アメリカのためならえんやこら~CIAのドラマ「HOMELAND/ホームランド」

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●中央情報局(英語: Central Intelligence Agency, 略称:CIA)は、アメリカ合衆国の対外情報機関。主に人的情報を利用して世界中から国家安全保障に関する情報を収集・処理・分析することを公式任務としている。アメリカの情報コミュニティ(IC)の主要メンバーであるCIAは国家情報長官の直属であり、主に大統領と内閣に情報を提供することを目的としている。

●国家安全保障会議の直轄機関であり、アメリカ軍からは独立して存在している。 CIA自身が収集した情報の他に、国家安全保障局・国家偵察局・国防情報局・各軍の情報部・財務省情報部・エネルギー省情報部といった連邦政府の情報機関から構成されるインテリジェンス・コミュニティーからの情報を集めて分析し、大統領と国家情報長官に報告する。アメリカのインテリジェンス・コミュニティーは国家情報長官によって統括され、CIAはその「中央」にある情報機関である。 また、CIAは創設期からモサドやイギリスの秘密情報部と繋がりが深く、カナダ・オーストラリア・ニュージーランドの情報機関とはアングロ・サクソン連合として横の連携がある(UKUSA協定)。

(Wikipediaより)

国家の安全のためなら何でもする(かのように見える)CIA。スパイ活動、ハニートラップ、政治的工作、邪魔な人物を証拠を残さずに消す…。表向きは対立/鎮圧しているように見せかけて、裏で政治組織や武装組織と手を組んだり、資金提供を行ったりもします。ほかの国々も大なり小なり、そういった諜報機関、秘密情報組織を抱えています。

一般人が同様のことをすれば犯罪となるものが多々含まれていますが、国家の安全のためにCIAが行なえば、それは貢献とみなされます。

なお日本での活動事例として、ロシアに亡命した元CIA(中央情報局)、元NSA(国家安全保障局)のエドワード・スノーデンのケースがあります。彼はNSA時代に日本で働いたことがあり、その時期はDELLにお勤めで、横田基地から機密文書にアクセスするのがオシゴトだったようです。身近なところにナチュラルな感じでスパイはいる、ってことですね。

CIAはいろんなドラマに登場します。相当な高給でもなければ、危険を冒してまでしたくはない職務内容です。

「HOMELAND/ホームランド」は、有能なCIAのエージェント、キャリー・マティソン(クレア・デインズ)をストーリーの中心に据えています。国内外のテロリストを追ってアメリカにとって不利益な行為を阻止し、反米組織や反政府組織に対しアメリカにとって有利に運ぶよう工作することに、全身全霊で取り組むCIAの姿を描いています。キャリーは「双極性障害」という設定になっています。キャリーも、その上司ソールもCIAを退職したり復職したりと身分が落ち着かないものの、CIAの活動に関わり続けます。

“HOMELAND” とは “祖国” という意味。 “HOME” と付くと “AT HOME” や “HOMEMADE” や “HOME PARTY” みたいに、ほんわかした印象をもつかもしれません。しかしこのタイトルには、もっと深いニュアンスが含まれているようです。

このドラマについて、私が感じる面白さは以下の通り。

●実在の反米組織や反政府組織、諜報機関が盛沢山に登場して本当のことみたいに感じる(アルカイダ、タリバン、ヒズボラ、ISIL、イラン諜報組織、ロシア諜報組織など)

エスニック世界でドラマが展開し、あたかも旅行しているみたいに感じる(イラク、アフガニスタン、サウジアラビア、レバノン、パキスタン、イランなど)

●CIAのみなさんの、アメリカという国やCIAという組織に対する忠誠心と使命感がものすごく、日ごろその手の「燃えている人」を見ることがないので新鮮に感じる

●「事実は小説より奇なり」ではないけれど、現実世界の駆け引きには、このドラマかそれ以上の裏があるのだろうと感じさせる

各シーズンのあらましは以下の通り。長いですが、極力短くしたつもりです。ご参考まで。

シーズン1:VS アルカイダ。主な舞台はアメリカ

テロリストであるアブ・ナジールのイラクのアジトから救出された、8年間行方不明のアメリカ海兵隊軍曹ニコラス・ブロディ(ダミアン・ルイス)。彼はテロリストに寝返ったスパイなのか。キャリーはブロディを監視する

シーズン2:引き続き VS アルカイダ。主な舞台はアメリカ

政治組織ヒズボラ周辺からテロ攻撃の情報がCIAに入る。ブロディはアメリカでヒーローとなり、下院議員に選出される

シーズン3:VS イラン諜報組織。主な舞台はアメリカとイラン 

キャリーの上司ソールはブロディにイラン革命防衛隊司令官を暗殺させ、CIAに寝返ったイラン諜報組織幹部を後釜に据えることを考える。ブロディは死に、キャリーはブロディの子を身ごもる。シーズン3から、ピーター・クイン(ルパート・フレンド)がレギュラー入り

シーズン4:VS タリバン主な舞台はパキスタン

キャリーはCIAのアフガニスタン支局長、かつての上司ソールは民間警備会社の幹部になっている。パキスタン支局長からの情報に基づきタリバンに空爆、多くの民間人が巻き添えとなる。恨みを買ったパキスタン支局長は殺害され、同職に転任したキャリーはクインと調査を進める

シーズン5:VS ロシアの諜報組織 ISIL(イラク・レバントのイスラム国)。主な舞台はドイツ

キャリーはCIAを退職しドイツの慈善事業組織で働いている。ソールはCIAに復職。CIAドイツ支局から機密文書が漏洩し、キャリーが命を狙われる。支局内にスパイがいることが判明、ソールはモサドのスパイを疑われる。ISILがドイツでのテロを計画、クインが潜入する

シーズン6:VS イスラム教徒によるテロ事件をでっち上げる勢力。主な舞台はアメリカのニューヨーク

イランが北朝鮮と核兵器開発を進めているという情報を得る。史上初の女性大統領としてキーンが当選。その暗殺をキャリーとクインが阻止。大統領に就任したキーンはソールを含む政府関係者たちを逮捕する

シーズン7:VS ロシア情報部。主な舞台はアメリカのワシントンDC

キーン暗殺計画の実行者が殺される。首席補佐官の尽力により政府関係者たちは釈放される。ロシア情報部員の工作により政権はさらに窮地に立たされ、キーンは解任。キャリーはロシアに囚われ、ソールはロシアのスパイとの交換を条件にキャリーを取り戻す

シーズン8:VS タリバンロシア情報部。主な舞台はアフガニスタンとパキスタン

アメリカ軍をアフガニスタンから撤退させようと、ソールがタリバン指導者との和平交渉を進めるが妨害を受ける。ロシア情報部の手を借りて合意へ。アメリカ・アフガニスタン両大統領は前線基地で和平を宣言するが、ヘリコプターの墜落により死亡。鍵を握るフライトレコーダーはロシア情報部員に奪われる。ロシア内通の容疑をかけられたキャリーは、ソールを裏切ることで核戦争を回避。その後ロシアに亡命するが…

主たる出演者についてのメモと感想。

●キャリー・マティソン役(クレア・デインズ):好きでも嫌いでもないが、顔がコリコリしていて筋肉質だなあと思う。芸能界デビュー当時はアイドル的存在であったらしい。過去にロケで訪れたフィリピンについて不適切な発言をして怒りを買い、フィリピン大統領から入国を永久に禁止された

●ニコラス・ブロディ役(ダミアン・ルイス):演技に鬼気迫るものがある。ラクダみたいな顔が好きではないが「バンド・オブ・ブラザース」でもいい演技をしていた。「ビリオンズ」は途中まで見たが挫折。また見てみますかね。「ピーキー・ブライダーズ」のポリー役(ヘレン・マックローリー:ガンで2021年に52歳で逝去)の実生活でのパートナー

●ピーター・クイン役(ルパート・フレンド):このドラマ内ではカッコイイ人。キャリーとともに戦い、毒ガスによって障害を負い、最後は不自由な身体で大統領暗殺を阻止する。実生活では「プライドと偏見」で共演したキーラ・ナイトレイの元彼。その後、パラリンピックにも出場したアスリートでモデルで女優のエイミー・マランス(美女)と結婚

[ロケ地]アメリカ、ドイツ、ハンガリー、イスラエル、プエルトリコ、モロッコ、南アフリカ

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