1話ずつ投稿しようと思っていましたが、書いてみたらエピソード2は思ったよりボリュームが少なくなりましたのでエピソード3と合わせての記事にします。
エピソード2(アメとムチ)
懐かしのイカレ夫婦ケトルマンが再登場(拍手~。私はケトルマン夫妻のイカレっぷりが大好き)。アメリカ国旗をモチーフにしたトレーラーハウスで税務サービス事務所を営んでいます。常に自分たちの利益を第一に考える妻ベッツィは、以前の登場時より老けていましたが健在でした。彼女はソウル(ジミー)を本物の弁護士ではなくペテン師とみています。にも関わらず、小賢しさで上をいく弁護士ソウルとキムに、HHMのハワード潰しのコマとして夫クレイグと共に利用されます。
麻薬密売人のナチョは “オコティージョ” というメキシコのモーテルに潜伏しています。ラロの一派によって懸賞金がかけられ、依然として生きた心地がしない状況です。一方、ラロ暗殺を裏で手引きしたガスは「ラロは死んだことになっているが実は生きている」ことを、ヘクター・サマランカの表情から読み取ります。この爺さんは、言葉を話せないことを武器にして、ガスのメンタルを揺さぶる作戦に出たような気がします。
ヘクター役のマーク・マーゴリスの表情や身体を通した演技がすごいです。ナチョに薬を盛られて以来、車いす生活となり、話すことができなくなりましたが、一筋縄ではいかぬ爺さんマフィア(かつエロ爺)を見事に表現しています。マーク・マーゴリスの血筋はメキシコ系ではなくユダヤ系(ヨーロッパ)のようですが。
エピソード3(万事休す)
麻薬密売人で内通者だったナチョは、サマランカファミリーの追手を逃れます。下水管みたいなものに溜まった汚水に潜り、サマランカの双子をやりすごします。強烈な体験です。しかも汚水が何かによって、その後の悲惨さが異なります。身体を洗うために、次は水を探さねばなりません。全身を洗った後の服はどうするか等、派生的なテーマが次々に発生します(親切なメキシコ人が、つなぎの作業服を貸していました)。とにもかくにも「もうイヤ。散々だわ」というナチョの声が聞こえてきそうです。
ナチョはマイクらによって助け出され、サマランカファミリーやボルサ(ドン・エラディオに仕える大物幹部)に事情説明をすることになります。説明内容はガスらと協議のうえ、予め決めてあります。そしてエピソード3のオープニングで映った砂漠に落ちたガラス欠片の意味が明らかになります。
ソウル(ジミー)とキムは、HHMの弁護士ハワードを陥れるために大掛かりな計画を立てます。大掛かりで手が込んでいればいるほど高額のお金がかかるし、ボロが出てバレやすくなると思うのですが、ふたりは実行するようです。スリの前科のあるヒューエルが、彼らの作戦で活躍します。ヒューエルは以前のシーズンから登場していたのですが、シーズン1~5についての記事で取り上げるのを忘れていました。
検察がキムを通じて「ラロが死んだ」ことを知らせ、ラロの保釈に関わったソウルからの情報を求めます。ソウルは “カルテルの友人” になるか “密告者“ になるかの選択を迫られます。