金曜日の夜からドラマ「エリート」シーズン7を観ていて「ボッシュ:受け継がれるもの」シーズン2の公開がスタートしていることに気づきませんでした。
シーズン1の最終エピソードのリリースから1年5カ月が経過しており、どんなストーリーだったか記憶が曖昧になっていたので、シーズン1をかいつまんで観なおしました。エピソードは順次公開されていくので「エリート」から「ボッシュ」へとアタマを切り替え、その世界を堪能したいと思います。
シーズン1は、LA市警の新人警官マディ・ボッシュ巡査が自宅から連れ去られ、カート・ドッグワイラーが犯人であることを示唆して終わっています。
なお、シーズン2の冒頭でアニー・ワーシング(享年45歳)とランス・レディック(同60歳)への追悼が表示されます。前者は本家「BOSCH/ボッシュ」シーズン1でハリーと交際していた新人警官ジュリア・ブレイシャー役、後者はロス市警本部長代理で後に本部長となるアーヴィン・アーヴィング役でした。ランス・レディックは「THE WIRE/ザ・ワイヤー」でも好演。印象に残る俳優さんでした。
エピソード1(拉致)
S1E10 → S2E1とつながっています。
ハリーがマディの自宅を訪れたとき、既に彼女は連れ去られていました。
かつてのハリーは強引な捜査を行う刑事でした。愛する娘が拉致されたことで、その傾向に拍車がかかり、事件を担当する強盗殺人課を差し置いて先走った行動に出ます。
LA市警のジェリーはかつての相棒ハリーの性格を理解しているので、彼の独断専行を大目に見てサポートします。市警にすれば、既に私立探偵になっているハリーがルールを守らず好き勝手な捜査を行うことは迷惑この上ないこと。しかしハリーは直情的で強引な武闘派であることを除けば有能なので、モーリス・バッシ(通称モー)らの協力を得て切れ味のよい捜査を行っていきます。
拉致されたマディは監禁されています。捜査の網にかかったことを察知したカート・ドッグワイラーはハリウッド署に出頭。ただしマディの居場所は明かしません。
意識を取り戻したマディは声を限りに助けを求めます。しかし誰かが簡単に発見できるような場所ではありませんでした。
カート・ドッグワイラーの異常性、発見するには絶望的なロケーションにいるマギーに注目するエピソード1です。
エピソード2(悪夢の砂時計)
カート・ドッグワイラーは、彼が指名した弁護士ジェイムズ・ラファティを通じて市警と取引しようとします。マディ巡査の居場所を明かす代わりに全面不起訴を要求。明らかにナンセンスな内容ですが、交渉が難航し、救出が送れることでマディは死へと近づいていきます。
検事は全面不起訴の要求を一蹴します。しかしカート・ドッグワイラーに対し、マディの生存の証拠は求めます。
本編「BOSCH/ボッシュ」でおなじみのジョンソン&ムーア(当時は刑事でその後リタイア。「ビア樽」&「デカ箱」コンビ)がシーズン2でも登場。彼らは弁護士ジェイムズ・ラファティを糸口にカート・ドッグワイラーの周辺を洗います。
カート・ドッグワイラーはカメラを通じてマディの様子を配信。ハリーは各種の情報からマディのいる地点を絞り込み、チャンドラーも捜索に加わります。
1年5カ月ぶりに見たハリーの顔は宍戸錠のように頬がますます膨らんでいました。少し太ったのかもしれません。ハリーを演じるタイタス・ウェリヴァーの実の娘コーラ・ウェリヴァーがペットシッターのサム役で再登場。以前よりアンニュイな感じに見えました。
シーズン2のエピソード1~2は、シーズン1で解決をみていなかった事件のその後を追う内容。次のエピソード3~4も、シーズン1の別の事件とつながっています。