アメリカの連続殺人。実話ベースの犯罪映画「ゾディアック」

スポンサーリンク

結構以前に鑑賞済でしたが改めて観ました。この映画はいいですよ~。

先の記事で紹介した作品は「お手軽/そこそこ」という視点から、微妙にBクラスなものをまとめたつもりです。

休日イッキ見に向くサスペンス&ミステリー作品3作
週末などに一気に楽しめるサスペンス&ミステリー作品(ドラマ・映画)として「ある告発の解剖」「瞳の奥で」「グレイス-消えゆく幸せ-」を取り上げました。

「ゾディアック」はAクラスに分類されます。まずは犯人逮捕に至っていない未解決事件の実話という点が、モニター前の素人探偵の関心を掻き立てます。

[ゾディアック事件とは]

1968年から1974年にかけて、カリフォルニア州で若いカップルを中心に連続殺人事件が発生。犯行後に「ゾディアック」を名乗る人物が警察やマスコミへ犯行声明文を送りつけたことから劇場型犯罪のひとつとして有名。警察は必死に犯人を追うが「ゾディアック」はその後も殺人を重ねる。

1986年に独自の調査に基づく書籍『Zodiac』を出版したロバート・グレイスミスも事件解決に情熱を傾けたひとりである。彼は事件当時、サンフランシスコ・クロニクル(犯行声明文が送られた新聞社のひとつ)に風刺漫画家として在籍していた。

ロバート・グレイスミスの出版を機に、ある人物が真犯人であることがおおよそ特定されるが、現在も事件は解決に至っていない。

アメリカは自由で個性を尊重する国にも見えますが、日本では見かけないような残忍な事件、連続殺人事件、強い自己承認欲求をベースにした劇場型犯罪、奇妙な未解決事件が多いと思いませんか。事件や行動の出発点(種子)がその人の内面に宿っていると考えると、アメリカはかなりの歪みや抑圧を包含した社会なのだろうと推察します。

「ゾディアック」は面白い映画なので解説は不要。すぐに観ていただいたらよいのですが、こういったお手紙送付型事案はインターネット社会に移行してからは減ったように感じます。犯行声明をマスコミに送りつけるやり方は、かつての日本でもありました。お手紙送付か否かは別にして、世界的にみても、犯行声明を出すのは今や反政府組織(ア○カ○ダとかI○Aとか)がほとんどではないでしょうか。

さて、映画「ゾディアック」を観ると、ドラマ「ザ・サーペント」に通じるものを感じます。

1970年代の実話ベースの犯罪ドラマ「ザ・サーペント」
実話に基づく犯罪ドラマの紹介です。1970年代の主にタイを舞台とした「ザ・サーペント」を取り上げました。

「ザ・サーペント」ではオランダの外交官が執念をもって犯人を追います。「ゾディアック」ではサンフランシスコ・クロニクルの風刺漫画家ロバート・グレイスミスが寝食を忘れて事件を追いかけます。

その熱意が尋常ではなかったので、彼らは妻に愛想を尽かされます。しかし事件解決に向けたターニングポイントは元妻や別居中の妻の協力によってもたらされます。「ザ・サーペント」のオランダの外交官クニッペンバーグにしても、「ゾディアック」の風刺漫画家ロバート・グレイスミスにしても、彼女たちの協力がなければ真犯人の尻尾を掴むことは難しかったでしょう。事件の真相追及にあまりにのめり込んでいるので、パートナーでは居続けられなかったものの、その熱意には協力したい気持ちがあったのだろうと思われます。

「ゾディアック」は俳優陣の演技が素晴らしいです(以下は一部)。

ジェイク・ジレンホール(ロバート・グレイスミス役)

関心をもったことにはすぐに反応し、落ち着いていられない風刺漫画家ロバート・グレイスミスを演じる。演技っぽさがなく、本当に「そう」な感じのリアリティと存在感がすごいと思う。以前観た「エベレスト 3D」では、マウンテン・マッドネス隊長のスコット・フィッシャー役だった。風刺漫画家(文化系)とまったく違う役も見事に演じていて素晴らしい。

マーク・ラファロ(デイブ・トースキー役)

「ふにゃふにゃふにゃ」みたいな話し方をするサンフランシスコ市警殺人課の刑事役。「シャッターアイランド」ではレオナルド・ディカプリオの同僚の連邦保安官、「はじまりのうた」では落ちぶれプロデューサーのダンを演じ、やはり同じ人が演じているように感じられないところがすごいと思う。

ロバート・ダウニー・Jr(ポール・エイブリー役)

サンフランシスコ・クロニクル紙の敏腕記者。シャキッとしているときから、くたびれ&やさぐれたときまで上手に演じる。漫画家ロバートや刑事デイブとともにいい味を醸し出している。「ベイビー・イッツ・ユー」に出ていたと知って驚いた。「ナチュラル・ボーン・キラーズ」ではTVキャスター役だった。

クロエ・セヴィニー(メラニー役)

女優でファッションデザイナーと多才な人。作中ではロバート・グレイスミスの2番目の妻。多動で事件のことにばかり関心が向いているロバートへの苛立ち、その一方で彼を心のどこかで思いやる表現が上手だと思った。妻として子供の母として共に暮らすことはできないが、人としてロバートの情熱の対象は尊重しよう、みたいな感じ。

ジミ・シンプソン&リー・ノリス(マイク役)

ジミ・シンプソン(年をとったマイク役)は好きだが、リー・ノリス(若い頃のマイク役)は知らなかった。私にとってはジミ・シンプソンのほうがずっと有名なので「ジミ ⇒ リー」の順で役者を決めたのではと勝手に思った。しかし作品を観れば分かる通り、リーの演技が達者なので、制作側は「リー ⇒ ジミ」の順、あるいは「リー&ジミ」を最初からセットで考えていたのかも。なお、マイクは「ゾディアック」の生き残った被害者のひとり。

旅行は人生の大きな喜び(^^)v
ランキングに参加しています。
応援をお願いいたします。
↓  ↓  ↓
にほんブログ村 旅行ブログへ
にほんブログ村