


さて、シーズン3のエピソード9と10(最終)。
仕事であまり時間が取れず、五月雨式投稿になっていますが、こちらが本作シーズン3に関する最後の記事です。
あらすじ
エピソード9(やるか、やられるか)
2カ月前。スーパー・チューズデイ(アメリカ合衆国大統領選挙の予備選挙・党員集会が集中する3月第2火曜日)に関する話をラッセル・バークとするヘイガン夫妻。彼らは選挙戦で苦戦しているようです。パーティーにはジェイコブ・モンローも招待されていて、夫人のジェニーは彼に声をかけます。
ジェイコブは、リチャード・ヘイガン陣営に対してスーパーPAC(政治資金管理団体を通じた政治献金)に資金を入れることを提案。併せて会計操作をすることで、キャンペーン資金を直接提供できることを示唆します。会計操作の違法性を夫人のジェニーは心配しますが、①銀行と資金洗浄を行うNPOの協力があれば可能、②劣勢を巻き返すにはキャンペーン資金がもっと必要、とジェイコブは説明。
そして今。ジェイコブ邸に到着するピーター。そこにはアダムによって自殺を偽装されたジェイコブの遺体がありました。アダムによる経緯説明は一部が本当で、残りは作り話でした。
その頃、ピーターの家にいるイザベルは、父ジェイコブのデータベースの暗号を突き詰めようとしていました。そこへノックの音。職務停止中のチェルシーでした。
ピーターが不在と知り「戻ったら至急、チェルシーに電話するよう伝えて。コアポイントの件よ」との伝言を依頼。“コアポイント” と聞いて、イザベルはドアを開け、彼女を迎え入れます。
大統領を交えた会議では、テロリストのラウル・ザパタの3つの拠点について情報共有。複数の拠点に対して攻撃すべきか否かで意見が分かれます。大統領は拠点のすべてに対して監視を行い、攻撃の指示があるまでは待機するよう言います。
散会して後、夫人のジェニーは大統領に「すぐに攻撃すべきだと思う」と告げます。夫婦で考えに違いがあるようです。その後、夫は妻に「モンローは片付いた」と報告します。
大統領はジェニーに対し、ジェイコブから示された条件を尋ねると、彼女の答えは「大統領の機密へのアクセス」でした。ジェニーとしては、夫が大統領選で当選することをサポートしたつもりだったのです。
夫妻は協力して、シークレットサービスのチェルシーによるブライアン・モット射殺事件の調査を終結させ、真相が表に出ないよう工作。
再びピーターの家。チェルシーはイザベルに、大統領夫人がブライアン・モットを通して、コアポイント・ダイナミクスのジェイコブ・モンローに情報を流していたことを語ります。
ジェイコブはオンラインドライブに証拠を残しており、そこには買収した諜報員や政治家の名前があると言っていた、とチェルシーに話すイザベル。そこへピーターが戻り、イザベルに父ジェイコブが自殺したことを伝えます。しかしイザベルは父の自殺を信じず、アダムが嘘をついていると主張。
その様子を見ていたチェルシーは、アダムが大統領の古い友人であることを彼らに伝えます。ピーターはジェイ・バトラが病院を抜け出そうとしたことを知り、病院へ。チェルシーやイザベルも同行します。
ジェイは暗号資産の取引情報に基づき、LFS(ラ・フエルザ・デ・ソベラニア)に新たな作戦があることをピーターに知らせます。ニュージャージー州セーラムにある、海運会社アルバテッリ・マリタイムとつながりがありそうです。
ピーターとチェルシーはセーラムに向かい、そこでアダムと合流。いっぽうのイザベルはジェイを伴ってフィナンシャル・レジスター社へ戻り、父の遺した暗号の解読を試みます。
アダムはピーターとチェルシーが自分を信じきっていないことを、以前から察しています。「アリントン(チェルシー)はここにいる。お前の指示か?」というメッセージが大統領に届きます。
ピーターはセーラムの港からトラックで爆発物を輸送しようとしている集団を追い、チェルシーとアダムは離れた場所で彼をサポートします。銃撃戦となり、強行突破したトラックに飛び乗るピーター。爆発のスイッチがONになっていることを知った彼は、その影響を最小限に抑えるため海へトラックごとダイブ。敵のクリスチャンと一騎打ちになります。
いっぽうホワイトハウスでは、ラウル・ザパタの拠点と判断した地点に大統領が空爆を許可。大統領は電話でさらなる指令を出し、アダムはチェルシーを助手席に乗せてフィナンシャル・レジスター社へ向かいます。移動の車内でチェルシーは婚約者テオから着信。死んだブライアン・モットの共謀者として、大統領夫妻によってチェルシーが濡れ衣を着せられることを知らされます。
足止めを食らっていたピーターはFBI捜査官ジム・オークの目を盗んで、港のテントから脱出。アダムとチェルシーの車を追っているときに、大統領から電話がかかってきます。
エピソード10(原点)
23年前。ピーターは元気だった最後の頃の母親と海辺にいます。息子に “ラズマタズ(アイスバー)” を渡した母は「愛してる」と言います。
大統領と決別したピーターはナイト・アクションに援護を求めようとします。しかし彼に与えられた暗号は既に無効化されていました。裏で大統領が手を回したのでしょうか、オペレーターに「もうかけてこないように」とにべもなく言われます。
高速道路を下り、下道を車で移動するアダムとチェルシー。アダムはチェルシーを始末しようとし、チェルシーはそれを阻止しようとします。車はガードレールに激突して横転。チェルシーは車から脱出し、アダムは彼女を追います。
ピーターは道路脇に横転したアダムの車を発見。付近の牛舎で銃声を聞いたピーターはふたりを探し、本来仲間であるはずのナイト・エージェント同士で対峙することに。アダムの主張は “ピーターは国連の機密を盗んでモンローに渡した”、ピーターの主張は “大統領夫妻は何年にも亘って、モンローと違法な取引を続けていた” というもの。
「その事実を、ラウル・ザパタによるテロ計画を鮮やかに解決に導いた体で隠匿しようとしている」とピーターは力説。イザベルがモンローが遺した証拠に辿り着いたことも知らせますが、埒があかず、アダムに見切りをつけたチェルシーとともにピーターはそこを後にします。
ジェイ&イザベル組は、ザパタとLFSの活動についてフィナンシャル・レジスターのメンバーたちに解説。情報仲買人ジェイコブ・モンローや大統領夫人ジェニー、ウォルコット・キャピタル銀行との関係についても言及します。
説明を受けたメンバーたちは、①大統領夫妻/銀行/テロリストなど立ち向かう相手が大きすぎること、②イザベルがジェイコブの娘であることの倫理的な問題によって告発への意見が分かれました。そして、慎重かつ消極的な態度へと至ります。
ひとり残されたアダムは、イザベルが暗号解読に成功し、証拠フォルダを開けたことを大統領に報告。モンローとの関係について問いただすアダムに、大統領は①ピーターの言っていることは誤解(あるいはトラウマ)に基づいている、②ナイト・アクションにアダムとは別のエージェントを追加している、と話します。
そしてホワイトハウス。報道官レネーが退勤したのを見計らって、テオは彼女の机上の書類を調べます。そして “チェルシーが陰謀に関わっていた” とする公式発表を遅らせることを、ピーターと行動を共にしている彼女に連絡。
フィナンシャル・レジスターの会議室では、告発をためらう上司たちに対し、情報源としてウォルコット・キャピタル銀行のフレヤ・マイヤーズの証言を得ることをイザベルは提案。「それなら前進できる」という回答を引き出します。
記者イザベルが生きていることを知ったフレヤは、雇っていた殺し屋(“The Father”)に連絡を取りますが「この仕事は既に降りている。報酬は返金した」と言われます。
父の遺した資金洗浄に関する銀行とのやりとりの証拠をフレヤに示すイザベル。フレヤの部屋を銃をもった男たちが訪れます。ふたりは逃げようとしますが、イザベルはフレヤによって置き去りにされます。
男たちのひとり(コリン)がフレヤを追い、彼女のいる場所(グランド・セントラル駅)をアダムに連絡。殺し屋に見えていましたが、彼もFBIのエージェントなのでしょうか。ピーターも駅にやってきます。男(コリン)から連絡を受けたアダムも到着、フレヤを捜します。
【ニューヨークのIRTレキシントン・アベニュー線】
グランド・セントラルとは42丁目駅のこと。マンハッタンのミッドタウンにある
FBI捜査官アダムの策略により、フレヤは容疑者として警官に捕まりそうになりますが、ピーターによって助けられます。しかし、ピーターとフレヤが地下鉄駅に向かう姿をアダムが確認していました。アダムは28丁目駅の封鎖を命じます。
【続・ニューヨークのIRTレキシントン・アベニュー線】
28丁目駅はグランド・セントラル駅から2つめの駅。フィナンシャル・レジスター社の最寄り駅
もうひとりの男によって手錠で拘束されたイザベルを発見したチェルシー。彼女も攻撃を受けそうになりますが、ふたりの協力で難を逃れます。その頃、ジェイはフィナンシャル・レジスター社で、さらに大勢のメンバーに対し、違法な資金の流れについて解説していました。
ピーター、イザベル、チェルシー、ジェイ、フレヤは、フィナンシャル・レジスター社にて落ち合うはずでした。28丁目駅で足止めされそうになったピーターとフレヤは、彼女は一般には使用されていない出口(昔のパーク・アベニュー銀行につながっていた)を知っていて、そこへピーターを誘導。しかし男(コリン)が銃を構えて追ってきます。
ピーターとフレヤは使われていない通路を通ってフィナンシャル・レジスター社へ向かいますが、ピーターが駆けつけたアダムによって足を撃たれます。しかし、とどめを刺すことはできませんでした。
フィナンシャル・レジスター社によるライブストリーミングで、フレヤの告発を確認した大統領夫妻。選挙戦を巡る不正は暴かれました。
ピーターはイザベルと待ち合わせ。チェルシーとテオは結婚式の打ち合わせ。事件の謎は解かれ、それぞれの道を歩みます。
バーのテレビでは、ニュース速報を伝えています(なぜか日本語字幕はありませんが、以下のような感じ)。
ヘイガン氏は上院での有罪判決を前に自分と妻に恩赦を与え、ホワイトハウスを去り、新たなメディア契約に署名した。
それについて引退したはずの殺し屋(“The Father”)とフレヤ・マイヤーズが会話します。彼はヘンリー、彼女はニーナを名乗って共に飲み始めます(フレヤは “The Father” の顔を知らない?)。彼はポケットに液体を忍ばせており、ひょっとしたらフレヤを葬り去ったのかもしれません(殺し屋から足を洗うにあたって、彼女には消えてもらったほうが好都合)。
モーズリーFBI副長官は「全ナイト・エージェントの見直しに入った」とピーターに告げます。ピーターは、しばらく休暇を取るようです。歩いていた公園の屋台では、あの “ラズマタズ(アイスバー)” が売られていました。
登場人物(エピソード9・10で新たに登場した人たち)
エンゾ・ホプキンス:将軍。ミーティングで3つの拠点について大統領に確認している人
アンドレ・キンバル:ミーティング参加者。「なら話は簡単だ。全部やりましょう」等を発言
イアン・ガードナー:同様に、ミーティング参加者のひとり。アンドレの左隣の席に座っている
レネー:ホワイトハウスの報道官
オルティス/ラファエル/クリスチャン/カルロス/エミール:セーラムの港から爆発物を運ぼうとする者たち
ジム・オーク:FBI捜査官。トラック爆破現場に配置されたスキンヘッドのエージェント。ピーターをテント内に待機させる
エヴァン・コッペルソン/ジル・ラングレー/サンダース:フィナンシャル・レジスター社の人たち
トリップ:リモートでミーティングに参加しているフィナンシャル・レジスター社における上位者(トップ?)
ベンジャミン/コリン:フレヤの部屋にやってくる別の殺し屋
エピソード9・10の感想/メモ:予想以上の出来に大満足
一日やそこらで、あんなに走り回ったり、激しい銃撃戦になったり、大きな怪我をしたり。常人ではあり得ない動きをするFBIナイト・エージェントのピーター・サザーランド。
超人過ぎて現実離れはしていますが、IMDbを見る限り、シーズン3の評価が最も高く、しかも最終エピソードに向かってスコアが高くなっています。シーズン4がないとしても、非常に好ましいエンディングだったと言えるでしょう。
イザベル、チェルシー、ピーター…、それぞれの道、未来への希望、ひとときの休息のような今…。いっぽうで悪いヤツらも、どこかで息を潜めて次のチャンスを狙っています。相反するものが戦いから離れて一息つくフェーズへ。その着地点というか落としどころは、それなりに現実的で気に入りました。
トム・ヒドルストン主演の「ナイト・マネージャー」のように、長期の空白があってもシーズン4が製作されると嬉しいです(シーズン4があるかないかは現時点では未定)。

本シーズンでイザベルを演じたジェネシス・ロドリゲスは、「アンブレラ・アカデミー」(シーズン3)でスローン・ハーグリーブスを演じていました。筋肉隆々のルーサーと恋に落ちる設定でした。

ナイト・エージェントのアダム・ハーヴェスマンを演じたデヴィッド・ライオンズは、最近でいうと「BEAST-私のなかの獣-」でFBI特別捜査官ブライアン・アボット役でした。

主人公ピーターを演じるガブリエル・バッソ。演技の上手い人だと思うのですが、私はこの作品でしか知りません。子役出身のようです。
仕事やらオリンピック視聴やらでスタートが遅れたものの、すごく楽しませてもらいました!
