ロサンゼルスが舞台の都会派刑事ドラマ「BOSCH/ボッシュ」ハリーの家だけでも一見の価値あり

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マイクル・コナリー原作のロサンゼルス市警察刑事ハリー・ボッシュを主人公とするミステリー小説「ハリー・ボッシュ・シリーズ」のテレビドラマ化作品です。

珍しくAmazonプライムビデオからの紹介です。追加課金なしで観られる作品がどんどん減っているので、プライム会員であれば「BOSCH/ボッシュ」も今のうちに視聴しておくのがよいと思います。

ベター・コール・ソウル」は昔ながらのアメリカっぽさを強く感じさせるドラマですが、「BOSCH/ボッシュ」もアメリカの別の側面を色濃く感じさせます。音楽に喩えると「ベター・コール・ソウル」にはカントリー、ブルース、ロカビリー、フォーク、50年代アメリカのような土臭さとリズムがあり、「BOSCH/ボッシュ」からはジャズまたはAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)のような都会の匂いがします。観点にもよりますが、シーンやキャラの作り込みは「ベター・コール・ソウル」のほうが上、シリーズ全体でのプロットのバランス感や複層的にいくつもの事件が展開していく点は「BOSCH/ボッシュ」が上という感じです。あえて比較することもないとは思いますが。

さて、ロサンゼルス市警ハリウッド署殺人課に勤める刑事ハリー・ボッシュは、容疑者を射殺した件で裁判にかけられています。妻(プロファイリング専門の元FBI捜査官)と離婚し、シーズン1開始時点では一人娘とも別居状態です。ボッシュの母親は娼婦でしたが殺されました。彼は児童養護施設で育ち、そこでは子どもが虐待されていました。元グリーン・ベレー(特殊部隊)であり、一時従軍。モテる男のようです。

このドラマの主な配役についてみてみましょう。ほかにもレギュラー陣が大勢いますが、数が多くなるので以下に留めておきます。

タイタス・ウェリヴァー(ハリー・ボッシュ役)

父は風景画家、母はファッション・イラストレーター、フィラデルフィアとニューヨーク市で詩人や画家に囲まれて育つ。ニューヨーク大学で演劇を学んだが風景画家としても活躍。「BOSCH/ボッシュ」でも入れ代わり立ち代わり恋人が現れるが、当人も4回結婚している。繰り返し結婚すると家族関係が複雑になって後々面倒と思わないのだろうか(思わないんでしょうねえ)。ベン・アフレックとよく共演しているそうだが、私がふたり揃っているところを観たのは現時点では「アルゴ」のみ

ジェイミー・ヘクター(ジェリー・エドガー役)

本作ではハリー・ボッシュの相棒刑事。「THE WIRE/ザ・ワイヤー」ではボルティモア西部の新興麻薬組織スタンフィールド・ファミリーのボスのマルロ役だった(恐らく出世作だが、マルロがはまり役だったのかどうかは疑問)。ハイチ系アメリカ人でニューヨーク市ブルックリン生まれ。Lee Strasberg Theatre & Film Instituteで学んだ(「ベター・コール・ソウル」のラロ役、トニー・ダルトンと同じ)。都心部の若者に芸術を学ぶ機会を与える非営利団体Moving Mountains Inc.を創設。地元ブルックリンにアパレルショップをオープンしている

ランス・レディック(アーヴィン・アーヴィング役)

本作ではロス市警本部長代行、後に本部長。「THE WIRE/ザ・ワイヤー」では麻薬捜査課警部補、特別捜査班を率いるダニエルズ役だった(後に昇進)。メリーランド州ボルチモア出身。音楽学校でクラシック作曲とピアノを、イエール大学で演劇を学んだ

スティーヴン・カルプ(リチャード・オシェイ役)

本作では政治欲が強く、市長になることを目論む地区検事。「デスパレートな妻たち」では完璧主義者ブリーの夫である医師を演じた。カリフォルニア州ラホヤ生まれ。ウィリアム・アンド・メアリー大学で文学士、ブランダイス大学で美術修士を取得している

エイミー・アキノ(グレイス・ビレッツ役)

本作では主要登場人物であり、ハリー・ボッシュの上司にあたる警部補役。出演している作品数は多いが「どの人だったのかしら?」の印象が強い人。「デスパレートな妻たち」にも出演していたようだが記憶に上らない。ちょっとした脇役が専門分野なのかもしれない。悪い印象はないと言うか、本作ではかなりの好演

サラ・クラーク(エレノア・ウィッシュ役)

本作ではハリー・ボッシュの元妻。プロファイリング専門の元FBI捜査官。香港人レジーとの再婚後は、ラスベガスのカジノでプロのポーカープレイヤーとして活動という設定。サラ当人はミズーリ州セントルイス生まれ。インディアナ大学で美術とイタリア語を学ぶ。建築写真家として働きながら演技の道へ。「24 -TWENTY FOUR-」が出世作らしく、私も同作品を観たことはあるのだが、随分昔のことなのでジャック・バウアーの娘キムがウザかったことくらいしか覚えていない

マディソン・リンツ(マディ・ボッシュ役)

本作ではハリーとエレノアの娘。「ウォーキング・デッド」に出演しているそうだが、私は同作品を観たことがない(より正確に言えば1話目の冒頭で脱落。頑張って視聴していたらハマったのかもしれないが、当初低予算だったのか映像が貧乏臭く、撮影手法へのこだわりも感じられずダメだった)。6歳でデビューしており子役出身。姉と弟も俳優でやはり「ウォーキング・デッド」に出演しているとのこと

ミミ・ロジャース(ハニー・“マネー”・チャンドラー役)

人権派弁護士チャンドラーを演じる。トム・クルーズの最初の妻という点が驚きだったが、サイエントロジーつながりであるようだ。ギフテッドであったらしく、14歳で高校を卒業。その後、大学へ行くなどして学業に勤しんだわけではなく、演技を学んだというところが面白い

このドラマの面白いところは、ロサンゼルス市警ハリウッド署の所轄管内のムード(アメリカの大都市)、そこで起きる事件そのものの興味深さ、刑事ハリー・ボッシュの母殺害にまつわるストーリー、ハリーの元妻や娘との関係、警察・検察と政界とのつながりの闇など。

ハリーの家のロケーションにもビックリ!!あれは本物の家なのだろうかと思ってしまいます。高所恐怖症の人向きではありませんが窓からの景観が素晴らしいです。夜景も素晴らしいので一晩だけでも泊まってみたいものです。 関心をもった人は「ハリー・ボッシュの家」で画像検索を。

「BOSCH/ボッシュ」は「THE WIRE/ザ・ワイヤー」と少々似たムードをもっています。「THE WIRE/ザ・ワイヤー」は麻薬組織を中心としたギャングたちと警察・検察との闘い、それに関わる政界の権力闘争の話を中心として描かれました。「BOSCH/ボッシュ」はある種の特異性や社会的問題を含んだ犯罪や犯罪者と警察・検察のせめぎ合い、政界の権力闘争や腐敗の構図に焦点を当てています。映画関係者にまつわる事件が含まれる点がハリウッド署っぽさなのかもしれません。どちらの作品もオープニング映像と音楽が大好きです。

「BOSCH/ボッシュ」のシーズンごとの事件や出来事は以下の通りです。大きな流れ(ハリーの母が殺害された事件、ロサンゼルスにおける政治や警察・検察の腐敗)があり、それと伴走する形でいくつかの事件(ハリーの元妻や娘に関わる事件、ハリウッドならではの事件、軍隊の人間関係をベースとした事件、汚職や内通などの警察組織内にまつわるエピソードなど)が展開していきます。

どのシーズンも、好き嫌いはあれど面白い内容と思います。潜入捜査をするハリー、地方検事局でインターンを務める娘マディが危ない橋を渡るシーズン5が、私は特に好きです。そして、ちょうどよい頃合いで「BOSCH/ボッシュ」シリーズは終了。スピンオフ作品が新たに展開されていきます。

シーズン1:ある日見つかった少年の遺骨から捜査がスタート。政界進出を目論む地区検事オシェイの野望が事件捜査に影響を与える。娼婦を母にもつ刑事ハリー・ボッシュの関心を引きたい犯罪者レイナードが逃亡し、事件を巻き起こす。レイナード役のジェイソン・ゲドリックは「デスパレートな妻たち」でリネットの浮気相手リック、「殺人を無罪にする方法」で服役中の社会運動家ガブリエル・ショウを演じている

シーズン2:ポルノ映画の監督アレンが殺される。ハリーの元妻と娘が襲われ、彼は彼女たちと同居する。警察組織内監査に携わっていたアーヴィング(ロス市警)の息子が撃たれる。市長選は駆け引きが続く。母が殺害された事件についてハリーは新証言を得る

シーズン3:娘マディはハリーと暮らす。映画監督ホランドを容疑者とする事件、元特殊部隊のメドーズ殺害事件に関わるハリーは、母の殺害事件を引き続き追う。相棒エドガーが銃で撃たれ、ハリーへの信頼に陰を落とす。アーヴィングは妻と離婚し、新パートナーと出会う。「ブレイキング・バッド」「ベター・コール・ソウル」の “クレージーエイト” がシャビ―・モレノ役で出演

シーズン4:ブラックガーディアン事件(無罪の市民をロサンゼルス市警が拷問)で容疑者ハリスの弁護にあたったエライアスがケーブルカー内で射殺され、ハリーが特捜班のリーダーとなる。ハリスやエライアスの事件は人種差別問題へと発展していく。FBIに協力していたエレノア(ハリーの元妻)が射殺される。ハリーの母親殺害事件は一応の解決をみる

シーズン5:オキシコドン調達を目的に薬局が襲われ薬剤師が殺害される。ハリーは退役軍人を装って潜入捜査を行う。娘マディはインターン先の地方検事局で、父ハリーが担当したスカイラー殺人事件が再調査の対象となっていることを知って情報を集める。市警本部長アーヴィングは事件の証拠品だった一枚の写真を処分し、市長選への出馬を表明する

シーズン6:14歳だったデイジー・クレイトンの殺害事件を洗い直すハリー。相棒のエドガーは情報源だったワイズを殺害した犯人を追う。医学物理士スタンリーが妻アリシアを誘拐され、セシウムを渡すよう脅されたのちに殺された事件が意外な展開を見せる。「ベター・コール・ソウル」の “ベッツィ・ケルトマン” が、クールなFBI捜査官を演じている。アーヴィングは市長選から撤退

シーズン7:個人的な恨みのある人物を、正当防衛を根拠に射殺して以来、相棒エドガーの生活が乱れる。ヒスパニック系移民が多く住むアパートの放火事件が発生。娘マディは人権派弁護士チャンドラーのインターンとなり、弁護を引き受けた詐欺案件をめぐって、さらなる事件が起きる。アーヴィングは市警本部長再任となる。組織の不条理に失望し、ハリーは警察を退職する

⇒ スピンオフ作品として「ボッシュ: 受け継がれるもの」が2022年5月より配信されている

なお、12歳当時のハリー・ボッシュを演じているのは主役タイタス・ウェリヴァーの息子クイン(QUINN)。目元、表情などが中年ハリーにそっくりで「こんなに似ている子がいるなんて」と思ったら実の子でした。この作品(2015-2017:シーズン1~3)以外の出演作はないようなので、現在は俳優としての活動をしていないのかも。

また、クインの母親違いの妹コーラがシーズン2の最終回に出演しています。ハリーの娘マディにブランコで遊んでもらう女の子です。息子クインはタイタスにそっくりですが、娘コーラについては女の子であるためか、まだ幼いためか、よく分かりません。似ていると言えば似ているのかもしれませんねえ。

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井上 あつこ

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