連鎖は続くよどこまでも「エリート」シーズン6

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シーズン6は、ベンジャミン(ラス・エンシナス元校長)の3人の子ども(パトリック、アリ、メンシア)、スターサッカー選手クルスとその息子イヴァン、イビサの女王でアルゼンチン人のイサドラ、移民の子ビラルが前のシーズンから続投。ビラルはイサドラが取り仕切るクラブの従業員として働いています。

まずは「シーズン5でさようなら」の人たち。「エリート」初期から存在感のあった人たちを見事に引っ込めたのはよかったと思います。彼らにストーリーを牽引させるのは、そろそろしんどいと思っていたので。

いろんな意味で卒業を迎えていました!

[シーズン5でお仕事を完了していたキャスト]

イツァン・エスカミーリャ(サムエル・ガルシア役

マドリード生まれ。テレビプロデューサーとモデルの息子(なのに背が低い…)。クリスティーナロタスクールで演技を学ぶ。シーズン5では明確に描かれていなかったので保留にしていたのだが「サムエルは本当に死んだ」ようだ。したがってシーズン6に登場することはない。

オマール・アユソ(オマール・シャナ役)

マドリード生まれ。俳優、モデルで監督や脚本家も務める。「エリート」ではLGBTQの描写で一世を風靡、そのムードに一区切り付る意味もあっての降板。

クラウディア・サラス(レベカ・パリラロペス役)

マドリード生まれ。レベカは好きだったのだが、クラウディアについての情報は少ない。

ポル・グランチ(フィリップ・フロリアン役)

マドリード生まれ。父親はフランス人、母親はスペイン人。13歳からギターを弾き始め、プロデューサーの目に留まる。クリスティーナロタスクールで演技コースを受講。本ドラマではイサドラとともにシーズン6を歩むと予想していたが、いなくなっていた。

ジョージナ・アモロス(カエタナ・グラヘラ・パンド役)

この人については「シーズン5」のなかで既に書いた。

※ 皆さん、高校を卒業したということでしょう。このドラマは歳が違う兄弟姉妹もクラスが同じで卒業のタイミングが分かりづらい。サムエルは人生の卒業です。

シーズン6はこんな感じの内容です。

[ストーリーの流れ]

ラス・エンシナス高校の前校長ベンジャミンは逮捕され、残された3人の子どもたちは父親の手前勝手な意向で同校へ戻ります。

長男のパトリックはイヴァンと恋人関係にありますが、彼との関係に不安があります。イヴァンの父クルスは相変わらず享楽的な日々を送っています。イヴァン、パトリック、クルスの三角関係が思わぬ方向へ飛び火します。

イビサの女王イサドラはレイプ事件のPTSDから立ち直っていません。裁判も訴えが棄却される見込み。豪邸にひとり残され孤独に苛まれます。彼女を助けたいと思っている友人たち。

“LGBTQ” と “レイプ事件のその後” を二大基軸として物語が展開していきます。シーズン6の最後は、シーズン7へ繋がることを前提としたものになっています。

主なニューフェースを紹介しておきましょう。パワフルなキャラがいない分、人数が多くなっています。

[シーズン6の新キャラ:インフルエンサー/トランスジェンダー/移民の子など]

サラ ⇒ インフルエンサー。ラス・エンシナス高校の生徒であると同時に高校の宣伝活動にSNSビジネスで関わっている。メンシアと親しくなる

ラウル ⇒ サラのボーイフレンド。サラを支配し、彼女を活用してビジネスをしている

ニコ ⇒ 外科医の父をもち、彼の執刀で性転換手術をした。恋愛対象は女性。ラス・エンシナス高校の生徒。アリの誘惑を受ける

ソニア ⇒ ニコのガールフレンド。ラス・エンシナス高校の生徒

ディダク ⇒ イサドラのクラブの従業員。ラス・エンシナス高校の生徒。レイプ被害者のイサドラを助けたいと思っている。レイプ加害者のハビエルとは友人。パウという兄がいる

ロシオ ⇒ イサドラたちの友人。友人関係の潤滑油というか関節みたいな存在。ラス・エンシナス高校の生徒。両親は赤道ギニア出身

ハビエル(シーズン5にも少し登場) ⇒ レイプ事件の加害者のひとり。イヴァンに矛先を向けようと画策する。ラス・エンシナス高校の生徒

前校長ベンジャミン(勾留中)の子ども3人は周囲をかき回す役割を担っています。パトリックとメンシアは理解可能な部分が少しはあります。しかしアリは何かあって相当捻じれています。依存症的な傾向もみられます。

パーティー三昧。アルコール&ドラッグあり、ステディな関係のみならず異性間、同性間でムードに流されての肉体関係あり。いろんな意味でボーダーレスな暮らしを送っている高校生たち。制服を着て通学してはいますが勉強している暇などないでしょう(モニターに向かっての授業風景がほんの少しだけ出てきます)。

シーズン3~4あたりまではストーリーに「古き価値観や構造」との対立・対照のような図式が埋め込まれていました(それが多少なりともあると万人受けする)。シーズン5以降は異次元過ぎてどこに共感したらいいのか分かりません。しかしターゲットは私のような層ではないと思いますし、視聴者の共感を求めているわけではないかもしれませんので、これはこれでよいのでは、という結論に至ります。

欲求に任せて遊びまくり、いろんな出来事やトラブルに巻き込まれ、窮地に陥ったり苦悩したりし、それを周囲が支えるという流れはこれまでのシーズンと同じ。それぞれが非常に自分勝手で節操がないのですが、なぜか最後は協力し合ってチームワークを発揮。突拍子もない設定で本来不自然なことを自然であるかのように行っているところが「エリート」ワールドの面白さかもしれません。

SNSのLIVE、インフルエンサーとフォロワー、DV、LGBTQ、ネグレクト、セカンドレイプ、ドラッグ、差別や格差、暴力、不法移民、死の受け入れなど社会的なテーマが一通り網羅されています。

[シーズン6でお仕事を完了したキャスト]

カルロト・コッタ(クルス役)

1984年にパリで生まれ、その後はリスボンで育つ。国籍はポルトガル。カスカイス演劇専門学校で演技を学び、2002年にミゲル・ゴメス監督の短編「31」でデビュー。2009年のカンヌ映画祭でパルムドールを受賞した短編映画「アリーナ」の主役として注目を集めた。2014年には舞台挨拶のために来日している。すっきりとした顔つきのときに見るとイケメン。「エリート」では役柄の陰に隠れていたが実はセクシーな人なのでは。なお彼は自分のセクシュアリティについて明らかにしていないそうだ。Amazonプライムビデオで “カルロト・コッタ” で検索したらトンデモ映画がヒット。もっとマシな作品を配信してほしい。

[シーズン6で多分「さようなら」のキャスト]

ブランコ3兄妹は3シーズンへの出演を終えて恐らく退場。キャラが陳腐化するので潮時でしょう。

マヌ・リオス(パトリック役)

1998年カルサダデカラトラバ(シウダレアル)生まれの俳優・歌手・モデル。9歳のときリアリティ番組に参加したのがキャリアの始まり。有名な曲のカバーをYouTubeにアップロードすることで音楽のキャリアもスタート。クラシックバレエとアーバンダンスを学んでいる。子ども向けミュージカルバンドParchísのメンバーだそう。

カーラ・ディアス(アリ役)

1998年マドリード生まれの女優・ダンサー。私は常々、彼女にはフラメンコがよく似合うと思っていた。両親がダンスアカデミーを主宰。双子の兄を演じるパトリック役のマヌと本当に同い年。やはり9歳くらいでCMに登場している。

マルティナ・カリディ(メンシア役)

2001年マドリード生まれの女優。父親がスペイン人、母親がイタリア人。2010年にマドリードの市立演劇学校に入学。この人も “9歳” に縁がある。その後、クリスティーナロタの新人クリエイターセンターで基本を学び、フアン・コディナ・スタジオで演劇芸術のコースを受講。


最後に「ヘー」な情報を

  • 普段見ないレビューサイトを見たら「フィリップ王子、めちゃかっこいい」というコメントが多かった。それが世の中の標準的感性なのか
  • ニコ役のアンデル・プイグ(2001年バルセロナ生まれ)は17歳のときトランスジェンダーであることをカミングアウト
  • スペインメディアによれば「エリート」にはシーズン7が予定されている(シーズン6の終わり方も継続を示唆している。まだ続けるのか、という気持ちもあるが一応楽しみにしておこう)
エリを正してドラマ「エリート」を観る-シーズン1
シーズン4についてラブシーンが多すぎることに文句を言ったので、このドラマの魅力についても語ることにしました。このドラマが人を惹きつける一つ目の理由。
エリを正してドラマ「エリート」を観る-シーズン2
シーズン2の展開と、このドラマが人を惹きつける二つ目の理由。
エリを正してドラマ「エリート」を観る-シーズン3
シーズン3の展開と、このドラマが人を惹きつける三つ目の理由。
エリを正してドラマ「エリート」を観る-シーズン4
シーズン4の展開と、このドラマが人を惹きつける四つ目の理由。
ドラマ「エリート短編集」レビュー&感想
ドラマ「エリート」本編とは別に短編集がいくつかリリースされています。それらのまとめ・感想です。
さらにありえない方向へと向かう「エリート」シーズン5
スペインドラマ「エリート」のシーズン5がリリースされました。どの登場人物も都合よく気分が変わりすぎで別次元のお話として楽しめます。これはこれでいいんじゃないのというのが結論。
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