表面的にしていることと、本質が体験していることは一致しない-「はじまりのうた」を見て

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仕事が忙しく、なかなか休みを取れません。今日の夜は、ひょこっと隙間が空きました。「はじまりのうた」を観ました。何の気なしに観た映画です。

ミュージシャンの恋人に捨てられた、恵まれているとは言えないシンガーソングライター、“グレタ“のお話。

彼女はとても才能がありますが、メジャー志向ではないこと、作品にこだわりがあることから、売れ筋ミュージシャンとしてのレールに乗ることが難しい状況にありました。彼女の才能を見出した落ちぶれプロデューサーが、いろんな人たちの手を借りてデモCDを制作し、売り込んでいこうと目論むのですが…。

ギター、ベース、ドラム、バイオリン…、路地裏で遊ぶ子供たちのコーラス、雑踏の音も入ります。音楽を愛する人達が協力し合って、手弁当で演奏します。デモ作成のため、屋外で録音を続けていきます。多分、スタジオを借りる資金がなかったのでしょう。

そのプロセスで、崩壊していた家族がまとまっていったり、自分にとって何が大切かが分かってきたり、関わっている人達が自分の軸を取り戻したりしていきます。

表面的にしていることは音楽制作と演奏です。でも、そこで起きていることは、単なる制作と演奏ではありません。音楽を媒介として、音楽以上のものが創造されていきます。

いわく言葉にできないものを、音楽の制作や演奏を通じて体験/体感し、そこに自分の本質を再発見し、そちらに引き戻されることで各人にとっての自然な流れを取り戻していくのです。

上手く言葉で表現できないけれど「なんかいい映画」。

“グレタ”役のキーラ・ナイトレイは歌声が素敵ですね。

かつての恋人である売れっ子ミュージシャンの“デイヴ”をアダム・レヴィーンが演じています。最近の音楽シーンに疎いので知りませんでしたが、アダム・レヴィーンはとても人気の高いミュージシャンであるそうです。どうりで「この人、歌上手いわ」と思ったわけです。

私見ですが、ボーカリストとしての資質の7割は声質が占めます。歌が上手くても、声が良くないとダメ(商業的に成功しない)。

キーラ・ナイトレイが映画のなかで歌う”LOST STARS”。ポニーキャニオンの公式チャンネルで、親切にも歌詞つきなので、一緒に口ずさんでみてはいかがでしょう。

こちらは作中の最後辺りでアダム・レヴィーンが歌う”LOST STARS”。冒頭に広告が出てきた場合、長いので適当にスキップしてください。

微妙に口パク、当て振り臭が漂います。ギターにシールドが見当たりません。そうであっても上手いから許します。

彼らは映画ではイギリスからアメリカ(ニューヨーク)へ渡ったミュージシャンという設定です。

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