鍵を握るのはワニ?「デッドロック~女刑事の事件簿~」シーズン2

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下品なトークが爆裂する「デッドロック~女刑事の事件簿~」。知らない間にシーズン2が公開されていました。

不思議なテイストのサスペンスドラマ「デッドロック~女刑事の事件簿~」シーズン1
レズビアンが多く住み、先住民と征服者の間にも軋轢のある町デッドロックで連続殺人事件が起きます。

相変わらず、これまでもかという下ネタ&汚表現の嵐。気にならない人だけが視聴を完了できます。そんな感じで高めのハードルが設けられているいっぽうで、作品としての評価もなぜか高め(なんだかんだ言って面白い)。

シーズン1はタスマニア州デッドロック(恐らく架空の街)が舞台でした。シーズン2は、かつての相棒ブッシュ刑事の死の真相を明らかにすべく、エディ・レッドクリフ刑事はダーウィンに向かい、ダルシー・コリンズ刑事がそれをサポートする、という内容。

導入部あらすじ

シーズン1は、エディ・レッドクリフ刑事がダーウィンに住むホリー(死んだ相棒ブッシュの妻)を訪問するところで終わっていました。シーズン2はその先の物語となっています。

ことの発端は刑事エディのダーウィン時代に遡ります。彼女の相棒だったブッシュ刑事(マイケル・ブッシュマン)は、エディがおしっこに行っていた間に、川でワニに襲われ命を落としたことになっています。しかし彼の頭部には銃で撃たれた跡があり、不慮の事故とみなすには不自然な点が認められました。エディとデッドロックで相棒だったダルシーは、ダーウィンに行って事件を調べ直そうと考えます。ダルシーのパートナーである獣医キャスも帯同。

テリトリー警察本部のコル・カルキン警視正は、ブッシュの頭部から見つかった銃弾が彼自身のものであったことから「ブッシュは自らの命を絶ったのだ」と説明。「心理士によれば、彼はうつ状態だった」「妻のホリーが自宅で彼の遺書を見つけた」との情報も付け加えました。

妻のホリーの警察とは縁を切りたい意向を受け、ダルシー&キャス夫妻とエディはブッシュの死について詮索するのを止め、解散してレジャーを楽しもうということになったのですが…。

ダーウィンのバラ・クリーク(これも架空の地名と思われる)はワニの生息地としても有名で “ドン・ダレルのベストベスト・ワニツアー” と “ジョンソン・ウェイドのワニ王国” は商売敵でした。川で両者がいがみ合っている最中に死んだワニを見つけます。そのワニの口の中には人間の腕がありました。ダルシーはテリトリー警察本部のコル・カルキン警視正から、捜査のサポートを依頼されます。

担当はブラント刑事で、失踪中のスウェーデン女性エバのタトゥとの一致を確認。「彼女はワニに食べられた」と結論づけました。ブラント刑事はミソジニスト(非リベラル)で、レズビアンのダルシー刑事を冷たくあしらいます。

スウェーデン人の失踪者はエバのほかに未発見のアスリッドもいて、ふたりのバックパッカーはパブ “バラ・クリーク・タバーン” で働いていたようです。

最後に目撃された地点クロスリーズ・クロッシングから50キロも上流で発見された腕。よく調べることもなく、タトゥがあっただけで「エバのもの」と断定したブラント刑事にダルシーは違和感を抱きます。

“ドン・ダレルのベストベスト・ワニツアー” に参加していた記者リオが、腕の写真をダルシーに提供。それを見たエディは「これはワニが食いちぎったのではなく、切断したものだ」と言います。

事故ではないことが示唆されたため、ダルシーとエディは殺人事件として捜査にあたります。しかしシーズン1同様、着眼点や捜査方針に相違があり、ふたりは揉めながらドタバタ劇を繰り広げます。

ダルシーは “バラ・クリーク軍事博物館” で、ワニの口から発見された腕と同じタトゥを入れた男たち(バリー/ドン・ダレル/トレバー/フランク・マカリスター/ロイド・レイノルズ)の写真を見つけます。

そして彼らのうち1人が、失踪したスウェーデン女性2人と接点があったことがわかります。さらに彼らのうち別のもう1人の首が川で発見されます。

エディ刑事の実父にも捜査の手が伸び、ブッシュ刑事の死に関してはエディ自身にも嫌疑がかかります。相棒のダルシーもエディをどこまで信じたらよいのか、迷いを抱きます。

登場人物

[警察関係者]

  • ダルシー・コリンズ:デッドロック署の刑事であったが、ダーウィンへの異動を希望。同性愛者
    • キャス・ヨーク:ダルシーのパートナーで獣医
  • エディ・レッドクリフ:シーズン1では、ダーウィンからデッドロック署へやってきた主任刑事(その異動は左遷によるもの)。“下品なおっさん” みたいな女性で、人の名前を覚えるのが苦手
  • コル・カルキン:テリトリー警察本部の警視正
  • ブラント:テリトリー警察本部の刑事。ミソジニスト
  • パット・ヘファナン:ダークス・リバー署(バラ・クリーク)の警部。引退間近
  • ルーク・ファーガソン:警部補。パットの後任として本部から異動。エディは “ブーツ” と呼んでいる
  • スティーブ・ジェニングス:テリトリー警察本部の警官
  • アビー・マツダ:エピソード2で登場。ダーウィンで鑑識の実習生をしている。ローレンオリバーは実習生仲間でアビーに冷淡。トビーが相棒犬。上司はダイアン
  • コットン:警察長官
  • レイチェル・グリーンエリン・ウィルソン:エディの問題行動についてダルシーから事情聴取。その後、ブッシュ殺害事件を捜査する刑事たち

[“ドン・ダレルのベストベスト・ワニツアー” 関係者

  • リオ・リー:ダレル一家のワニツアーを取材しているNTタイムズの記者。ダルシーとエディの捜査に協力する
  • ドン・ダレル:70年代に “ドン・ダレルのベストベスト・ワニツアー” を始めた
  • アンバー・ダレル:ドン・ダレルの娘。夫のグレントはツアーの船長。DJJという息子がいる。エディとは旧知で仲が悪い。商売敵は “ワニ王国”
  • トロイ・ダレル:アンバーの弟
  • DJ・ダレル:アンバーの兄弟。トロイの兄。自称 “ワニの神”
  • キング:“ドン・ダレルのベストベスト・ワニツアー” における目玉の飼いワニ
  • ティーガン:アンバーの親友(ということになっていたが、恋人っぽい)
  • コリーン・ダレル:ドンの妻

[“ジェイソン・ウェイドのワニ王国” 関係者

  • ジェイソン・ウェイド:“ワニ王国” の経営者
  • “スパッド”:“ワニ王国” の従業員。本名はスティーヴン・フリーハン
  • アル:“ワニ王国” の先住民アンバサダー。レンジャーのミキ(ミケイラ)・エバンスの弟で、マブの父(?)。アルがミキ母子と暮らしているため、マブはミキの子どもたちと行動を共にしているということのよう(正確な家族事情はよくわからないが、アルまたはミキの息子がマブ)
  • フローラ:“ワニ王国” の模範的ではない従業員
  • “ボーイズ”:撮影等に登場する男性グループ

[バラ・クリークの人たち]

アリーラ:ダークス・リバーにあるガソリンスタンドの従業員

エバ・エールリンク:失踪したスウェーデン人のバックパッカー。腕に紫のラベンダーのタトゥがある

アスリッド・アルバーグ:失踪したスウェーデン人のバックパッカー

リンメアリー:パブ “バラ・クリーク・タバーン”(キャンプ場併設)のオーナー

フランク・マカリスター:エディ・レッドクリフ刑事の実父。エディとは仲が悪い。トリプル・ペット(ワニ)の飼い主

ミキ(ミケイラ)・エバンス:先住民。仕事はレンジャー。チェリーの母。エディの同級生

バート:バラ・クリーク軍事博物館の管理人

ロジャー:住民。メアリーと付き合っている。陰謀論者

ラビット:住民

ロキシー:乳児を抱いている住民

トレバー:コースターにあった “リサ(L.I.S.A.)” の住所(“SBLファーム” → 希少皮革の輸出業者)にいた人物

ロシ:違法狩猟ビジネスのスタッフ

アイザック:ゲイバー “ノブ・ナイトクラブ” の従業員。ミキ(ミケイラ)・エバンスのいとこ

アンジェロ:チェーンソー売買についての情報提供者

ロイド・レイノルズ:同じタトゥを入れた男たちのひとりで失踪者。ガソリンスタンドのイベントでジェットスキーを当てる

感想&メモ:ここまで下品にしなくても十分に面白い

引き続き「社会的なモラル&枠組み VS 多様性」がテーマのひとつ

「“自由奔放なレズビアンたち” や “マイノリティ” が自分に忠実に人生を楽しんで生きる」というのが、シーズン1に引き続いてのテーマ。

エピソード5で妻キャスが夫ダルシーに「あなたはダルシーとして生きることを避けている。家族が自制するあなたしか愛さなかったから。でも恐れや恥をもつと、ちっぽけな人生にしかならない」と言い、“モラルの墓” である警察機構で働くダルシーへの懸念、異端刑事エディへの配慮の欠如を指摘します。ブッシュ刑事殺害にエディが関与したことを、一瞬でも疑った自分をダルシーは恥じます。

私自身はLGBTQ問題には関心がないのですが、キャスの発言には普遍性があるため、枠組みやレッテルを外して「あるがままを観る」「あるがままを生きる」ことの大切さを盛り込んだ点はポジティブに評価できました。

オーストラリアの地理的特徴がふんだん

川に大きなワニがたくさんいて、それが当地の観光資源。それを上手に使ったストーリー仕立てで、オーストラリア事情に疎い私にはとても新鮮でした。

巨大なワニをグロテスク、怖い、苦手と感じる人にはキツイ内容かもしれませんが、人生や事件は自然環境によって影響を受けることを再認識。

私自身はアウトドアライフ愛好者ではないものの「キャンプ場での暮らしも伸び伸びできていいなあ」とか、事件とは別のところにも魅力を感じました。

事件も引き続き、意外に複雑で興味が尽きない

シーズン1もそうでしたが、下品さのほうに気をとられがちな本作。実は思いのほか複雑な流れをもち、推理が一筋縄でいかないところがサスペンスものとして優れています。

バラ・クリークの人たちの気ままさ(その人らしさ)もありますが、刑事エディの “常人離れしたワケのわからなさ” によって予想した筋書きが違ったものへと随時上書きされていき、派生的に見えていたいくつかの事件の真相がそれぞれ異なるため、物語の最後までじっくりと楽しむことができます。

ネタバレになるかもしれませんが

  • スウェーデン人女性バックパッカー失踪事件
  • ドン・ダレル殺害事件
  • ブッシュ刑事殺害事件

という3つは相互に無関係ではないものの、別々の事件であることが明らかになっていきます。

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