「身近な人との愛情を大切に」「経済的に豊かに」「その日その日を楽しく」


希望する暮らし方として、18~29歳の4人に1人以上が「身近な人との愛情を大切にしていきたい(愛情指向)」、4人に1人弱が「経済的に豊かになりたい(経済指向)」、「その日その日を楽しく生きたい(エンジョイ指向)」と回答。上位3つの回答率計は、ほぼ75%となっている。

【希望する暮らし方(アンケートより)】
・愛情指向…27.4%
・経済指向…24.2%
・エンジョイ指向…23.1%
・趣味指向…12.6%
・地位指向…5.5%
・社会・奉仕指向…5.3%
・その他…1.4%
・無回答…0.4%

現役フリーター、元フリーター対象のインタビューでは、“高卒フリーター男性”で「経済指向」、“高卒フリーター女性”と“元フリーター正社員女性”で「愛情指向」、“フリーター後期”で、男女ともに「エンジョイ指向」が強かった。

若者は、比較的小さなコミュニティに属し、経済面で不足なく、楽しく暮らすことを指向している。「経済的に豊かになりたい」とは言うが、上昇への飽くなき渇望は感じられない。彼らは「経済面や精神面、人間関係について、自分で自分に納得がいけばよい」という“自己納得”感を大切にしており、拡大や上昇を目指す貪欲な姿は伝わってこない。

【「理想の働き方・暮らし方」のキーフレーズ(インタビューより)】

グループ 男性 女性
フリーター後期 「収入は少しでいい。自由でいたい」 「楽しくて、ストレスがたまらない仕事と生活」
高卒フリーター 「安定した収入で、楽しく暮らしたい」 「プライベート重視で、楽しく仕事もしたい」
元フリーター社員 (傾向なし) 「自分のペースで、仕事とプライベートを配分」

注) フリーター後期:正社員経験のない27~29歳のパート・アルバイト、高卒フリーター:高卒・専門学校卒で、正社員経験のない25歳以下のパート・アルバイト、元フリーター正社員:3年以上フリーター経験をもつ29歳以下の正社員

 


 

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