週末などにまとまった時間があって、大作は無理だけれど面白いドラマや映画をイッキ見したいなあと思うことがありませんか。そんなとき、こちらの作品はいかがでしょう。
なお、ジャンルはサスペンスまたはミステリーです。
タイトル:「ある告発の解剖」(6エピソード)
ストーリー:イギリスの内務省大臣(ジェームズ・ホワイトハウス)が、補佐官を務めていた女性にレイプで告発され、裁判にかけられる。夫ジェームズの不倫に傷つきながらも、無実を信じる妻ソフィー。ジェームズはオックスフォード大学在学中にソフィーと交際するようになった。喩えるならば、名門パブリックスクールのイートン校を出てオックスフォード大学へ進んだようなエリート男子学生たちによる特権階級グループ(リバティーン)が当時の大学内にあり、若気の至りで羽目を外していた。ジェームズもその一員だった。議員の不倫・レイプ事件と大学時代のエピソードが絡む法廷ドラマ。ジャーナリストであるサラ・ヴォーンの「スキャンダルの解剖学(Anatomy of a Scandal)」がベース
キャスト:ルパート・フレンド(ジェームズ・ホワイトハウス役)、シエナ・ミラー(ソフィ・ホワイトハウス役)、ミシェル・ドッカリー(ケイト・ウッドクロフト役)ほか
感想:「HOMELAND」のピーター・クイン役だった頃はカッコよかったルパート・フレンドが普通のおじさんに近づいていることに気が付いた。「ダウントン・アビー」のメアリー・クローリー役だったミシェル・ドッカリーが、額にしわ寄せながら、法廷でジェームズを詰める姿が印象的。はじめは大学時代の出来事と法廷での戦いの関係が見えてこないが、徐々に明らかにされてドキドキしてくる。終わり方が爽快なサスペンスドラマ(私は女性なので)
タイトル:「瞳の奥に」(6エピソード)
ストーリー:バーで男性と行きずりの恋をしそうになったシングルマザーのルイーズ。その後、勤務するクリニックに新しい精神科医デビッドが赴任し、それがバーでの相手であったことを知る。デビッドにはアデルという妻がいるが、夫妻には公言しがたい秘密があった。ルイーズはデビッドと不倫関係となり、その妻アデルとは親友となる。かつてアデルは火事で両親を失い療養施設にいた。そのとき仲が良かったのがロブであり、その当時のデビッドは婚約者であった。サラ・ピンバラのベストセラー小説が原作
キャスト:シモーナ・ブラウン(ルイーズ役)、イヴ・ヒューソン(アデル・ファーガソン役)、トム・ベイトマン(デビッド・ファーガソン役)、ロバート・アラマヨ(ロブ役)ほか
感想:ストーリーと関係ないところでは、イヴ・ヒューソン(U2のボノの次女)がボノ似。ボノの妻にも似ているが、むしろ1980年代のボノに似ていると思う。ドラマとしては、デビッド&アデル夫婦がいつも悲しそうである理由・謎にまず惹かれる。しかし全編が暗い体裁のドラマではなく、ファンタジックで牧歌的な描写も多いので落ち着いて見ていられる。怪しさ満点のアデルであるが、結末は「へー、そうだったの」という感じ。ロブ役のロバート・アラマヨは「ゲーム・オブ・スローンズ」で若かりし頃のエダード・スターク役を演じていた(ショーン・ビーンには似ていないと思うが、ほかにあてがなかったのかもしれない)
タイトル:「グレイス-消えゆく幸せ-」
ストーリー:バージニア州の小さな町で公選弁護人として活動していたジャスミンは、グレイス・ウォーターズという女性の弁護を担当する。グレイスは再婚したばかりの夫のシャノンを殺害した容疑で告発されていた。司法取引を前提としてグレイスに対応していたジャスミンだが、シャノンの死体は見つかっておらず、グレイスはシャノンを殺していないのではないかと思い始める。裁判では陪審員たちがグレイスに有罪の評決を下す。その後、ジャスミンと夫の警察官は事件の真実を知ることになる
キャスト:クリスタル・フォックス(グレイス・ウォーターズ役)、フィリシア・ラシャド(サラ・ミラー役)、ブレシャ・ウェッブ(ジャスミン・ブライアント役)、メカッド・ブルックス(シャノン・デロング役)ほか
感想:結末のビックリ度は3作品のなかでこれが一番。グレイスの新婚の夫シャノンのクソっぷりに、グレイスが気の毒になる。見始めてすぐに脱落する映画が多いなかで、これは一気に見ることができたので、私にとってはOKな映画。本作に対する批評家からの評価は芳しいものではない模様。2時間で観られるし、そこまでダメダメな映画じゃないと思いますけれどね。シャノン役のメカッド・ブルックスが「デスパレートな妻たち」のマシュー・アップルワイトだったということを知って驚いた
どれも空いた時間に気楽に観られる作品です。