジェーン)が合流(マルティンが無事でよかった~)。マルティンはジョナサンらに姉の留守宅を隠れ家として提供。
テディが父ギルベルトの傘下からジョナサン側へと寝返るかどうか、大きな賭けとなります。
ギルベルト(リチャード・ローパー)の弁護士フアンの携帯電話に着信。ロクサーナからでした。彼女はギルベルト邸に身を寄せ、命の保証と引き換えにジョナサンをおびき出すよう指示されます。
登場人物(エピソード5以降の登場)
※ エピソード4までに登場した人物を除く
- チャーリー:MI6マイラの部下
- フリスキー:シーズン1にも登場していて、そのときはリチャード・ローパーの用心棒的な存在だった
感想・メモ:「打倒!腹黒軍団」という応援マインドに火が着く
いよいよ面白くなってまいりました~。
図式としては “ジョナサン+バジル+サリーの白い騎士たち” vs “MI6マイラと武器商人リチャード・ローパーが率いる腹黒い人たち” というシンプルなものですが、前者への感情移入がさらに進みました。
リチャード・ローパーの仮の姿 “ギルベルト” が登場したのがエピソード3の最後。本エピソードに至って、いよいよ彼の冷酷さ/残虐さ/貪欲さというエゴが全開になったことも、私の “勧善懲悪マインド” に火を焚べたように感じています。
ところでMI6のバジルは死んでしまったのでしょうか。無事を祈っていますが、始末を指示されたチャーリーとの間で何らかの取引が成立しないと難しいかもしれません。
また私は登場人物にあまり肩入れしないほうなのですが、私立探偵マルティンの “職務に忠実+善き人っぷり” には心を打たれ、盗聴が発覚した際は彼の無事を祈らずにいられませんでした。
リチャード・ローパーの気の毒な息子テディと御曹司ダニー。ダニーは今のところエピソード1のみの登場。死んだと思っていた父リチャードとの再会や絆の再確認などが今後あるとしたら、テディを含めた父子関係にも波乱がありそう。テディは父リチャードと腹違いの弟ダニーの関係に嫉妬。あるいは父に向けていた愛情が憎悪へと姿を変え、その態度が定着していくと考えられます。
「俺は父親に愛されていた」とリチャードに語っていたジョナサン。父子関係に焦点を当てていくための伏線のセリフと感じました。
今回のエピソードでは出番の少なかったロクサーナ。タヴォの言葉通り、彼女はリチャード・ローパー側の人間なのか。それとも彼らを欺く/出し抜くつもりで彼らにコンタクトをとったのか。次回エピソード以降の動向が待たれます。
