「弁護士ビリー・マクブライド(原題:Goliath)」シーズン2のあらすじ&感想

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ロサンゼルス市警とDEA(麻薬取締局)がカルテルのアジトへ突入するシーンから始まります。そしてロサンゼルス市議会議員で市長候補のマリソル・シルヴァが、自身の選挙区で麻薬を一掃するキャンペーンを展開していることが報道されます。マリソル・シルヴァ役のアナ・デ・ラ・レゲラは、ドラマ「ナルコス」では、DEA捜査官スティーヴ・マーフィーの妻コニーの勤める病院で看護師をしている、コロンビアの過激派組織「M-19」のメンバー役でした。

このシーズンについては「ロサンゼルスが舞台(+メキシコね)」と言ってよさそうです。

こんな感じでドラマは始まる

弁護士ビリー・マクブライドは、以前アルコール依存症でしたが、今も健康的な飲み方はしていないようです。そして “Chez Jay” というバー&レストランの常連です。酔いつぶれて、店で働くオスカー・スアレスに送られた際、セールスマンがしつこかったので車を買ったが、自分には似合わないので君にあげるよ、と言っていることから、シーズン1のボーンズ・テック社を巡る裁判で多額の報酬を得たのでしょう。しかし彼自身の暮らし方は相変わらずで、依然として “Ocean Lodge Hotel” に滞在しています。オスカーから、彼の息子2人(長男と次男)がギャングの抗争で殺された話を聞かされます。

そしてオスカーは、3番目の男の子で15歳のフリオ・スアレスが殺人容疑で捕まったことを話します。彼はビリーに弁護を依頼したい雰囲気を漂わせますが、既に殺人と麻薬に関わる案件からは手を引いたとビリーは語ります。ビリーはフリオとの面会については引き受け、しかるべき公設弁護人へと引き継ぎます。ビリーは資金援助を申し出ますが、オスカーは辞退します。

ビリーが面会した、オスカーの息子フリオは、市長候補マリソルの宣伝看板に登場しており、マリソルとはコミュニティセンタープロジェクトを通じて旧知の間柄でした。マリソルはフリオの無実を信じていますが、支援者である土地開発業者トム・ワイアットはフリオと距離を置くよう、彼女に言います。

ボーンズ・テック社を相手取った訴訟(シーズン1)のプロセスで関係が悪化していたブリタニーがビリーを訪れて謝罪します。ビリーは彼女に、過去の仕事の報酬を渡します。

ビリーの娘デニスが、母ミシェルのいるロンドンから帰ってきます。城を所有する女性が、ミシェルの現在の恋人です。彼女は弁護士事務所クーパーマン・マクブライドに既に在籍していないのでしょうね。

導入部分では、ビリーは “Ocean Lodge Hotel” に滞在していたのですが、娘デニスを迎える先は戸建の瀟洒な家でした。自分はモーテルでいいけれど、娘にはきちんとした家で過ごしてもらいたいという気持ちからでしょうか。

弁護士ビリーが引き受けた案件とは

息子フリオのアリバイを裁判所で証言するため、モーテルのビリーの部屋から通りに出た父オスカーは射殺されます。それを機に、ビリーは固辞していたフリオの弁護を務める決心をし、ブリタニー、パティも彼と共に働きます。

事件当時、フリオは自宅でチェロの練習をしていたことになっていましたが、そのアリバイを崩す証拠が検察から示されます。また携帯していた、死んだ兄の銃をフリオは海へ捨てたと証言していましたが、実は別のところに保管しており、凶器とされる銃が家の付近で発見されたのでは辻褄が合わないことが分かります。

一貫してフリオは殺害を否認し、弁護士ビリーもそれを信じていますが、パティは司法取引に応じるのが賢明と考えているようです。ビリーは司法取引をフリオに提案することを拒否します。

フリオの冤罪を証明する材料として、FBIの協力のもと、真犯人ガルシアをメキシコで捕らえることに成功するビリー。しかしメキシコ警察に拘束された後、ガルシアは再び姿を消します。

周辺の動き、事件の真相は

人形工場の一画で、人間の腕を切断している男ガブリエルがいます。彼に伝言を伝えに行く男ミゲル・トレスも左腕が義手です。場の雰囲気はオペ風。この工場、そこで人間を切断しているガブリエル、マリソル支援者の土地開発業者ワイアットは麻薬取引に関わっています。牛耳っているのは、外科医になりたかった人形工場経営者ガブリエル。土地開発業者ワイアットはガブリエルの指示に従わねばならない立場にあるようです。そしてマリソルを市長にし、彼女の機嫌を損ねないようにすることで、彼らは自分たちのビジネスを守ろうと考えています。

ガブリエルの猟奇趣味、ワイアットの性的倒錯が常軌を逸していますが、そういう人物の出現率はどのくらいなのでしょうね。このドラマのシーズン2、麻薬カルテルものではあるのですが、関わる犯罪者の奇妙でマニアックな性癖が漫画ちっくで、現実味はあまり感じられませんでした。

土地開発業者ワイアットはビリーたちの動きを探るため、ブリタニーに近づきます。工場経営者(外科医もどきの)ガブリエルは、切断したガルシアの首をビリーに送りつけます。ビリーはそれをフリオの事件を担当するローマン刑事に届けますが、容疑者として拘束されます。ローマン刑事はワイアットの弟分ダニーと仲がよく、彼らのために偽証して便宜を図っています。職務に対する背信行為に苦しむローマンは、徐々に精神のバランスを欠いていきます。裁判はビリー陣営に有利な状況とは言えないものの、フリオに罪を着せることで自分たちに都合よく収めようと考えている人たちにとっての面倒も増えていきます。最終的にビリーは棄却申し立てに漕ぎつけ、フリオは罪を被ることなく身柄を解放される見込みとなります。

なお途中まで、土地開発業者ワイアットとローマン刑事を見分けるのが私は苦手でした。似たような髭にしないで欲しいです。私と同じ症状にお悩みの方は「鼻筋脇に傷みたいな凹みがあるのがキース・ローマン」と覚えましょう。

弁護士ビリーと市長候補マリソルは恋仲となります。マリソルは街から麻薬を一掃するプランに関わっています。それに加え、フリオが殺人容疑で捕まったことをきっかけにマリソルからビリーへの接触があったことを根拠として、ビリーは彼女からカルテルに関する情報を得ようとします。ビリーは自分の身に危険が迫っていることを告げますが、マリソルは情報提供を拒否します。ビリーはマリソルが自分と付き合っている意図を疑い始めます。

マリソルはビリーの娘デニスに接触し、ビリーに隠れて彼女からフリオの裁判情報を得ようとします。マリソルファンだったデニスは、彼女の事務所で働き始めます。そこへガブリエルの手下で片腕のミゲル・トレスが、傷痍軍人会のメンバーを名乗ってやってきます。マリソルには公にしていない過去があり、ビリーは苦い思いをすることになります。

全般に特殊なケース(要素)を寄せ集めた感が強く、狐につままれたような出来事が積み重なるシーズン2。好みが分かれそうですが、私は面白く観ることができました。ホラー&スプラッターが苦手な人向きではないかも。シーズン2終了時点ですっきりとした区切りはついていないので、最終的な結末はシーズン3に持ち込まれるのかもしれません。

ロケ地情報

オスカー・スアレスがキッチン係を務めていたサンタモニカの “Chez Jay”。弁護士ビリーの行きつけの店です。

Google Map の口コミを見る限りでは、とても評判がいいです。ほかの映画でも撮影に使われている有名店で「ステーキ(肉に限らず)がおいしい」「店主やスタッフがフレンドリー」「リーズナブルな料金」「心地良い規模」「また行きたい」いったコメントが多くみられます。ライブ演奏もあるようです。

Chez Jay → この店名で検索すれば出てきます
1657 Ocean Ave. Santa Monica, CA 90401 → “Ocean Lodge Hotel” のすぐ近く

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最終シーズンは製薬会社を巡る事件がテーマ。夢や幻覚を通じたメッセージがビリーの人生に対し、随所でヒントを与えます。美しきフィナーレとなったシーズンです。
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